「若者の車離れ」は日本だけではありません。いま世界で、クルマを公共交通的に使用する動きが広がっています。将来、クルマは所有せず共有するのが当たり前になるのでしょうか。 路駐しているクルマを借りられるヨーロッパ クルマが、電車やバスと同じような乗りものになる日が来るかもしれません。つまり、クルマが公共交通のようになるかもしれません。そうした傾向がいま、世界各地でドンドン高まってきているのです。 まずはヨーロッパ。高度交通システム(ITS)に関する国際会議の場で、自動車関連調査会社の多くが「ヨーロッパにおける若者のクルマ離れ」を指摘するようになりました。クルマの代わりに、LRT(路面電車などの軽量軌道交通)や自転車の利用が増えているといいます。彼らにとってクルマを所有することは、とても面倒なことなのです。 もちろん金銭面での負担もありますが、最も大きな問題は駐車スペースです。多くのヨーロッパ都