オープンソースのRust製コードエディタ「Zed」、Linux版を公開:「Atom」や「Tree-sitter」の開発者によるプロジェクト、GitHub Copilotにも対応
WebAssembly(Wasm)ランタイムを開発するWasmerは2023年5月30日(米国時間)、「WASI」(WebAssembly System Interface)を拡張してPOSIX(Portable Operating System Interface)に対応した「WASIX」を発表した。 WASIXは、WebAssemblyでネットワークやファイル、メモリなどのシステムリソースを抽象化するAPI仕様であるWASIを拡張したものだ。Wasmerは発表の中で、以下のように述べている。 「2019年に発表されたWASIは、Wasmコミュニティーにとって大きな後押しとなったが、改善のペースの遅さが普及を妨げてきた。WASIXはWASIの提案を拡張し、POSIXとの完全な互換性を持つことで、有用で生産的なアプリケーションを構築できる」 WASIXとは一体何なのか 関連記事 C/C++
オープンソースのプログラミング言語「Rust」を開発するRustプロジェクトは2023年1月20日(米国時間)、2022年5月末に設立された「型チーム」(types team)のこれまでの活動と今後の計画を紹介した。 Rustプロジェクトは「Rustはユーザーベースや人気が拡大し、成長している。それとともに、この言語をサポートする持続可能な型システムの必要性がますます明白になってきた。Rustプロジェクトはこのニーズに対応するために、新しい型チームを発足した」と説明している。 Rustプロジェクトによると、型チェッカー(変数に型を割り当てる方法のセマンティクスと実装を緩やかに定義)、トレイト解決(どの型にどのトレイトを定義するかを決定)、ボローチェック(Rustの所有権モデルが常に成立することを証明)は、いずれも「型システム」として考えることができ、型チームがこれらを担当している。 トレイ
2022年現在、開発者に最も愛されるプログラミング言語に7年連続で選ばれている「Rust」。Rustの特徴として「メモリ安全性の確保」「高速性」などが挙げられますが、実際に他言語と比較するとどういう違いがあるのでしょうか。また、デメリットとして挙げられることもある「習得の難しさ」については、どういった種類の難しさがあるのでしょうか。 本eBookは、Web開発者としての興味、関心に基づきRustを端的に紹介し、その強みや弱みについて理解を深める連載「WebエンジニアからみたRust」と、RustでWebアプリケーションを開発する際に基礎となる要素技術からRustの応用まで、Rustに関するあれこれを解説する連載「Rustで始めるWebアプリケーション」を収録しています。 Rustの処理速度を実際にテストする「Rustは本当に動作が高速なのか? Pythonとの比較で分かる、Rustのパフォ
これまで英語で提供されていた「Open Source Management & Strategy」の日本語版となっており、OSSのベストプラクティスに関する知見を基に「企業でオープンソースを効果的に活用する際に必要な最新のコンテンツを追加した」という。 OSPOの設立方法も説明 The Linux Foundation Japanは「現代のソフトウェアサプライチェーンは、基本的なコンポーネントやそのオペレーションを含めてOSSに広く依存している。企業がOSSを使用し、戦略的な活用に備えることは、技術革新を進める上で避けて通れない」と指摘。今回のトレーニングプログラムを利用することで企業内で効果的なオープンソースプラクティスを構築するための基本的な概念を理解できるという。「オープンソースプログラムオフィス」(OSPO)の設立方法についても触れているため「新たにOSPOを任せられたITリーダー
エンジニアがゾンビになる日 エンジニアは、実に楽しく刺激的な仕事だ。 ソフトウェアエンジニアの仕事は、他人の問題を解決する方法(How)を提供することだ。クライアントが持つ課題を解決したい意思(Will)を、エンジニアはエレガントに解決し、その方法を極めていく。 だがそれは、エンジニアにとって落とし穴でもある。 知り合いの社長からこんな話を聞いた。コロナ禍で受託開発の案件が少なくなった。しかし資金には余裕があったので、「好きなプロダクトを開発していい」と社員のエンジニアたちに言った。しかしエンジニアたちからは「何を作ったらいいのか指示してください」という答えが返ってきたというのだ。 これは、トップの指示が曖昧であったともいえる。しかし見方を変えると、エンジニアたちには自分が解決したい課題がなかったことを示している。エンジニアを長く続けると、意思を失う。エンジニアと営業や企画との分業化が進む
Pythonから利用できるRust製超高速データ分析ライブラリPolarsの実力:Rustで始めるWebアプリケーション(終) RustでWebアプリケーションを開発する際に基礎となる要素技術からRustの応用まで、Rustに関するあれこれを解説する本連載。第3回は、Rust製の高速データ分析ライブラリであるPolarsの速度を簡易的に検証し、考察する。 paizaでWebエンジニアをやっています藤田と申します。前回の連載では、RustでWebアプリの基礎となるセッション管理と、SNSのAPIサーバを構築するための実装概略、Rustの強力な型システムによるサーバサイドアプリケーションの記述性について示しました。 今回は、趣向を変えてRust製の高速データ分析ライブラリである「Polars」を利用し、その速度を簡易的に検証、考察します。今回のプロジェクトもGitHubのサンプルリポジトリを用
アイデアをいつもと異なる視点で捉える本連載、前回は、箱法というツールを使って、「連想」からアイデアの量を増やす方法を紹介しました。 今回は「反対」のテクニックを使って、アイデアの質を高めていきます。 反対は、反対の属性を持つ単語を思い浮かべる思考の技術です。「熱い」の反対は「冷たい」、「善」の反対は「悪」など、対義語も反対の一部です。とても基本的なことなので、日常的な単語ならば反対を容易に思い浮かべられると思うかもしれません。 では、「リンゴ」の反対、または「コンピュータ」の反対は何でしょう? 簡単に答えが出てこなかったり、正解かどうかの自信がなかったり、少し難しさを感じたのではないでしょうか。 本記事では、反対の定義や、言葉によって反対を考える難しさの違いがある仕組み、反対の考え方を深く掘り下げて説明します。 反対とは何か 反対は、単語の対義語を新たに考えるような行為であり、連想の一部で
JALが苦闘して見つけた、ローコード/ノーコード開発導入の現実解:「kintone成功方程式」から導き出されたものとは(1/2 ページ) IT部門の負担を減らす取り組みとして注目されるローコード/ノーコード開発ツール。だが、ガバナンスをどのように効かせるのか、事業部門をどのように巻き込むのかなど、気になることは多い。サイボウズのセミナー「kintone IT Special Seminar 2022」からその答えを探る。 企業のITを支える縁の下の力持ちとして期待されているIT部門だが、その守備範囲は広い。経営の視点で“新しいビジネスを創出するための仕組み”を考えることはもちろん、事業部門の業務を効率化させるための施策の検討も必要だ。とはいえ、リソースには限界があり、手が足りない状況が増えてくる。 こうした背景もあり、「アプリケーション開発はIT部門がするもの」というこれまでの常識が見直さ
@IT編集部は2022年8月22日、デジタルイベント「@IT ソフトウェア品質向上セミナー」を開催した。基調講演では、「SBOMによるサプライチェーン攻撃対策~自社ソフトウェアのリスク、把握していますか?~」と題して、JFrog Japanの横田紋奈氏(デベロッパーアドボケイト兼Java女子部・JJUG運営)が、企業におけるオープンソースソフトウェア(OSS)の使用に潜むリスクにはどのようなものがあり、それにどう対処していけばよいかについて解説した。 ソフトウェアのセキュリティで注目されるソフトウェアサプライチェーン攻撃 SBOMとソフトウェアサプライチェーンの話題の前に、横田氏はDevSecOpsとは何かから話を始めた。DevOpsは、開発者と運用者が協力してサービスを改善していくもの。ユーザーからのフィードバックなどを受けて取り組みを繰り返し、改善を継続する。そのための考え方であり、組
Googleは2022年9月7日(米国時間)、Javaプログラム用単体テストツール「JUnit」に対応したオープンソースのパラメーター化テストフレームワーク「TestParameterInjector」で「JUnit 5」(Jupiter)をサポートしたと発表した。 TestParameterInjectorは、もともとGoogleが社内で使っていたものだ。同社は2021年3月に、「JUnit 4」に対応したTestParameterInjectorのオープンソース版を公開している。 Google社内ではJavaプログラムのテストツールに何を使っているのか 関連記事 5分で分かるテスト自動化 現在のソフトウェア開発に欠かせない「テスト自動化」について、およそ5分でざっくり解説します。 基礎から学ぶ、テスト自動化――導入時に見極めたい、コストの損益分岐点 ソフトウェアテストにおける選択肢の一
Microsoftは2022年8月15日(米国時間)、開発チーム向けの仮想デスクトップサービス「Microsoft Dev Box」のプレビュー版を公開した。2022年5月に「Microsoft Build 2022」で発表されたサービスのプレビュー版だ。 Microsoft Dev Boxは、開発者が高性能かつ安全で、すぐにコーディングを始められる、特定プロジェクト向けのワークステーションをクラウド上にオンデマンドで作成できるマネージドサービスだ。 メリットは3つある。第一に生産性を高めるために必要な柔軟性と、セキュリティの維持を両立できる。第二にハードウェアの調達のために時間をかける必要がない。第三に開発者がどこにいても同じ開発環境を維持できる。 利用するには「Microsoft Azure」のポータルにサインインし、「dev box」を検索して、チーム用の「Dev Box」(開発マシ
元任天堂開発者が伝授、3つのモノサシを使ってアイデアの「いい/わるい」を計測する:それは、発想か着想か(1/4 ページ) 相対性理論、印刷、iPhone――世の中を変える発明は、全て優れたアイデアから生まれた。では優れたアイデアとは何なのだろうか。あなたのそのアイデアは、いいアイデアなのか、そうではないアイデアなのか、「アイデアの測り方」と「アイデアの見極め方」を、WiiやSwitchの開発者が伝授する。 いいアイデアとは何でしょう? これまでは、「シンプルで分かりやすい」「実現可能性が高い」「費用対効果がある」「新規性や意外性がある」などを基準として、アイデアの「いい/わるい」を評価してきたと思います。こういった基準は、製品やサービスのアイデアを判断する際に確かに役に立ちます。 では、新たな領域の開拓を目指すプロジェクトやスタートアップ企業のビジネスなど、まだジャンルも確立されていないよ
自然言語処理(NLP)を用いた読解タスクにおいて、人間の性能をAIが上回るケースが増えてきていることを皆さんはご存じでしょうか? 自然言語処理という言葉自体がメジャーというわけではないため、そもそも自然言語処理で何ができるの? という方も多いと思います。 そんな方でも、日常生活で一度は「Google翻訳」などの機械翻訳を利用したことがあると思います。また、Appleの「Siri」やスマートスピーカーの「Alexa」のようなバーチャルアシスタントは、音声認識や自然言語処理の技術で成り立っているため、近年の自然言語処理はすでに普及しているのです。 本連載は、以下の3部構成になっています。 自然言語処理とはどのようなものなのか 自然言語処理の一連の流れ センター試験英語の読解問題にチャレンジ この連載で扱うのは、難しい自然言語処理技術のほんの一部分になります。「自然言語処理って何に使えるの?」と
このところ、RISC-Vのニュースが目立つようになってきた。そんな中、Armが2022年の新戦略を発表し、高性能なGPUとCPUを発表した。これらのターゲットは「ゲーム」である。なぜ、Armはゲームをターゲットにするのか、Armの新戦略を考察してみた。 「Arm(アーム)」が2022年の新戦略を発表した(Armのプレスリリース「Arm Total Computeソリューションがコンシューマー機器のビジュアル体験を再定義し、モバイルゲームのさらなる高性能を実現」)。はた目にはNVIDIAによる買収の断念を受けて先行きの不透明感が増しているArmであるが、押しも押されもせぬプロセッサ業界の雄である。毎年発表の戦略をアップデートしないでいたらその方が大問題だ。 しかし、世界中に関係する企業の数が知れない巨大な市場を形成しているArmのことだ。急な方向転換はできない。「大国を治むるは小鮮を烹るがご
サービスの信頼性を守るため、オンコール対応は重要な仕事だ。だが、夜中に何度も呼び出されるような状況ではエンジニアの肉体的、精神的な疲労は計り知れない。Cloud Operator Days Tokyo 2022のセッション「信頼性を落とさず効果的にオンコールを減らす取り組みを目指して エンジニアの睡眠時間を守ろう」では、こうしたオンコール対応におけるエンジニアへの負担を軽減させる取り組みを紹介した。 「常に何らかのアラート情報が流れている」 GMOペパボの渡部龍一氏(技術部プラットフォームグループ)の役割は、GMOペパボの各種サービスの可用性を確保しビジネスの成長に合わせて適切な環境を提供することだ。そのためのさまざまな業務をこなす中で、オンコール対応は悩みの種になっていた。 「私のチームで対応するサービスだけでも100を超えており、平均すると2、3日に1回のペースで何らかのアラートが発生
サイバー攻撃者が狙う穴を、防御側はふさぐよう努力する。するとサイバー攻撃者も工夫に工夫を重ね、新たな攻撃手法を使い出し、かつての常識はいつの間にか非常識に変化する――そういった“いたちごっこ”が、サイバーセキュリティの世界では繰り返されている。この歴史を読み解くと、見えてくるものもあるかもしれない。 「Webアプリケーションセキュリティのバイブル」ともいえる“徳丸本”こと『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』(SBクリエイティブ)の筆者、徳丸氏が、クレジットカード情報の漏えい対策、そしてマルウェア対策のこれまでの歴史から、この“いたちごっこ”を総括した。私たちが進むべき次の一歩を考えるためのセッションとなった。 セキュリティはいたちごっこの連続 徳丸氏は、「いたちごっこ」の事例として昨今も報道が絶えることのない「クレジットカード情報漏えい」を取り上げる。クレジットカード情報
トヨタ自動車やソニー、オリンパスなどの事例を紹介 経済産業省は、2019年9月に「産業サイバーセキュリティ研究会ワーキンググループ1分野横断サブワーキンググループ」の下に設置した「ソフトウェア管理手法等検討タスクフォース」で、適切なソフトウェアの管理手法や脆弱(ぜいじゃく)性対応、ライセンス対応などについて検討している。その中で、オープンソースソフトウェア(OSS)について企業が多くの課題を抱えていることから、産業界での知見を共有する必要があるとして、OSSの管理手法などについて参考になる企業の取り組みをまとめ、「OSSの利活用及びそのセキュリティ確保に向けた管理手法に関する事例集」として公開している。 経済産業省は同事例集の目的を「OSSの適切な利用を促進すること」としている。OSSを利用する際に留意すべき点を整理し、トヨタ自動車やソニー、オリンパスなど、参考になる取り組みを実施している
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く