現代に復活した江戸時代の「五公五民」 2023年2月21日、財務省が2022年度の「国民負担率」が47.5%になる見込みだと発表すると、SNSは大騒ぎになった。 47.5%はほぼ5割。つまり、所得の半分を国に持っていかれることに、悲鳴と怨嗟えんさの声が上がったのである。そして、ツイッターでは「五公五民」がトレンド入りした。 「五公五民」は、江戸時代の年貢率を表した言葉で、年貢米の半分を領主が取るので、残りの半分しか農民の手元に残らないことを指す。江戸時代初期には「四公六民」だったが、八代将軍の徳川吉宗によって引き上げられた。これにより、大飢饉に見舞われた享保きょうほうから天明年間には、「百姓一揆」が続発した。 SNSの投稿では、《令和の時代に五公五民。江戸時代とどっちがマシか》《五公五民だと、一揆起こさないとあかんレベル》《防衛費倍増になると、六公四民か七公三民になりそう》などが、一気に拡