オーストリア・ウィーンの競売会社「キンスキー・アート・オークションハウス」で公開されたグスタフ・クリムトの絵画「リーザー嬢の肖像」(2024年1月25日撮影)。(c)ROLAND SCHLAGER / APA / AFP 【4月24日 AFP】オーストリアの画家グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)の晩年の作品で、1925年以来実物が確認されていなかった肖像画「リーザー嬢の肖像(Bildnis Fraeulein Lieser)」が24日、首都ウィーンで競売に掛けられる。ただし、作品の来歴については、広範な調査にもかかわらず、1960年代に現所有者の手に渡るまでの経緯は不明なままだ。 未完で署名のないこの作品は、クリムトが亡くなる直前の1917年に、裕福なユダヤ人実業家リーザー家の依頼で描かれた。1925年にウィーンの展覧会に出展されて以来、実物が確認されていなかったが、今年に入り