悲願の五輪開催決定で、すっかりご満悦の猪瀬直樹都知事。一方で、意気揚々と凱旋した猪瀬氏と裏腹に、都職員たちの本音は「本当に東京に来ちゃったよ…」との戸惑いのほうが大きい。五輪招致はオレのおかげ、とばかりに猪瀬氏が増長することを恐れているのだ。部長級職員の一人が言う。 「副知事時代からの猪瀬さんの暴君ぶりは、石原(慎太郎・前都知事)さん以上。気に入らないことがあると担当者を呼びつけて、逃げ道がないところまで追い込むんです。それも、ことの正誤以前に、自分の体面のためとしか思えない内容。みんなオドオドしていますよ」 今回のIOC総会では各部署から“有志”の名のもと、アルゼンチンまで50人ほどが“自費”で応援ツアーに動員された。自費とは名ばかりで、幹部職員中心にカンパで1人当たり30万円近くが集められたという。当然、投票が行われる会場に入れるわけでもない。 「日常業務はどうでもいいんでしょう