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ナショナリズムの検索結果241 - 280 件 / 1712件

  • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

    2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

      ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
    • 湯浅政明監督が小松左京の名作をアニメ化『日本沈没2020』レビュー

      『日本沈没2020』は7月9日(木)よりNetflixにて全世界独占配信。 『日本沈没』は、戦後の日本社会を代表する作品の一つである。日本におけるサブカルチャーの歴史を記述している本であれば、必ずと言っていいほど名前が出てくる作品である。その内容は、日本列島が丸々沈没するというもの。「日本SF御三家」の一人である小松左京が書いた原作小説と、刊行と同年の1973年に公開された森谷四郎監督の実写映画は、非常に大きなヒットを記録した。 湯浅政明監督のアニメ『日本沈没2020』は、それを原作にしつつ、現代的に大胆に内容を変更し、かつての『日本沈没』を批評するとともに、新しい日本が現にどうあり、どうあるべきかについての思想的な提案すら行っている作品だと言いうるかもしれない。 では、具体的にそれがどういう提案なのか? それを理解するために、1973年に刊行された小松左京の原作と、同年の実写映画の内容と

        湯浅政明監督が小松左京の名作をアニメ化『日本沈没2020』レビュー
      • 「人種は存在しない、あるのはレイシズムだ」という重要な考え方(磯 直樹) @gendai_biz

        今年4月、アメリカ・ミネソタ州で警官によって「黒人」男性が殺害された。その映像はテレビやSNSで世界中に拡散され、アメリカ各地で差別に抗議するデモが行われるとともに、暴動も起きた。こうした反差別デモは「黒人の命は大事だ(Black Lives Matter)」の標語とともに世界各地に広まっている。 そうした中、「人種」による差別(レイシズム)があってはならないということ自体は多くの人が共有しつつも、「人種」の違いをどう乗り越えるべきか、あるいは「人種」間の平等がいかに可能かをめぐっては、議論が錯綜しているように思われる。「人種」が違っても差別をしないよう心がけ、差別を禁止する法律を整備すればレイシズムは徐々になくなっていくのだろうか。 このように問うなかで、しばしば忘れられている前提がある。それは、遺伝学的見地からは、「人種」は存在しないという指摘がなされていることである。しかし、そう言わ

          「人種は存在しない、あるのはレイシズムだ」という重要な考え方(磯 直樹) @gendai_biz
        • 訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より - すやすや眠るみたくすらすら書けたら

          翻訳の秋が今年もきました。また去年みたく面白い記事をいくつか見つけて勝手に紹介したいところです! {また翌年も、これに関連する論考を勝手に紹介しました。(訳文;「そこにはなんの報酬もありません。このゲームが何を為していてどう機能しているのか、ただただ見ていたかったのです」ジェンキンズ、カーソン、ホッキング、『Outer Wilds』へつづく2,3の論考) 訳文2万1000字+感想1万6千字くらい。 ※言及したトピックについてネタバレした文章がつづきます。ご注意ください※ 訳した人・なぜ訳した? 内容ざっと説明 ('23追記)ネタバレをある程度避けて論文のエッセンスを味わえる、オフィシャルな記事がオフィシャルな人々から出たよ 論文訳文 アレックス・ビーチャム著『Outer Wilds: a game of curiosity-driven space exploration :: Unive

            訳文;「"好奇心駆動型の冒険"とでも言うべき特殊なタイプの冒険に報酬を与えるゲームをつくりたい、それが『Outer Wilds』の主目的です」A・ビーチャム氏の論文より - すやすや眠るみたくすらすら書けたら
          • 中国豪雨で取材記者に嫌がらせ 外国人クラブ懸念表明

            中国外国人記者クラブ(FCCC)は28日までに、河南省を襲った豪雨を取材した複数の記者らが現場などで住民に嫌がらせを受けたとして「非常に懸念している」とする声明を発表した。米紙ロサンゼルス・タイムズと独公共放送ドイチェ・ウェレの記者らが取材中に群衆に包囲され、カメラと服をつかまれたこともあった。 中国外務省の報道官は海外メディアの報道をたびたび「偽ニュース」「中国を中傷し攻撃している」と批判。ナショナリズムの高まりが外国人記者への敵意につながっている可能性もあるとされる。 豪雨取材に関しては、報道関係者が、殺害をほのめかす電話やメッセージを受けたり映像の削除を強制されたりしたケースもあった。当局が一般市民を装っているとみる報道関係者もいる。FCCCは中国政府に報道を妨害しないよう求めている。(共同)

              中国豪雨で取材記者に嫌がらせ 外国人クラブ懸念表明
            • フランス紙記者が見る日韓対立「徴用工問題と似たようなことが戦後のヨーロッパでも起きていた」 - 政治・国際 - ニュース

              「フランスでも第二次大戦の『隠れた被害者』の存在は、1960年代後半まで表面化しなかった」と語るメスメール氏 悪化の一途をたどり、改善の糸口も見えない日韓関係。日本と韓国の双方を取材するヨーロッパメディアのジャーナリストはこの問題を客観的にどう見ているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第144回は、フランス「ル・モンド」紙の東京特派員、フィリップ・メスメール氏に聞いた――。 *** ──いわゆる「徴用工訴訟問題」に端を発した今回の日韓対立を、メスメールさんはどう見ていますか? メスメール 徴用工訴訟問題は、日韓双方が輸出管理の優遇対象国から排除する「貿易問題」や、韓国政府によるGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄という「安全保障問題」といった、まったく別の問題にまで発展しています。私が気になるのは、両国の「対立」ばかりが注目されていて、個々の問題を切り分けた冷静な議論が行なわれていな

                フランス紙記者が見る日韓対立「徴用工問題と似たようなことが戦後のヨーロッパでも起きていた」 - 政治・国際 - ニュース
              • 【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                2020年6月〜2020年9月の世界史関連の新刊の紹介 新型コロナウイルスの影響で各社延期していたのが一気に出たのか偶然かは分かりませんが、今期は世界史関連の本が多かったです。いつもは30冊の紹介ですが、今回は50冊紹介いたします。 この記事ですが、ブックマークしてメモ代わりに使ってもらえるといいと思います。ぼくも大型本屋に行ったときは、この記事を見ながら本探しをしています。 それでは参ります。 1. 『岩波新書〈シリーズ 中国の歴史〉 5 「中国」の形成 現代への展望』 岡本隆司 著 岩波新書 2020/7/17 「中国」の形成 現代への展望 (シリーズ 中国の歴史) 作者:岡本 隆司 発売日: 2020/07/18 メディア: 新書 さまざまな勢力が併存、角逐する一七世紀。そのカオスを収拾し、東アジアに君臨した清朝の「盛世」から、多元共存システムがほころびをみせる一八世紀。西洋の衝撃、

                  【2020年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                • スペシャル番組 100分deフェミニズム論

                  <プロフィール>上野千鶴子(うえの・ちづこ)/社会学者。専攻は、女性学・ジェンダー研究。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』『女ぎらい ニッポンのミソジニー』『おひとりさまの老後』 『在宅ひとり死のススメ』など著書多数。 突然ですが「RBG 最強の85歳」という映画をご存知でしょうか? 性差別と戦い続けた米最高裁判事ルース・ベーダー・ギンズバーグを追ったドキュメンタリー映画です。2人の監督、7人のプロデューサー、撮影監督、作曲家はじめ、制作のリーダーを全て女性が務めたことで話題を呼びました。主要制作陣を女性が占めているからといって、全く偏向は感じませんでした。むしろ、男性の私がみても胸のすくような映画。逆に、全体として、女性たちが舵をとったから

                    スペシャル番組 100分deフェミニズム論
                  • 国家の消滅とともに廃止されたユーゴスラビアのドメイン「.yu」の歴史

                    かつて南東ヨーロッパに存在した「ユーゴスラビア」は、解体と結成を経て消滅しました。かつてユーゴスラビアで使われていたドメイン「.yu」も国家の移り変わりとともに使われなくなっていったのですが、このドメインがどのように誕生し、どのように消えていったのかについて、The Dialが解説しました。 Yugoslavia's Digital Twin — The Dial https://www.thedial.world/issue-9/yugolsav-wars-yu-domain-history-icann 「.yu」「.com」などのトップレベルドメインは、1998年にICANNへ役割を移すまで、インターネット番号割当機関(IANA)という機関が各国に割り当てていました。IANAにより「.yu」などの国別コードが設定されると、そのドメインに関するすべての情報は、それぞれの国の政府またはその

                      国家の消滅とともに廃止されたユーゴスラビアのドメイン「.yu」の歴史
                    • 中韓台と日本の「感染者の行動把握」に差は?『キャッシュレス社会なら人の行動は特定しやすい』?それを使う?公開する? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                      はてブで話題。 togetter.com この賛否は、はてブでも活発なので、そっちにまかせる。「検査の数や範囲はどうすべきか」の論はすごく興味深いんだけど、ただ上を引用したのはそっちではなく「今回のコロナウイルス感染に関して、各国の防疫・医療のもろもろは多いに比較検討すべし」というところです。それに勝手なナショナリズムやら親・反政権とか、そういう余計なものがくわわって歪む可能性もあるが、まずはそこ、「各国の手段を大いに比較すべし」といくことだけ確認したい。 たとえば、ベトナムは今、一応中国と国境を接しているのに感染が数十人レベルで「成功」を自認しているとか。 で、本題です。最初の段階から結構着目してて、はてブでも断片的に書いてた気がするけど、検査の数は置いておいて… ・感染者が見つかった時、その感染者の行動をトレースする。 ・感染が起きたクラスタを特定する。 ・その情報を公開する というの

                        中韓台と日本の「感染者の行動把握」に差は?『キャッシュレス社会なら人の行動は特定しやすい』?それを使う?公開する? - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                      • モディ首相の「聖なるインド」構想、宗教的少数者が疎外される恐れ

                        (CNN) 今年異例の3期目がかかるインドのナレンドラ・モディ首相は政教分離の原則を度外視する中、論争の的となったヒンドゥー教寺院の落成式を行った。モディ氏が式典を執り行ったことについて、専門家からは、インド建国の理念である世俗主義からの大幅な方向転換を象徴するものだとの見方が出ている。 モディ氏は先月、ヒンドゥー教の聖都アヨディヤで、ヒンドゥー教の寺院「ラム・ジャンマブーミ・マンディール」の落成式を執り行った。2014年にモディ氏が率いるヒンドゥー教至上主義を掲げる政党「インド人民党(BJP)」を政権へ押し上げる要因となった、長年の公約を果たした形だ。 モディ氏はヒンドゥー教のラーマ神を祭る新たな寺院で、「(今日は)新しい時代の始まりだ」と発言した。「何世紀も待ちわびた末に、ラーマ神が降臨した」 モディ氏の「聖なるインド」構想は、近代インド建国の人々が思い描いた思想とは程遠い。権力を握っ

                          モディ首相の「聖なるインド」構想、宗教的少数者が疎外される恐れ
                        • 著者と読む『ニック・ランドと新反動主義』読書会|江永泉

                          闇の自己啓発会は、8月4日に都内某所で木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義』読書会を行いました。 トーマス・ラッポルト『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』と二本立ての予定でしたが、気がつけば、木澤さんの新書の内容で話がほぼ持ちきりに…。 今回は役所さんがおやすみだったのですが、編集者の不在もあってか話は暴走状態に。話の配分が前回以上にバランスのくるった分量になりましたが、ともかく読書会の模様をお伝えしていきます。 【注意】本記事では新海誠監督のアニメ映画『天気の子』(2019年7月)の内容、結末をとりあげています。※これまでの活動については、こちらをご覧ください![第3回は編集中] 第1回記事「品川の中心で不平等を語る 『不平等との闘い ルソーからピケティまで』読書会記録」(『ひでシスのめもちょ』2019年1月29日) http://hidesys.hatenab

                            著者と読む『ニック・ランドと新反動主義』読書会|江永泉
                          • 過去を消去する記念碑打ち壊しを「野蛮」と一蹴できない理由 - wezzy|ウェジー

                            2020年6月以降、アメリカ合衆国・中南米・イギリスでの記念碑の引き倒しや破壊が相次いだ。この背景には、アメリカの警察官による黒人への暴行などに端を発した黒人の差別撤廃運動、BLM(Black Lives Matter)があった。よって主に破壊されているのは、植民地の歴史に関わった人物の像である。ネット空間では、植民地の歴史は認めつつも「野蛮だ」や「歴史の破壊」などの書き込みが溢れた。 通常、私たちは記念碑に着目して日常生活を送っていない。たとえば、オーストリアの小説家ローベルト・ムージルは、1936年に「記念碑の最たる特徴はつまり、それを気にかけないという点である」と書いた。記念碑の研究者やマニアはともかく、日頃から記念碑に目を留める人はそれほど多くないだろう。つまり、記念碑が注目されるとき、それは歴史への関心が高まり、今回のように植民地の過去が着目される「歴史的」瞬間なのである。 本記

                              過去を消去する記念碑打ち壊しを「野蛮」と一蹴できない理由 - wezzy|ウェジー
                            • 大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

                              太平記から漫画、模型、アニメ、ボーカロイドまで、日本の大衆文化の通史を一冊の本で描き切った日文研大衆文化研究プロジェクトによる書籍『日本大衆文化史』(KADOKAWA)。 大塚英志 この本では、漫画の鳥獣戯画起源論など、現代の日本文化が中世や近世にルーツを持つとする説は、戦時下に政治的に必要とされて「創られた伝統」だと退けた上で、それとは別に一貫して存在してきた運動を描いていく。 「お約束」や共通前提(歌舞伎でいう「世界」)を踏まえながら新要素(同じく歌舞伎でいう「趣向」)を入れて作品が生み出されていくという、二次創作的とも言える仕組みこそが「文化」であり、それは有象無象の大衆=民俗学者の柳田國男がいう「群れとしての作者」が担ってきた、という見立てのもとで見えてきた「日本」「大衆」文化史の姿とは――主筆を務めた国際日本文化研究センター教授・大塚英志氏に訊いた。 ■『日本大衆文化史』は通史を

                                大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース
                              • 【シンファンタ】西村喜廣氏が「首里城が燃えてる時、沖縄の人達は回りでエイサー踊ってたんでしょ?」そうか、日本はここまできてるんですね - イベント関係者は事の次第を明らかにしてほしい - ご近所のネトウヨさん

                                「シン・ゴジラ」「進撃の巨人」とプロフィールにありますが、詳しくは確認できず、タイトルから「シン・ゴジラ」を削除しました。悪しからず。 先日は首里城が龍柱と同様に極右団体にとっての沖縄ヘイトの可視化されたシンボルであったことをまとめたが、 okinawansea.hatenablog.com 東京国際映画祭のイベントでも、 映像監督の西村喜廣氏が「首里城が燃えてる時、沖縄の人達は回りでエイサー踊ってたんでしょ?」とか、語っていたらしい。 東京国際映画祭のシンファンタで、西村喜廣氏が「首里城が燃えてる時、沖縄の人達は回りでエイサー踊ってたんでしょ?」って嘲笑していたという話、泣きそうなくらい悔しいし血の気が引くくらい怒ってる — ヘントナー大佐 (v.o.c) (@hentonacyoyu) November 4, 2019 最悪なのが関係者おっさんが「首里城燃えたねw」と沖縄出身若手女優に

                                  【シンファンタ】西村喜廣氏が「首里城が燃えてる時、沖縄の人達は回りでエイサー踊ってたんでしょ?」そうか、日本はここまできてるんですね - イベント関係者は事の次第を明らかにしてほしい - ご近所のネトウヨさん
                                • 「そう遠からず日中戦争が勃発する」「経済は即死状態、餓死者・戦死者も多数」...台湾有事の「瀬戸際」にいる日本と明らかになった「アメリカの限界」(週刊現代) @gendai_biz

                                  「そう遠からず日中戦争が勃発する」「経済は即死状態、餓死者・戦死者も多数」...台湾有事の「瀬戸際」にいる日本と明らかになった「アメリカの限界」 これから何が起こるのか、過去から何が学べるのか。説明抜きでタモリが言った言葉は、時代の空気を掬っていたからこそ話題となった。終戦から78年のこの夏、私たちの地点を見つめ直す試みとしての特別対談。 2つめの記事『日本には新しい「民間主導の戦争論」が必要だ...「右派も左派も理屈がおかしく、いつまでもまともな安全保障を議論しない」日本社会の問題点』より続く。 保坂正康(ほさか・まさやす)/1939年北海道生まれ。ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。『東條英機と天皇の時代』『昭和の怪物 七つの謎』『ナショナリズムの昭和』ほか著書多数 白井聡(しらい・さとし)/1977年東京都生まれ。政治学、社会思想研究者。京都精華大学国際文化学部准教授。著書『永

                                    「そう遠からず日中戦争が勃発する」「経済は即死状態、餓死者・戦死者も多数」...台湾有事の「瀬戸際」にいる日本と明らかになった「アメリカの限界」(週刊現代) @gendai_biz
                                  • ユヴァル・ノア・ハラリ「ナショナリズムは外国人を憎むことではない。だから、グローバルな協働と両立可能」 | 『漫画 サピエンス全史』刊行記念インタビュー

                                    絵にすることで細部が明確に ──今回、『サピエンス全史』をドキュメンタリーやテレビ番組ではなく、漫画にしようと思ったのはなぜですか? ユヴァル・ノア・ハラリ:いつかテレビ番組を作れればいいですね。しかし、漫画にしたのは、人文科学の本や記事をあまり読まない人たちにも読んでもらいたかったからです。科学や歴史を視覚的に語る方法を、脚本を書いたダヴィド・ファンデルミューレン、漫画を担当したダニエル・カサナヴェと一緒に考えましたが、とても楽しかったです。 アカデミックな習慣を打破する必要がありました。たとえば、ある章は推理小説の形をとって、何が地球上の巨大哺乳類の大部分を殺したのか、謎解きにしました。その答えは、『サピエンス全史』の中の、およそ50000年前に最初の人類がオーストラリアに到達したところに出ています。

                                      ユヴァル・ノア・ハラリ「ナショナリズムは外国人を憎むことではない。だから、グローバルな協働と両立可能」 | 『漫画 サピエンス全史』刊行記念インタビュー
                                    • 中国、国防教育法を改正し、小学校から外国への敵対心を形成へ - 黄大仙の blog

                                      国際環境や国内環境の新たな変化に対応するため、中国は愛国心と国防意識を小学校にまで根付かせる国防教育法の改正を提案しています。改正案では小学生から国防意識を持たせ、中学生から軍事訓練を行います。アナリストによれば、習近平が軍の政治的・思想的活動を学校に移したのは、中国共産党が内外の問題に直面している今、政権を安定させる狙いがあるというが、改正国防教育法は時間を経て、中国の若い世代に幼い頃から外界に対する敵意や偏見を植え付ける恐れがあります。 米国国営国際放送の美國之音の記事より。 中国が国防教育法を改正 小学生から国防意識植え付ける 中国の国防教育法改正案は4月23日、第14期全国人民代表大会(全人代)常務委員会第9回会議に正式に提出され、最初の審議が行われました。 新華社通信は次のように報じました。「改正草案の狙いは、あらゆるレベル、あらゆる種類の学校において、相互に連結された国防教育シ

                                        中国、国防教育法を改正し、小学校から外国への敵対心を形成へ - 黄大仙の blog
                                      • 中国はこれからどうなるのか? - 内田樹の研究室

                                        『月刊日本』の2021年2月号に中国についてのロングインタビューが掲載された。いつもの話だけれど、なかなかまとまっているので、掲載されたものの元になったロング・ヴァージョンをご高覧に供したい。 ーいまや中国は米国に次ぐ大国であり、その動向は世界の行方を左右します。現在の中国をどう見ていますか。 内田 まず抑えておくべきことは、中国といっても一枚岩ではないということです。僕たちはどうしても国家には首尾一貫した戦略があって、それを計画的に実行していると考えがちです。でも、実際には、どの国にも複数の政治勢力、政治的意見が併存していて、その時々の内外の環境に適応して、合意形成しているわけです。 事情は中国も同じだと思います。今、中国は東アジアできわめて強権的にふるまっていますけれど、それは中国共産党が長期的な国家戦略を着々と実施しているというより、共産党内部の意見対立や権力闘争を含む様々な国内的な

                                        • 米共和党議員『進撃の巨人』改変のヘイト映像をめぐって|Mai-chan|note

                                          最初にご注意を。こちらの記事はタイトルの通り、『進撃の巨人』を扱いますが、ハッピーな内容では全くありません。というよりむしろ、結構重苦しい内容です(ヘッダーのイメージの通り笑)。先日アメリカで起きた『進撃の巨人』をめぐる一連の出来事をキッカケに、私の中で生まれた問いや思考過程を、この記事を通じみなさんに共有できればと思っています。 そもそも、米国で何が起きたのか?それでは本題、まず、先週アメリカで何が起きたのかを確認します。取り上げたいニュースはこちら(↓) 今月11月7日日曜日の夜(米国時間)、米共和党のゴサール下院議員が、『進撃の巨人』のアニメ映像を使って、与党・民主党のオカシオ=コルテス下院議員およびバイデン大統領に暴力を振るう内容のパロディー動画を自身のTwitterおよびInstagramに投稿しました。動画は約1分半の尺で、『進撃の巨人』の「紅蓮の弓矢」のオープニング映像と米南

                                            米共和党議員『進撃の巨人』改変のヘイト映像をめぐって|Mai-chan|note
                                          • ブランコ・ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』 - 西東京日記 IN はてな

                                            世界の不平等について論じた『不平等について』や、「エレファント・カーブ」を示して先進国の中間層の没落を示した『大不平等』などの著作で知られる経済学者による資本主義論。 現在の世界を「リベラル能力資本主義」(アメリカ)と「政治的資本主義」(中国)の2つの資本主義の争いと見た上で、その問題点と今後について論じ、さらに「資本主義だけ残った」世界の今後について考察しています。 著者のミラノヴィッチはユーゴスラビア出身なのですが(ベオグラード大学の卒業で、アメリカ国籍を取得)、そのせいもあって社会主義とそこから発展した中国の政治的資本主義の分析は冴えており、「社会主義が資本主義を準備した」という、挑戦的なテーゼを掲げています。 アセモグル&ロビンソンは『国家はなぜ衰退するのか』や『自由の命運』の中で、中国の発展はあくまでも一時的なものであり、民主化や法の支配の確立がなされないかぎり行き詰まると見てい

                                              ブランコ・ミラノヴィッチ『資本主義だけ残った』 - 西東京日記 IN はてな
                                            • 日韓対立は両国の国民を不幸にする<石破茂氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン

                                              日韓関係が「戦後最悪」と呼ばれるほど悪化している。 昨年来、徴用工問題をはじめとする様々な問題で対立を深めてきた。この事態を受けて、安倍政権は韓国に対して半導体の輸出規制や「ホワイト国」(ゆすつ管理優遇措置対象)除外に踏み切ったが、韓国の文在寅政権も同様の措置で対抗。日刊の対立は泥沼の報復合戦に陥り、関係改善の兆しも見えていない。いや、日本のメディアはいたずらに嫌韓感情を煽るような報道を続け、それに伴い日本国民も嫌韓感情を高まらせている。 だが、一度立ち止まって冷静に考える必要がある。 保守系論壇誌『月刊日本』9月号は、この状況に対し、「そもそも日韓対立は日本の韓国併合に端を発するものであり、その道義的責任から目を背ける限り、日韓の対立は永遠に続くだろう」と継承を鳴らしている。 安全保障問題、経済問題にも大きく影を落としかねない日韓の対立について、同誌は「日韓の対立を憂う」として第2特集を

                                                日韓対立は両国の国民を不幸にする<石破茂氏> « ハーバー・ビジネス・オンライン
                                              • 「トランプ氏が陰謀論を否定しないのは“計算”」 エビデンスが負ける社会で起きること

                                                日本では安倍晋三首相が辞任、アメリカでは大統領選でトランプ氏が再選するかどうかに注目が集まる。両首脳は右派の強力な支持を集めた共通点があるが、ポスト安倍政権の日本の右派、大統領選後のアメリカ右派は今後どうなっていくのか――。 『ルポ百田尚樹現象愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)で平成の右派論壇の変遷を描いた私が、問題意識、分析手法も含めて、もっとも話をしたかった相手が好著『白人ナショナリズム』(中公新書)で、アメリカ国内で隆盛する白人至上主義に迫った慶應義塾大学SFC教授・渡辺靖さんだ。

                                                  「トランプ氏が陰謀論を否定しないのは“計算”」 エビデンスが負ける社会で起きること
                                                • 傷物達を抱きしめて──映画『傷物語』とアニメーションの政治性|あにもに | 週末批評

                                                  『傷物語〈Ⅰ鉄血篇〉』PV 物語のみを抽出してみると、『傷物語』はきわめて単純明快な怪異譚であることが分かる。主要な登場人物は阿良々木とキスショット、同級生の羽川翼と怪異の専門家である忍野メメの4人しか登場せず、その他のキャストはせいぜい3人のヴァンパイア・ハンターくらいである。また、原作の小説に特徴的であった一人称の語りを映画では極力排除しており、物語に関しては必要最低限でシンプルな構造を徹底的に志向していると言える。 しかしながら、『傷物語』の映像はそのミニマルな作劇とは裏腹に、ある種の過剰さに彩られている。合計で3時間半を超える長尺もさることながら、劇中で描かれるスプラッターやエロティシズムはすべて極端な仕方で演出されており、ともすれば冗長のそしりを免れないほど執拗に描写を重ね続ける。この過剰さは『化物語』の頃からすでにその傾向が認められたが、本作のそれは量的にも質的にも肥大化してい

                                                    傷物達を抱きしめて──映画『傷物語』とアニメーションの政治性|あにもに | 週末批評
                                                  • 中国の圧力に「無条件降伏」したNBAの罪

                                                    NBAにとって中国は巨大市場(シュートする元ロケッツの姚明、2007年) RICHARD CLEMENT-ICON SPORTS WIRE/GETTY IMAGES <幹部の香港支持のツイートが批判を受けてNBAが謝罪。米経済界が中国の「検閲」にあっさり屈した理由とは> ある意味、予想された展開ではあった。10月4日、NBA(全米プロバスケットボール協会)に所属するヒューストン・ロケッツのゼネラルマネジャー、ダリル・モーリーが「香港と共に立ち上がろう」と書かれた画像をツイッターに投稿(後に削除)。中国の国営メディアとソーシャルメディアから大きな批判を浴びた。 NBAは直ちに、これはあくまでも個人の意見で、NBAは関与していないという声明を発表し、英語と中国語で謝罪した。何しろNBAにとって、中国は数十億ドルの市場。それを危機にさらしたくはない。 だが、この決断はアメリカのビジネスにとって大

                                                      中国の圧力に「無条件降伏」したNBAの罪
                                                    • 国民を「こじき」にした一族支配、行き過ぎた仏教ナショナリズム──スリランカ崩壊は必然だった

                                                      ウィクラマシンハ首相の退陣を求めて、7月13日に首相府を占拠したデモ隊 ABHISHEK CHINNAPPA/GETTY IMAGES <怒れる民衆が大統領府・公邸に突入、大統領は国外へ逃亡。未来を窒息させ、歴史的危機を招いた根本要因は偏狭なナショナリズムにある> スリランカの悲しくも無惨な歴史に、また1つの大きな転機が訪れた。去る7月9日の土曜日、怒れる民衆が大統領府に、そして大統領と首相の公邸に詰め掛け厳重なバリケードを突破し、治安部隊の殴打や催涙ガス攻撃にも耐えて果敢に前進し、ついには内部に突入して3つとも占拠してしまった。 大統領のゴタバヤ・ラジャパクサは、もちろんデモ隊が到着する前に逃げ出していた(国外から電子メールで、国会議長に辞表を送ってきたのは5日後のことだ)。ラニル・ウィクラマシンハ首相の私邸にも火が放たれたが、こちらはデモ隊に罪をなすり付けたい親大統領派の仕組んだ工作の

                                                        国民を「こじき」にした一族支配、行き過ぎた仏教ナショナリズム──スリランカ崩壊は必然だった
                                                      • 海外「中国人妻が日本の地震を喜んでいるのだが…」→「洗脳教育の結果です」

                                                        翻訳元 スレ主 中国人妻の日本に対する理不尽な憎悪が心配になっている。 私は中国人女性と結婚したEU市民だ。 今朝、新年の二日酔いなっている最中に日本で地震が発生し、複数の津波警報が発令されたというニュースを見た。 私は妻に被災地の現場映像をいくつか見せた。彼女の反応は「とても良い」だった。 私は彼女の冷淡な反応に驚いた。 もし私が最近中国の甘粛省で起きた大地震のニュースに対して同じような反応をしていたら、彼女は当然怒るだろうと指摘し、そうやって他人の不幸を望むことがいかに良くないことなのかを考えるよう求めた。 しかし彼女はこう答えた。 「それらは同じではない。なぜなら日本人は過去に多くの中国人を殺したからだ。彼らにはこれが相応しい」 私は祖父の兄が誘拐され、ナチスの強制収容所で死んだことを例に説明しようとした。 この歴史は私にとって非常に個人的なものだが、何世代も前に彼らの祖先がしたこと

                                                          海外「中国人妻が日本の地震を喜んでいるのだが…」→「洗脳教育の結果です」
                                                        • 「密」な初詣はいつ生まれたのか/上 - 平山昇|論座アーカイブ

                                                          コロナ禍で各地の寺社が、初詣にも「分散参拝」をよびかけている。警察庁が2009年まで公表していた全国の初詣の参拝者は、正月三が日で9939万人。のべ人数ではあるが、日本国民の4分の3以上に当たる。ふだん神社にお参りすることがなくても、初詣だけは別という人も多いのではないか。正月くらいは、古来の習慣にしたがって由緒正しい伝統行事を・・・そう考えられているかもしれないが、初詣の「歴史」は意外に新しいという。『初詣の社会史』『鉄道が変えた社寺参詣』などの著書がある神奈川大学准教授の平山昇さんは「初詣の伝統を見つめ直して、それぞれの寺社の由緒や歴史を尊重すれば、自然と『分散参拝』は実現するはずだ」と説いている。(聞き手/樋口大二・朝日新聞オピニオン編集部) 「いつ・どこに」参拝するかの大転換があった ――大晦日の晩から元日にかけてに始まって、正月三が日に近所にあるのではない大きな神社やお寺に出かけ

                                                            「密」な初詣はいつ生まれたのか/上 - 平山昇|論座アーカイブ
                                                          • 日本の漫画やアニメが社会学者や教育学者によって不当に弾圧されてきた歴史はどこにあるのだろうか? - 法華狼の日記

                                                            狸穴猫氏が3月11日に書いた下記noteが多数のはてなブックマークを集めていた*1。 世界中で愛される、日本の「マンガ・アニメ」は、社会学者や教育学者によって不当に弾圧され続けてきたことを掘り起こしておく|狸穴猫(まみあなねこ) 鳥山明急逝を受けて、『ドラゴンボール』などの漫画やアニメが日本に興味関心をもつきっかけとして重要になっていることを指摘して、そのように愛されている文化を社会学者や教育学者が弾圧してきたと主張している。 非常に無粋ではあるのだが、ここはやはり「マンガ弾圧・迫害」の歴史をひもといて、まとめておく必要はあるだろう。 社会学者や教育学者が、相当昔からマンガやアニメを貶めるためのウルトラ詭弁を、世間にまき散らしていたのである。 もっとも狸穴猫氏自身は同時代に『Dr.スランプ』を読んで、『ドラゴンボール』は息子とアニメを見て、『ドラゴンクエスト』のキャラクターグッズをひとつも

                                                              日本の漫画やアニメが社会学者や教育学者によって不当に弾圧されてきた歴史はどこにあるのだろうか? - 法華狼の日記
                                                            • 【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                              2019年8月〜12月の世界史関連の新刊の紹介 前回が8月だったので約半年間、間が空いてしまいました。 半年分の世界史関連の新刊をガッツリ紹介いたします。年度末ですし、年末年始に読む面白そうな本をどうぞ見つけてください。 1. 「独ソ戦 絶滅戦争の惨禍」 大木殻 岩波書店 2019/7/20 独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書) 作者: 大木毅 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2019/07/20 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが顕現させた生き地獄を見過ごすことになるだろう。歴史修正主義の歪曲を正し、現代の野蛮とも呼ぶべき戦争の本質をえぐり出す。 これはどの本屋に行っても目立つところに置いて

                                                                【2019年12月版】世界史関連の新刊30冊+α - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                              • フェイク歴史を言ったもの勝ちになるいま、『なぜ歴史を学ぶのか』

                                                                フェイクニュースがまかり通り、「真実」が希釈化されるいま、歴史学は何ができるのか? この疑問に答える手がかりは、アメリカの歴史学者リン・ハントが著した本書にある。 著者はまず、歴史の政治化という問題について、具体的に説き起こす。 ホロコーストを否認するメリット たとえば、ホロコーストの否認だ。ナチス・ドイツが組織的に行った大量虐殺を「なかった」ことにする。それも、SNSや思想団体というレベルではなく、政府高官レベルでホロコーストを否認するところもあるという。 2005年12月、イランのアフマディネジャド大統領は、ホロコーストを「創り出された神話」だと発言した(※1)。ただし、核計画に対する国連の制裁を懸念し、イラン公式の報道機関は、この発言が最初からなかったかのように録画から取り除いている。 一つの歴史的事実について、なぜこのように発言するか。 それは、反イスラエル政策の一環として有効だと

                                                                  フェイク歴史を言ったもの勝ちになるいま、『なぜ歴史を学ぶのか』
                                                                • ウイグル問題とは何か =「深刻な人権侵害」は、なぜ・いつから・どのように問題視されているのか | The HEADLINE

                                                                  公開日 2022年09月12日 20:05, 更新日 2023年09月15日 18:14, 有料記事 / アジア / 人権 8月31日、国連人権高等弁務官事務所は、中国が新疆ウイグル自治区で少数民族に対し「深刻な人権侵害を実施」しており、「人道に対する罪にあたる可能性がある」とする報告書を発表した。同報告書は、5月に実施されたバチェレ国連人権高等弁務官による同地域の訪問を受けてのもので、同事務所がウイグル問題に関する報告書を発表するのはこれが初となる。 新疆ウイグル自治区での人権侵害は2017年ごろから報じられており、「ジェノサイド(民族集団虐殺)」にあたるなどと国際的に非難されてきた。2022年北京冬季五輪で、米国などが同問題をめぐって外交ボイコットを表明したことも記憶に新しい。 他方で、中国・習近平国家主席は7月に北西部の新疆ウイグル自治区を8年ぶりに訪問した。同地域は、中国が進める経

                                                                    ウイグル問題とは何か =「深刻な人権侵害」は、なぜ・いつから・どのように問題視されているのか | The HEADLINE
                                                                  • いてもいなくてもよくなることについて:中森弘樹・福尾匠・黒嵜想鼎談|ひるにおきるさる

                                                                    「あなたがいてくれるだけでいい」。 「あなたが」に力点を置けばこの「あなた」の存在がまるごと肯定されているように読めるし、「いてくれるだけで」に力点を置けばそれが誰かに関わらずとにかく誰かがそこに「いる」ことが大切なのだと読めます。いずれにせよ、たんに「いる」だけのことが「くれる/あげる」といった、行為としての価値をもつのは考えてみれば不思議なことです。こうした価値は実際のところ社会のなかでどのように機能しているのでしょうか。あるいは反対に、「いるだけでいい」ということがなおさら「いなくなれない」強制力としてはたらくこともあるかもしれません。 この鼎談では『失踪の社会学——親密性と責任をめぐる試論』(慶應義塾大学出版会、2017年)の著者、中森弘樹と「ひるにおきるさる」世話人の福尾匠・黒嵜想が「いるだけでいいこと/いなくなれないこと」の外側で、親密圏や人間関係のあり方について考えます。(2

                                                                      いてもいなくてもよくなることについて:中森弘樹・福尾匠・黒嵜想鼎談|ひるにおきるさる
                                                                    • ポストモダンの右と左 - 道徳的動物日記

                                                                      真実の終わり 作者:ミチコ・カクタニ 発売日: 2019/06/05 メディア: 単行本 ようやく『真実の終わり』が図書館で借りれるようになったので、パラパラと読んでみた。内容としては大したことがなくて、HONZの書評にまとめられている以上のものはほとんど得られない。要するに、ポストモダニズム的な相対主義のためにフェイクニュースや知識に対する軽視がまかり通ってドナルド・トランプのような人間が大統領に選出されてしまった、というアメリカの現状を嘆く本だ。 「ポストモダンの右傾化」という問題はミチコ・カクタニ以外の論者もよく指摘するものではある。このブログでも、フーコーとかデリダとかを批判しながら「ポストモダニズムが民主主義を毀損して右翼の増長を許したんだ」と主張する記事を紹介したことがある*1。 それとは別に、読んでいてわたしが思い出したのがジョセフ・ヒースの「『批判的』研究の問題」というエッ

                                                                        ポストモダンの右と左 - 道徳的動物日記
                                                                      • ノルウェーの歴史(前編)-ヴァイキングの民、国家を作る - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                        近隣諸国と複雑な合従連衡をした「北欧の田舎国」の歴史 2021年のノルウェーの国民一人当たりのGDPは世界第4位。福祉国家や環境先進国、人権国としても知られ、日本人が羨む「北欧先進国」です。 しかし長らくノルウェーは近隣のデンマークやスウェーデン、イングランドなどと政治的な合従連衡を繰り広げた挙句、政治の中心からは外されてきました。 そのような「北欧の田舎国」がどのように世界有数の先進国になっていったかを全2回でまとめたいと思います。今回は前編です。 1. ヴァイキング時代 1-1. ヴァイキング以前 ノルウェーに人が住むようになったのは、厚い氷が溶けてノルウェーの海岸線が出現した1万4000年前のことを考えられています。 石器時代では人々は漁撈や狩猟で生活を営んでいましたが、紀元前4000年から紀元前1800年の新石器時代に農業が伝わり、青銅器時代や鉄器時代になると農機具の発展で収穫が増

                                                                          ノルウェーの歴史(前編)-ヴァイキングの民、国家を作る - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                        • 国際交流で日本にきた中国人200人に「裏切り者」のレッテル

                                                                          Hundreds of Chinese Academics Who Participated in Japan's Foreign Exchange Program Labeled as 'Traitors' <中国の極端な被害妄想の例として香港紙が報じた。この調子では日中文化交流もできなくなる> 中国におけるナショナリズムが極端な次元に至ったとして6月8日付のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(以下ポスト紙)は、国際交流プログラムで日本を訪ねた中国人の知識人たち数百人が、最近その存在に気づいた反日の徒によって中国のソーシャルメディア上で攻撃の標的にされ、裏切り者の呼ばれていることを報じた。 日本の外務省所管の国際交流基金が費用を負担する訪日旅行は、日本の芸術や文化、日本や日本語を学びたい知識人たちに人気がある。同基金のウェブサイトには、この基金の目的は「日本とほかの国/地域の人々の相互理

                                                                            国際交流で日本にきた中国人200人に「裏切り者」のレッテル
                                                                          • 中国メディアのウクライナ危機報道、ロシアに共鳴

                                                                            中国・杭州市の商業施設でウクライナ侵攻関連のニュースを見る市民(2022年2月25日撮影)。(c)AFP 【3月15日 AFP】西側諸国による対ロシア制裁が強化される中、中国メディアはウクライナ侵攻をめぐり、ロシア批判を避け、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に同情的な報道を展開している。 中国政府は、緊密な関係にあるロシアに対する支持を表明していないが非難もしておらず、米国と北大西洋条約機構(NATO)の「東方拡大」が緊張を激化させたと主張している。このような政府見解は、厳しい報道統制下にある中国の国営新聞・テレビやソーシャルメディアでも共有されている。 新華社(Xinhua)通信は、侵攻が始まった先月24日、「特別軍事作戦」であり、ロシア政府にはウクライナを占領する「意図は全くない」と報じた。 数日後、中国中央テレビ(CCTV)は、ウクライナのウォロディミル・

                                                                              中国メディアのウクライナ危機報道、ロシアに共鳴
                                                                            • 安倍政権の合理と不合理 | 荒野に向かって、吼えない…

                                                                              4月11日現在、日本で確認されている新型コロナウィルスの感染者はあくまで氷山の一角にすぎないのは確実だが、一方ですでに数十万人規模で感染が広がっているとすればごまかしようもないのであろうから、現時点ではそこまでは感染は拡大していないといったあたりなのだろう。 深刻なのは、では日本でいったいどれほど感染が広がっているのかを、科学的根拠をもって推計することさえできないことだ。一万に近い数万なのか、十万に近い数万なのか、それ以下なのか以上なのか、ただ勘に頼るほかないのである。 日本政府の対応はOECD諸国の中では最低レベルと言い切って構わないであろうが、にも関わらず謎の理由によって日本での感染拡大のスピードは遅いのも間違いないだろう。そして日本政府は、この状況を活かすどころか、わざわざドブに捨て続けている。 布マスクを1世帯に2枚配布するという愚策に顕著なように、安倍政権の対応は単に動きが鈍いと

                                                                              • 『ジョーカー』はなぜ無視できない作品なのか?賛否の議論を考察 | CINRA

                                                                                バットマンの宿敵が誕生するまでを、独自のストーリーで描いた映画『ジョーカー』が、予想を超える反響を呼んでいる。世界興行収入が923億円を突破し、R指定映画として史上最高の記録を更新、アメコミ映画が比較的苦戦するといわれている日本の週末興行ランキングでも、4週連続で1位を獲得する快挙を達成し、まだまだ数字を伸ばしている状況だ。 そんな『ジョーカー』は、同時にいろいろな意味で波紋を広げてもいる。『ヴェネチア国際映画祭』最高賞受賞という異例の快挙にはじまり、アメリカでの公開に際しては、警察や陸軍が警戒態勢を強化するという事態……。社会的責任をめぐる内容への賛否の声、製作サイドや巨匠監督の発言が物議を醸し、使用楽曲に対する問題提起が生まれるなどなど、大ヒットを成し遂げるなかで、あらゆる角度から騒動が発生しているのだ。 『ジョーカー』は、なぜこんなにも人々の心をざわつかせ、娯楽作品の枠をはみ出して社

                                                                                  『ジョーカー』はなぜ無視できない作品なのか?賛否の議論を考察 | CINRA
                                                                                • 共産党が赤旗まつりで「ヒトラー髭をつけた安倍総理の写真」をドラムに張り付けて楽しんでて気持ち悪い(篠原修司) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                  タイトルで言いたいことは全部なのですが、11月1~3日にかけて日本共産党が行った『赤旗まつり』にて、ドラムレクチャーと称してヒトラー髭をつけた安倍総理の写真を張り付けたドラムを叩いて楽しんでいたようです。 吉良よし子参議院議員がTwitterにアップした写真この写真をアップしたのは以前、「『オスプレイがペースメーカーに不調をきたす』とデマを飛ばしていた共産党の吉良よし子参議院議員です。 (吉良よし子参議院議員の元ツイート) ドラムに貼られている安倍総理の写真を見ると、鼻の下にヒトラーのチョビ髭が付いています。これは「こいつはヒトラーと同じだ!」という安倍総理へのヘイトスピーチなのでは? これを叩いて楽しんでいるのはかなり気持ち悪い。 日本共産党の活動家が安倍ヒトラードラムを抱えている写真もちろん「写真を貼っただけで叩いていない可能性」もありますが、日本共産党で活動している池内さおりさんがど

                                                                                    共産党が赤旗まつりで「ヒトラー髭をつけた安倍総理の写真」をドラムに張り付けて楽しんでて気持ち悪い(篠原修司) - エキスパート - Yahoo!ニュース