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ナショナリズムの検索結果321 - 360 件 / 1555件

  • 横山茂雄・ 栗山英彦ほか 『コンスピリチュアリティ入門』 : 私が反省させられた本|年間読書人

    書評:横山茂雄、栗田英彦、堀江宗正、竹下節子、辻隆太朗、雨宮純、清義明『コンスピリチュアリティ入門 スピリチュアルな人は陰謀論を信じやすいか』(創元社) 「宗教現象」については、かなり幅広く勉強していて、それなりに自信も持っていた私だが、本書には教えられるところが多々あり、特に、横山茂雄と栗田英彦による「巻末対談」には、私がこれまで軽んじてきた部分が、いかに重要なものであったかをズバリと指摘され、反省を余儀なくされた。 まず最初に、本書の内容を大雑把に紹介する「紹介文」を引用しておこう。 『 コンスピリチュアリティに関する初の論考集 「Qアノン」、新型コロナ生物兵器説、自然食、イルミナティ、そして爬虫類系宇宙人による人類の支配。 政治的影響力を持つまでに至った陰謀論と、その背景にあるとされるスピリチュアルな世界観。 この2つをともに論じることを可能にする注目の視座「コンスピリチュアリティ」

      横山茂雄・ 栗山英彦ほか 『コンスピリチュアリティ入門』 : 私が反省させられた本|年間読書人
    • ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜(更科 修一郎) @gendai_biz

      ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜 時代観察者の斜め読み#1(3) 巷のワイドショーやインターネットは、飢えたピラニアのように「事件」という生肉へ喰らいつくが、「歴史」という骨までは語りたがらない。そんな芸能ゴシップ&サブカルチャーの「歴史」を、〈元〉批評家でコラムニストの時代観察者が斜め読む! (1)デヴィ夫人は何故、ジャニー喜多川を擁護した? (2)「帝国」以前のジャニーズ事務所 (3)松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難 開かれたパンドラの匣 前回、前々回記事の通り、ジャニー喜多川の性加害問題は英国『BBC』の国際報道で開いたパンドラの匣となった。 これにより、戦後、アメリカのショービジネスを模倣することで作られてきた日本の芸能界が、そのアメリカやヨーロッパが旧来の蛮族性を糊塗すべくでっち上げたポリティカル・コレクトネス

        ジャニー喜多川の性加害と戦後の日本芸能史(3)〜松尾潔と山下達郎、神格化されたマニアの受難〜(更科 修一郎) @gendai_biz
      • 「失言」で好感度を獲得!? 安倍政権はどこまでも「大衆的」だった(宇野 重規)

        先月、自身の健康問題を理由に辞意を表明した安倍首相。在任中には「モリカケ問題」をはじめ、民主主義の根底を揺るがすような数々の疑惑が相次いだ安倍政権ですが、その政権運営に対して「大衆に寄った」、「民意に耳を傾けすぎる」と評する向きもあるようです。この一見矛盾するような状況はなぜ生まれたのでしょうか。政治学者の宇野重規氏(東京大学教授)と考えます。 長期政権と時代の気分 7年8ヶ月にわたり権力の座にあった安倍晋三首相が、ついにその地位を去る日がきた。長期政権をもたらした理由については、様々な点が指摘できるだろう。その右派的・ナショナリズム的言説が、東アジアの国際関係が緊張を増すなか、日本社会のある集団に強く支持されたことは間違いない。 アベノミクスによる金融緩和や財政出動が、デフレ克服にあたって一定の効果をもち、株価上昇や雇用の増加をもたらしたことも指摘できよう。あるいは選挙戦略が巧みで、小選

          「失言」で好感度を獲得!? 安倍政権はどこまでも「大衆的」だった(宇野 重規)
        • 2023年に見ていたアニメ - Close To The Wall

          毎年のやつだけど、2022年の記事の文字数が9万5000字を超えてしまい、書く方も大変だけど読む方も厳しいだろうしさすがに反省したので今年は各項目をできるだけ短くするよう心掛けた。去年は一作5000字とか4000字とかあったけど今年は一作1000字台で収めております。そうして減らしたのに今年は異様にアニメ本数が多く、取り上げる作品数も増えたため結局分量を減らせなかったどころか1万字増えてしまった。週に何本見ているかを毎クール数えているけれど、冬で週に50本を超えたのは初めてだし秋にも50を超え、週ごとアニメ視聴本数の4クール総計は187で、去年の154の二割増しでかなり増えている。去年はとりあえず項目を立てたのが計93作で今年は概ね毎期30近くで計111。減ったけど減ってない。なんたる。 2023年アニメ10選 冬クール(1-3月) 人間不信の冒険者たちが世界を救うようです もういっぽん!

            2023年に見ていたアニメ - Close To The Wall
          • 2021年に見ていたアニメ - Close To The Wall

            例年通り、今年見ていたアニメのなかで各クール10数作程度をピックアップして、ツイッターにその都度書いていたことを元にしたりしなかったりしながらまとめた。ネタバレを気にせず最終話の感想も書いてるのもあれば、ある程度未見に配慮しているものもある。いつものことだけど年始のものを年末にまとめたりしているのでわりと記憶が曖昧だったりする。基本的にクール単位で上にあるものほど高評価だけど上位数作以外は適当だし、ショートアニメは下の方に置いてる。年内に上げるために見直しが足りてないし、まだ終わってない作品もあるので後に追記訂正するつもり。いくらか各所見直しつつ、新規に項目を追記した*1。 2021年アニメ10選 冬クール(1-3月) ゲキドル 装甲娘戦機 ウマ娘 プリティーダービー Season 2 ゆるキャン△ SEASON2 のんのんびより のんすとっぷ SK∞ エスケーエイト WIXOSS DIV

              2021年に見ていたアニメ - Close To The Wall
            • 五輪開会式を3日後にひかえての覚え書き - MINITRUE

              ■ 本当は海外旅行に出るつもりだったのです。 オリンピック、僕はそんなに敵意を持っているわけではありません。近年だとロンドン五輪の開会式はえらく面白かった。自分とこの君主をあんな扱いしてのける国はそうそうないよ。そらまあ資本主義とナショナリズムが合体した問題山積の怪物イベントではありますが。 ただ、東京はもうやらんでええやろうと思っていました。誘致時のいかにもなプロモーションの数々も鼻についたものです。とはいえ開催が決まってしまったわけで、あらあらまあまあ。それならそれで仕方ない。どうぞ、ご自由にやってください。ただこちらも付き合う義理はない。東京を脱出してロシアかウクライナか、アルメニアかキルギスか……と算段をめぐらせておりました。 が。 そのあとの世界のいち大事はご存知のとおり。ああもう。 ■ 五輪はご自由にどうぞ。こちらは関わりません。 そのつもりが、ああそのつもりがCOVID-19

                五輪開会式を3日後にひかえての覚え書き - MINITRUE
              • 在日ロシア大使館の日本語投稿に見られるウクライナ関連プロパガンダ要素の説明|平野高志

                ウクライナ周辺(国境沿いや被占領下クリミア・ドンバス)におけるロシア軍集結により国際社会における緊張が続く中、在日ロシア連邦大使館が日本語によるロシアの立場の情報発信を活発化している。9日にも、マリヤ・ザハロヴァ・ロシア外務報道官の記者会見のウクライナ情勢に関する発表が当日の内に日本語に全訳された上で投稿されている。特筆すべきはそれら投稿の日本語の質の向上であり、今回の投稿も、以前私がnoteで紹介したロシア大使館の日本語投稿(参照:「在日ロシア大使館の日経新聞非難コメント」)よりはるかに読みやすくなっており、同大使館の日本語能力の日進月歩には目を見張るものがある。 同時に、発表が読みやすくなった分、今回のロシア大使館の投稿は、奇しくも2014年以降に同国がウクライナ情勢について拡散してきた、問題ある主張・プロパガンダ・偽情報を分析する上での非常に便利な対象となっている。2021年12月現

                  在日ロシア大使館の日本語投稿に見られるウクライナ関連プロパガンダ要素の説明|平野高志
                • 中国国民の経済への不満:台湾を攻撃するよりも、人々の生活を向上させろ - 黄大仙の blog

                  米インド太平洋軍司令部は、中国が2027年までに台湾を攻撃する用意があると述べていますが、ある記事は、中国国民の経済的な現実に対する不満が、台湾を攻撃したいというナショナリストの声を上回り始めていると分析しています。 米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局の自由亜州電台の記事より。 台湾を攻撃するより金をくれ! マンチェスター大学マンチェスター中国研究所のホールズワース・研究員である王涛が、雑誌『フォーリン・ポリシー』発表した記事によると、中国の王毅外交部長は今年1月9日の演説で、「台湾との統一を成し遂げるという中国14億人全員の決意は揺るぎない」と強調したが、抖音(中国版TikTok)の最もポピュラーな反応は「自衛のためでない限り、私は戦争に反対だ」というものでした。 この反応は中国共産党にとって喜ばしいものではありません。何万人もの中国のSNSユーザーが、台湾との戦いに疑問を

                    中国国民の経済への不満:台湾を攻撃するよりも、人々の生活を向上させろ - 黄大仙の blog
                  • 人が集まる群衆と群衆化される事によって群れる人に起こる群集心理への変化 ~具体的に集まった人々の集団とは異なる、群集心理を持つ現象へと変貌した我を忘れた群れる人【ル・ボン『群衆心理』】  - 日々是〆〆吟味

                    人々の集まりとしての群衆と、群衆化することにより変化する群衆心理 ~人が直接集まってなくても群衆なの?群衆の問題は人が群れ集まることよりも、それにより変化する心理が問題だ、ということらしい 群衆とは具体的に集まった人々のことだろうか? 【オルテガ『大衆の反逆』】 【ル・ボン『群衆心理』】 ただ人が集まった群衆という形ではなく、群衆となることによって起こる心理の変化(=群衆心理)が問題だ 国民単位で影響を与えるものと広告/宣伝と群衆化 【吉本隆明『共同幻想論』】 フィクション/メディアによって作り上げられもする人々の意識 【ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』】 【ホブズボーム『創られた伝統』】 【ヘーゲル『精神現象学』】 群衆心理の応用としての広告/宣伝による群衆化の個人的仮説 【ベルンシュタイン『社会主義の諸前提と社会民主主義の任務』】 【ケインズ『雇用、利子、お金の一般理論』】

                      人が集まる群衆と群衆化される事によって群れる人に起こる群集心理への変化 ~具体的に集まった人々の集団とは異なる、群集心理を持つ現象へと変貌した我を忘れた群れる人【ル・ボン『群衆心理』】  - 日々是〆〆吟味
                    • 元特攻隊員、95歳のサッカーライター賀川浩に「五輪と国家」を聞いた:朝日新聞GLOBE+

                      「スポーツは勝敗がつく。負けは悔しいから、また努力する。戦争と違い、捕虜になるわけでもない」と語るサッカーライターの賀川浩=稲垣康介撮影 賀川にとって最初の五輪の記憶は1936年ベルリン五輪だ。 「僕らのような戦中派にとってはね、子どものころからスポーツと言えば五輪。ベルリンは2・26事件が起きた年でね。あの日は僕の住む神戸も珍しく雪が降ったからよく覚えてます。世相はガサガサしていたけれど、五輪は日本選手団が活躍して夢をもらいました」 1936年ベルリン五輪の開会式で、一斉に右手を上げて敬礼する観衆。ナチス・ドイツにとってベルリン五輪は国威発揚の大イベントだった=朝日新聞社撮影 戦争の足音が強まり、革製品のボールは配給制になった。「戦争に行って死ぬ気だった。どうせ行くなら飛行機にしようと試験を受けたら、視力が良く、運動神経もそこそこで合格した」。特攻隊として朝鮮半島に渡り、出撃前の1945

                        元特攻隊員、95歳のサッカーライター賀川浩に「五輪と国家」を聞いた:朝日新聞GLOBE+
                      • ロシア史研究者のダブル・スタンダード

                        開戦以来ロシア軍はずっとウクライナの破壊を続けている。そのことを鑑みると、ロシアにとってウクライナ、とくにキエフは故地であり、それを失うことはナショナル・アイデンティティにとって考え難いことなのである、というこれまで自分を含むロシア史研究者がしばしば行なってきた説明が本当に正しいのかどうか疑わしくなってくる。ロシア政府もロシア軍も、およそウクライナの土地を、その歴史的建築物も含めて、尊重しているようには見えないのである。ただひたすら破壊と殺戮を行なっている。ナショナル・アイデンティティ上大事な土地だから手放したくないということではなく、ただ単にあそこは自分の勢力圏であると決めつけて、勢力圏である以上自分たちが支配するのだという考えのもとに侵略行為を繰り広げているだけなのではないだろうか。支配欲、権力欲を満たすということだけが、それ自体として目的なのである。 このことはさらに、ロシア史研究者

                        • フランスが植民地問題を謝罪しない理由(後編) – 橘玲 公式BLOG

                          ダイヤモンド社と共同で行なっていた「海外投資の歩き方」のサイトが終了し、過去記事が読めなくなったので、閲覧数の多いものや、時世に適ったものを随時、このブログで再掲載していくことにします。 今回は2016年3月31日公開の「最後発の日本と違い、大航海時代から始まった植民地支配をいまさら「反省・謝罪」をしない欧州・フランスの事情」です(一部改変)。 参考:「フランスが植民地問題を謝罪しない理由(前編)」 hapelinium/shutterstock ****************************************************************************************** 2016年3月22日、ベルギーでIS(イスラム国)による同時テロが発生し、空港と地下鉄で30人以上が死亡する惨事となった。世界でもっとも安全なはずのヨーロッパでテロが

                          • 排外主義が日本を覆った2019年、ヘイトが蔓延する社会の片隅で見えた希望 - wezzy|ウェジー

                            2019.12.28 16:05 排外主義が日本を覆った2019年、ヘイトが蔓延する社会の片隅で見えた希望 厚労省キャリア官僚や年金機構職員までもが差別感情をあらわに 今年3月のことだ。韓国・ソウルの金浦空港で酒に酔った日本人男性が叫んだ。 「アイ・ヘイト・コリアン!(韓国人が嫌いだ!)」 この様子を撮影した動画には、空港職員に物を投げつけながらローキックを浴びせる男性の醜態がはっきりと映っていた。 暴行容疑で韓国警察に現行犯逮捕されたのは、なんと厚生労働省のキャリア官僚だった。しかもこの人物、 逮捕当日の夜にはフェイスブックで「 なぜか警察に拘束されています」「変な国です」などと投稿。 反省どころか、居直ったのである。 同じ頃、日本年金機構の世田谷年金事務所の所長が、匿名のツイッターアカウントで差別的な投稿を繰り返していたことが発覚した。 韓国人を「卑怯な食糞民族」「属国根性」と中傷、さ

                              排外主義が日本を覆った2019年、ヘイトが蔓延する社会の片隅で見えた希望 - wezzy|ウェジー
                            • ハンス・ウルリッヒ・オブリスト インタビュー:美術館、そしてキュレーターの役割について

                              ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーのディレクター、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)が、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の開講科目「グローバル 時代の芸術文化概論」の一環で来日し、1月5日、特別講義「雲のように考える:コンテンポラリーアートはどこへいくのか」を行なった。アーティストだけでなく、建築家、科学者、デザイナー、映画監督、コレオグラファー、思想家などと協働するなど、学際的なアプローチで知られるオブリストはいま何を考えているのか? 講義の翌日にインタビューを行なった。(インタビュアー:菅原伸也) ──オブリストさんは、複数の芸術ジャンルに関わりを持つこと、複数人で他のキュレーターとともにキュレーションを行うこと、アーティストと対話しながら展覧会を制作すること、展覧会をいくつもの場所に巡回させることなど、「複数」であることを重視しているように見

                                ハンス・ウルリッヒ・オブリスト インタビュー:美術館、そしてキュレーターの役割について
                              • 「コロナ収束は日本人のマジメさや清潔さのお陰」という勘違いの恐ろしさ(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース

                                ● コロナ被害を抑えられたのは 本当に「日本モデル」の力か 「まさに日本モデルの力を示したと思います」 緊急事態宣言解除の会見で安倍晋三首相は、このように誇らしげに語った。 ご存知のように、日本政府の新型コロナ対応は諸外国に比べてかなりグダグダで、「スピード感もなくアナログだ」と、国内外からボロカスに叩かれてきた。にもかかわらず、欧米と比べて被害をここまで小さく抑え込めている。そんな「日本モデル」について、海外メディアからは「不可解」「日本の奇跡」など様々な声があがっている。 では、当事者の日本人としては、「日本モデル」の成功要因をどう分析しているのかというと、現場の医療従事者が頑張ってくれたのと、「8割減」という外出自粛を律儀に守った国民のお陰だ、という声が圧倒的に多い。 たとえば、ニュースキャスターの安藤優子氏も『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)の中で、こんなことをおっしゃっ

                                  「コロナ収束は日本人のマジメさや清潔さのお陰」という勘違いの恐ろしさ(ダイヤモンド・オンライン) - Yahoo!ニュース
                                • 「気概」とリベラルな民主主義(読書メモ:『歴史の終わり』) - 道徳的動物日記

                                  歴史の終わり〈上〉 作者:フランシス フクヤマ 三笠書房 Amazon 歴史の終わり〈下〉「歴史の終わり」後の「新しい歴史」の始まり 三笠書房 Amazon フランシス・フクヤマの『歴史の終わり』は数年前にも読んで感想を書いているが、『IDENTITY  尊厳の欲求と憤りの政治』を読んだときにそこで紹介されていた「対等願望」や「優越願望」に関する議論が興味深く感じられたので、昨年の夏に改めて読み返した*1。 davitrice.hatenadiary.jp davitrice.hatenadiary.jp ……とはいえ、1992年に書かれた当時の時事ネタが数多く含まれているために冗長であったり無駄であったりするところも多く、上下巻の本を保存しておく必要もないと考えて、引っ越しを契機に処分する前にキモとなる議論をここに要約しておく……というよりも、写経的に書き写しておく。まあいまさら『歴史の

                                    「気概」とリベラルな民主主義(読書メモ:『歴史の終わり』) - 道徳的動物日記
                                  • 地政学は現実主義か――存在論的安全保障で考える/渡辺敦子 - SYNODOS

                                    はじめに 地政学ブームが続いている。今年発売されたものだけでも出口治明・立命館アジア大学長の『教養としての地政学入門』(日経B P)、船橋洋一監修の『こども地政学』(バウンド)など、「地政学」をタイトルに掲げた本の勢いはここ数年、止まるところを知らない。変化の激しい現代においてこの5年ほどの間に、「地政学」と言う言葉は、出版・言論界で例外的に不動の地位を築いたようにさえ見える。 だが、地政学とは何なのか。近年刊行されたビジネス書などによると、地政学は、世界の動きを正確に把握するために不可欠である。【注1】それは世界の「見え方」であり、「勝利の方程式」であり、知れば知るほど面白い、現代人必携の知識であるらしい。しかしこれらの本に登場するのは、ナチスドイツと繋がりがあったと言われるカール・ハウスホーファー(1869-1946)、英国帝国主義の理論家ハルフォード・マッキンダー(1861-1947

                                      地政学は現実主義か――存在論的安全保障で考える/渡辺敦子 - SYNODOS
                                    • 2022年映画ベスト10!(+栄光の次点イレブン) - 沼の見える街

                                      毎年恒例の「映画ベスト10」発表時期がやってまいりました。今年は劇場で観た映画は116本くらいでした(配信を含んでないのと、重複があったりするので本数が正確なのかよくわからないけど大体…。) これまではイラスト+手描き文章の図解で発表していたんですが、今年はブログ感想を再始動したこともあり、イラストを描きつつも文章をメインにしてみました。その結果めちゃ長くなってしまった(18000字以上)…っていうかぶっちぎり過去最長記事になってしまったのでお時間ある時どうぞ。 参考までに2021年ベストはこちら↓ numagasablog.com あと昨年2021年はなんとなく順位つけるのやめてみたんですが(決定的な1位みたいのがなかったため)今年はベスト10には無理やり順番つけてます。まぁ自分の中の優先順位みたいのもわかって面白いからね。 さっそく発表していきたいと思いますが、毎年のことながらベスト1

                                        2022年映画ベスト10!(+栄光の次点イレブン) - 沼の見える街
                                      • 半分ソーシャルだった安倍政権 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

                                        本日突然安倍首相が辞意を表明しました。政治学者や政治評論家や政治部記者のような話をする気はありませんが、労働政策という観点からすれば、14-13年前の第一次安倍政権も含めて、「半分ソーシャル」な自民党政権だったと言えるように思います。半分ソーシャルの反対は全面リベラルで、第一次安倍政権の直前の小泉政権がその典型です。(本ブログは特殊アメリカ方言ではなくヨーロッパの普遍的な用語法に従っているので、違和感のある人は「リベラル」を「ネオリベ」と読み替えてください) 安倍政権は間違いなくその小泉・竹中路線を忠実に受け継ぐ側面があり、労働市場の規制緩和を一貫して進めてきたことは確かなので、その意味では間違いなく半分リベラルなのですが、それと同時に、一般的には社会党とか労働党と呼ばれる政党が好み、労働組合が支持するような類の政策も、かなり積極的に行おうとする傾向があります。そこをとらえて「半分ソーシャ

                                          半分ソーシャルだった安倍政権 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
                                        • 「原爆映画」の日米ギャップ突き破った奇跡的映画 映画史に異彩を放った「太陽を盗んだ男」 - 社会 : 日刊スポーツ

                                          映画「バービー」の主人公の髪形を「キノコ雲」に加工したSNS画像が波紋を呼び、日米間の原爆に対する認識の違いが改めて浮き彫りになりました。底流に平和への思いが込められた作品でも、そもそも日米では視点が違うのです。映画史をひもとくと、そんなギャップを乗り越えた挑戦的な作品もありました。【相原斎】 ◇    ◇    ◇ 着せ替え人形を主人公にした「バービー」と、原爆開発者の半生を描いた「オッペンハイマー」が、くしくも米国で同時公開となったことが騒動のきっかけとなりました。注目作を「2本立て」で観賞する映画ファンが多く、バービーの髪形をキノコ雲に加工した画像などが次々にSNSに投稿されたのです。日本からすれば無神経な行為に映り、腹立たしい思いや悲しい思いをされた方も少なくないと思います。一方で、戦後間もない頃からキノコ雲のポップアートを当たり前のように目にしていた米国人にとっては、陥りやすい「

                                            「原爆映画」の日米ギャップ突き破った奇跡的映画 映画史に異彩を放った「太陽を盗んだ男」 - 社会 : 日刊スポーツ
                                          • アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか

                                            むしろバイデン政権は意外なほどトランプ政権と連続しています。アメリカの民主党は、どこかの国の政党と違って、下野している間によほど反省したんだなという感じがします。トランプがあれほど支持されたことで、民主党系のエリートたちは思いきり横っ面を張られた形になり、どこまで本気かはともかく反省せざるをえなくなったのでしょう。 これは共和党にも言えることです。ネオリベラリズムに魂を売った共和党からすれば、ネオリベラリズムを批判するトランプがあれほど多くの支持を集めたことは大変ショッキングな出来事でした。あれぐらいのショックセラピーでなければ、民主党も共和党も正気に戻ることはなかったと思います。 施:そうですね。その点について考えるうえで参考になるのが、ヨラム・ハゾニーの『ナショナリズムの美徳』です。私は中野さんとともにこの本の解説を書きましたが、ハゾニーについて簡単に紹介すると、彼はイスラエルの政治哲

                                              アメリカは本当に「反グローバル化」に向かうか
                                            • 「愛国教育」に対する中国人の見方は千差万別

                                              ロシアによるウクライナ侵攻で、国際的な緊張感が高まる中、「権威主義的」な色合いを強める中国に注目が集まっている。そんな母国に対し、中国に住む中国人や日本など国外に住む中国人は、本音ではどう思っているのか。 今回は、日経プレミアシリーズ『いま中国人は中国をこう見る』より、中国人が自国の愛国教育に対してどう思っているのかを紹介する。 習近平思想の教科書、その内容とは 2021年9月、新学期を迎えた中国の学校の一部で、習近平思想の授業が開始された。これまでも毛沢東思想や鄧小平理論など、歴代指導者の政治理念が党の憲法である規約に記されたことがあり、習主席の思想も同様だ。「習近平思想」について書かれた教科書を使う目的は、文字通り、若者たちに習主席の思想を浸透させることにある。 中国のサイトで小学生向けの教科書を見ると、正式には「習近平新時代中国特色社会主義思想学生読本」(習近平の新時代の中国の特色あ

                                                「愛国教育」に対する中国人の見方は千差万別
                                              • 新しい分野の新しい世代による自分の世界 ~先行世代がいないことによって主導権を握ることが可能で優越感に浸ることも出来るファン層と支持される表現者 - 日々是〆〆吟味

                                                素人の時代の出演者と視聴者 〜新しい分野の新しい世代による自分たちの世界と、先行世代がいないことによって偉くなれる? 新しい世代とその住人 視聴者(ファン)としての新しい世界 ファン層の優越化 【吉本隆明『全マンガ論』】 【呉智英『現代マンガの全体像』】 【淀川長治,山田宏一,蓮實重彦『映画千夜一夜』】 分野の差と質 〜最初が一番いい? 自分たちの世界としての新分野 素人の時代の出演者と視聴者 〜新しい分野の新しい世代による自分たちの世界と、先行世代がいないことによって偉くなれる? TVに一時期そこらのあんちゃんが出る素人の時代というのがあって、それが今ネットにおいて行われて新たな素人の時代が来たのかもしれないけど、でもやっぱり最後には玄人化してプロフェッショナルのひしめき合う世界になるのかもしれませんね、なんてお話を書いてみたのですが、これを出てる方ではなく見てる方に立ってどうして支持さ

                                                  新しい分野の新しい世代による自分の世界 ~先行世代がいないことによって主導権を握ることが可能で優越感に浸ることも出来るファン層と支持される表現者 - 日々是〆〆吟味
                                                • クールジャパンで再定義された「日本人」 「日本スゴイ」の傍らで“存在しない”ことにされたものを思う - wezzy|ウェジー

                                                  ●日本人のつくり方(最終回) 最近すっかり聞かなくなった「クールジャパン」だが、「クールジャパン」戦略じたいはいまだに存在している。つい最近、「一億総活躍」ほか安倍政権時代に作られた各種審議会が岸田政権下で「廃止」となったという報道があったが、2000年代初頭から始まった日本の「国家ブランディング」をはじめとするソフトパワー戦略は、コロナ禍を受けて変容しつつも、終止符が打たれたわけではない。 本連載「日本人のつくりかた」の最終回にあたって、こうした国家プロジェクトで再定義された「日本人」像の一端について観察してみよう。 2017年に炎上した経産省公式「日本スゴイ」パンフ 2017年3月8日、経済産業省のWEBサイトでパンフレット『世界が驚くニッポン!』がPDFで公開された。公開されてすぐに、ネット上では「恥ずかしい」「経産省がこんな自画自賛本を出すなんて」というコメントが相次ぎ、見事に炎上

                                                    クールジャパンで再定義された「日本人」 「日本スゴイ」の傍らで“存在しない”ことにされたものを思う - wezzy|ウェジー
                                                  • 初代皇帝の心臓、ブラジルに帰還 「国賓」待遇

                                                    ブラジル・ブラジリアの空軍基地で、ブラジル初代皇帝ペドロ1世の心臓が入ったつぼを運ぶポルトガル・ポルトの警察官(2022年8月22日撮影)。(c)EVARISTO SA / AFP 【8月23日 AFP】ブラジルのポルトガルからの独立を宣言した初代皇帝ペドロ1世(Pedro I)の心臓が22日、独立200年に合わせ一時帰還した。 ペドロ1世の心臓は死後に体から取り出され、ポルトガル・ポルト(Porto)の教会に安置された。心臓以外の遺体はブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)の独立記念碑内部に埋葬されている。 ポルト市はこのほど、9月7日のブラジル独立200年記念行事のため、ペドロ1世の心臓をブラジルに貸し出すことに合意した。 ガラス瓶に入った心臓は重量9キロの金色のつぼに納められており、通常は5重の鍵で守られている。ブラジルに貸し出される間、ポルト市の警察官が警護に当たる。 ブラジル

                                                      初代皇帝の心臓、ブラジルに帰還 「国賓」待遇
                                                    • スペシャル番組 100分deフェミニズム論

                                                      <プロフィール>上野千鶴子(うえの・ちづこ)/社会学者。専攻は、女性学・ジェンダー研究。東京大学名誉教授。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク (WAN) 理事長。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。『家父長制と資本制 ― マルクス主義フェミニズムの地平』『女ぎらい ニッポンのミソジニー』『おひとりさまの老後』 『在宅ひとり死のススメ』など著書多数。 突然ですが「RBG 最強の85歳」という映画をご存知でしょうか? 性差別と戦い続けた米最高裁判事ルース・ベーダー・ギンズバーグを追ったドキュメンタリー映画です。2人の監督、7人のプロデューサー、撮影監督、作曲家はじめ、制作のリーダーを全て女性が務めたことで話題を呼びました。主要制作陣を女性が占めているからといって、全く偏向は感じませんでした。むしろ、男性の私がみても胸のすくような映画。逆に、全体として、女性たちが舵をとったから

                                                        スペシャル番組 100分deフェミニズム論
                                                      • 全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。|Web河出

                                                        ユヴァル・ノア・ハラリ 単行本 - 人文書 全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。 ユヴァル・ノア・ハラリ 2020.04.28 世界的歴史学者・哲学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は、2020年4月20日付のイギリス有力紙The Guardianに「新型コロナウイルスで、死に対する私たちの態度は変わるだろうか? いや、まったくその逆だ(原題:Will coronavirus change our attitudes to death? Quite the opposite)」と題した記事を寄稿しました。 当社では、ハラリ氏が記した新型コロナウイルスに関する寄稿文「人類はコロナウイルスといかに闘うべきか」(アメリカTIME誌

                                                          全文公開第三弾! ユヴァル・ノア・ハラリ氏(『サピエンス全史』ほか)が語る、 新型コロナウイルス感染拡大のなかで、 われわれは「死」に対しどう向かい合うべきか。 The Guardian紙記事、全文翻訳を公開。|Web河出
                                                        • 石原慎太郎氏は「キックボクシング」史の、ある意味重要人物らしい。沢村忠のフェイク批判・追及とか…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                                          そういえば故・石原慎太郎氏の著作って、ほとんど読んでいない。ソニー盛田昭夫氏らとの共著「Noと言える日本」は当時のミリオンセラーだったから一応目を通したはずだが、ミサイルの電子技術がどうだの、へちまだのという話でいまや記憶にも残ってない。 文学はいわずもがな・・・・・・・ 唯一面白かったのは、議員辞職―東京都知事選の間の潜伏期間に描いた自伝というか断片的回想記で、そこの「他人を描いたゴシップ」のあれこれは、悪口陰口めいていて一寸興味深かった。 亡国の徒に問う (文春文庫) 作者:石原 慎太郎文藝春秋Amazon そんな感じで、イマイチ石原慎太郎のライフヒストリーには詳しくないのだが(斎藤貴男、佐野真一らの評伝は読んでるのに!)、 空疎な小皇帝: 「石原慎太郎」という問題 作者:斎藤 貴男岩波書店Amazonてっぺん野郎―本人も知らなかった石原慎太郎 作者:佐野 真一講談社Amazon ただ

                                                            石原慎太郎氏は「キックボクシング」史の、ある意味重要人物らしい。沢村忠のフェイク批判・追及とか…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                                          • アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之

                                                            「関係の思想」としてのアフリカ哲学(1990年代―現在) 1960年代に「他者の哲学」として見出されたアフリカ哲学が、1970年代以降、より若い世代の哲学者によって問い直されはじめ、ヨーロッパから見たアフリカのイメージにとらわれない、新しいアフリカ哲学のかたちが模索されていった。──このような発展段階的なストーリーでお話しできるのは、前篇で紹介した、1980年代のムディンベまでです。 というのも、1990年代以降の「アフリカ哲学」をめぐる言説の動向は、非常に複雑化・多様化していくからです[★1]。私はそんなアフリカ哲学の動向を、〈関係〉という視点で捉えるのがよいと思っています。 〈関係〉とは、アフリカ大陸から多くの奴隷たちが連れて行かれた場所であるカリブ海の詩人で思想家のエドゥアール・グリッサン(1928-2011)が練り上げた概念です。簡単に言うと、私たち一人ひとりが、世界中の人々(さら

                                                              アフリカ哲学への招待──「他者の哲学」から「関係の思想」へ(後篇)|中村隆之
                                                            • 「日本」と一体化してしまう屁理屈:山尾志桜里の場合 - wezzy|ウェジー

                                                              ●日本人のつくり方(第8回) 国民民主党の山尾志桜里議員が、次期衆院選への出馬を見送るらしい。ご本人のnoteによれば「私には政治家とは別の立場で新しくスタートしたいことがあります」とのこと。その理由については週刊誌上などで取り沙汰されているが、もともと地元選挙区に地盤があるわけでもなく、つぶしが効くうちに転職しておこうという目論見は理解できないこともない。 とはいえ政治業者でいられるあいだに「しっかり権力を統制できる憲法の緊急事態条項案をつくったり」したいとも表明されているが、いやいやそんな余計なことをせずに、今すぐ即刻辞めてほしいと言わざるをえない。 右派系改憲集会にも連続的に参加 数年前から、「護憲的改憲」という意味がよくわからない看板をかかげて、安倍政権下での自民党の憲法改悪に対して “積極的に” 関与してきたのが山尾氏だった。立憲民主党の会派を離れたのも、憲法調査会の進め方をめぐ

                                                                「日本」と一体化してしまう屁理屈:山尾志桜里の場合 - wezzy|ウェジー
                                                              • さあ、答え合わせの時間だ。2020年までに実現すると予測されていた17のこと

                                                                科学者、未来研究者、政府など、これまでさまざまな識者たちが2020年までに実現するだろうことを予測してきた。さて、その予測はどのくらい的中したのだろうか? 新しい2020年が始まろうとしている今、ここで答え合わせをしてみよう。 1. 平均寿命が100歳になる この画像を大きなサイズで見る 1999年、AIの権威であり技術的特異点の概念で有名なレイ・カーツワイルは、『スピリチュアル・マシーン』の中で2019年までに人は100年以上生きるようになっていると予測した。 「急性症状や慢性疾患など、健康状態をチェックしてくれるヘルスモニターが、時計・アクセサリー・衣服などに内蔵されて普及するだろう。こうしたモニターがさまざまな健康上のアドバイスをするようになる。」 結果:はずれ 確かにそのような健康デバイスは登場したかもしれないが、それほど劇的な寿命の改善は見られない。国連によれば、世界の平均寿命は

                                                                  さあ、答え合わせの時間だ。2020年までに実現すると予測されていた17のこと
                                                                • 野党の顔となった日本維新の会が、令和版「昭和維新」を目指しかねない不安

                                                                  きまた・せいごう/大阪キリスト教短大客員教授 元岐阜女子大学副学長、元週刊文春・月刊文芸春秋編集長。1955年京都市生まれ。78年早稲田大学政治経済学部政治学科卒、同年文芸春秋入社。『週刊文春』『文芸春秋』の編集長を経て、2015年常務取締役、18年退社。現在、大阪キリスト教短大客員教授を勤める。関わった主な記事は、江川紹子との坂本弁護士失踪事件追及、野坂参三密告の手紙、少年Aこの子を生んで、ジャニーズ追及キャンペーン、田中真紀子秘書給与疑惑、村木厚子独占手記、田中角栄の恋文、尾崎豊の遺書など多数。著書に『文春の流儀』。 元文春編集長が「今」語りたいこと 元週刊文春、月刊文芸春秋編集長が、豊富な取材経験を基に、注目の事件・事象を独自の目線で解説。読者に世の中を読み解く上での「気づき」「教訓」を与える。 バックナンバー一覧 大阪と仲が良くない京都で 維新議員が誕生した驚き 私は京都人です。1

                                                                    野党の顔となった日本維新の会が、令和版「昭和維新」を目指しかねない不安
                                                                  • 「国文学」の批判的考察: 忘却散人ブログ

                                                                    わすれもの、うせものがたえない毎日を送る忘却散人(飯倉洋一)のブログです。2008年3月スタート。日本近世文学。 軽い読み物として、推敲もなしに書いていますので、学術論文などへの引用はお控えください(どうしてもという場合は、事前にコメント欄にでもご連絡下さい)。エッセイなどでの引用やSNSなどでのリンクはご自由にどうぞ。 『「国文学」の批判的考察』というタイトルの本が出た。文学通信。2020年3月。空井伸一氏の論文集で、副題は「江戸のテキストから古典を考え直す」というものである。いただいて1ヶ月以上たってしまったが(もっともっと紹介が遅れている本がたくさんあるが)、この本はコメントをさぼりつづけている訳にはいかない理由がある。 なにせ、著者の批判の矛先は、この私に向かっているからなのだ(がーん)。もちろん私だけではないが、かーなり私が狙われている。正面から批判される対象になるとは、研究者冥

                                                                    • 「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって

                                                                      「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐってあいちトリエンナーレ2019内の一企画だった「表現の不自由展・その後」。そのなかで展示されたキム・ウンソン&キム・ソギョンによる《平和の少女像》は、同展展示中止へと発展するきっかけのひとつとなった。大きな分断を可視化させたとも言えるこの作品について、小田原のどかが日韓関係を振り返りながら考察する。 文=小田原のどか(彫刻家、彫刻研究、版元運営) ソウル・在韓国日本大使館前の《平和の少女像》(2011年12月設置)と24時間の座り込みが行われているテント。現在、在韓国日本大使館は別の場所に移転し、彫刻の前には空き地が広がっている 撮影=筆者 「真の謝罪」とは何か 日韓関係におけるいわゆる「慰安婦」問題の解決には、100年近い時間が必要だといわれることがある。ここでの「100年」とは一体何を指しているのか。それは時間が解決してくれる

                                                                        「過去」との絶え間ない対話のために:《平和の少女像》をめぐって
                                                                      • 【その2】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文(今井佐緒里) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                        2013年12月8日、百万人規模の人が反政府・親EUのデモを行ったマイダン広場(写真:ロイター/アフロ) お待たせいたしました。「1」の続きです。 今回は、親露派政権を追い出してウクライナで政権を握った、親西側で民主派と呼ばれるマイダン政権の批判です。 首都キエフにある広場(マイダン)に、大規模な反政府・反腐敗・反ロシア・親EUの人々が集まってデモが起きたので、彼らのことや政権を「マイダン」と呼ぶようになりました。 ちなみに、広場の塔のデザイン(上)と、パリのバスティーユ広場にあるもの(下)は、とても似ています。 パリのバスティーユ広場。最近は専用レーンを自転車が暴走族のように飛ばしている光景が普通になった。Wikipediaより 以下にまず、筆者の「開戦日に思ったこと」が続くので、関心がない人は飛ばしてください(プーチン氏の写真の下から始まります)。 ============== ウクラ

                                                                          【その2】プーチン大統領は国民にいかに「ウクライナ侵攻」の理由を説明したのか:1時間スピーチ全文(今井佐緒里) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                        • 日本には政治と経営があっても経済がない - メロンダウト

                                                                          もう「経済」が消えてしまったのかもしれない。 自分は経済学部出身ながら長年の労働によりそのほとんどを忘れてしまったわけであるが記憶の片隅から引っ張り出して書いていこうと思う。日本には政治と経営があっても経済がない。それが多くの問題に通底しているように思うからだ。 ※かなりの長文(8000文字以上)のため、めずらしく目次をつけました。 はじめに ナョナリズムが消えグローバリズムが生活になった サブプライムローンを捉え返す 総量規制という緊縮 経済は美しさで回らない 市場を犠牲にするという方法論 経済学が閉じている 波頭さんが介護士の給料を月額で一律10万円引き上げるように提言されていた。正しい提言だと思う一方、これは政治と経営でしか経済を語れなくなった現状を示しているのではないだろうか。 www.minnanokaigo.com はじめに よく経済効率が悪しきものとして取り沙汰されるけれどこ

                                                                            日本には政治と経営があっても経済がない - メロンダウト
                                                                          • 「政治家が日本をダメにした」という共同幻想について - いつか電池がきれるまで

                                                                            anond.hatelabo.jp 「このままでは衆議院選挙を戦えない」ということで、菅義偉前首相が、自民党の総裁選への出馬をやめたのをみて、僕は「なんのかんの言っても、(国会)議員に『選挙で落ちるかもしれない』と思わせるのは、けっこう効果的なのだな、と感じたのです。 個人的には、長年、自民党の候補(ときには与野党相乗り)VS共産党の候補、みたいな首長選を見続けてきて、これに投票することに意味や影響があるのだろうか?と思ってきましたし、投票しようと思って候補者を精査すると、「うわーこの中の誰かを『支持』したことになっちゃうのか……」みたいな気分になることも多かったのです。 民主主義国家にとって、選挙が大事だというのは理解しているつもりだけれど、ネット上での「投票していない人たちへのマウンティング」みたいなのには、ちょっとウンザリもしていました。 別に、いまの世の中に満足しているわけじゃない

                                                                              「政治家が日本をダメにした」という共同幻想について - いつか電池がきれるまで
                                                                            • かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                              列強のエゴが交錯する戦争と平和の象徴 21世紀の現在はさほど多くありませんが、19世紀~20世紀前半には複数の国の管理下にある「国際管理地域」と、複数の国の影響下にありつつも独自の主権が認められる「自由地域」がいくつもありました。 これらの地域は戦略的要地にあったり、重要な貿易港だったりしていたため常に大国から狙われ、戦争発生の原因になるため国際的な合意のもとで厳重に管理されました。それでも二つの大戦で列強の取り合いになった地域もあるので、いかに重要な場所だったか分かります。 世界史に登場する代表的な国際管理地域・自由地域をピックアップします。 1. クラクフ共和国(1816~1825) ポーランド分割後、唯一残ったポーランド人政権 クラクフ共和国は1815年から46年までの31年間だけ、ポーランド分割後に存在した唯一のポーランド人の共和国です。 正式には「自由にして独立した完全に中立なク

                                                                                かつて存在した7つの「国際管理地域・自由地域」 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                              • 小塚荘一郎『AIの時代と法』(岩波新書) 10点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

                                                                                12月9 小塚荘一郎『AIの時代と法』(岩波新書) 10点 カテゴリ:社会10点 今年始まった「仮面ライダーゼロワン」のテーマがAIであることからもわかるように、「AIが世界を変える」というのは人口に膾炙する話となっていますが、では、実際に社会はどのように変わるのでしょうか? AI以外にもさまざまな情報技術の発達と相まって、「第4次産業革命」とか「ソサエティ5.0」などの言葉が飛び交い、世界の姿が一変するようにも言われますが、同時に「出先からスマホでエアコンを動かすこと」や「スマートスピーカーに洗剤が切れたと話しかけると洗剤が届くこと」のどこに世界の変化があるのか? と思うこともあります。  本書は今後起こりうる世界の変化を「法」の観点から見ています。「法」と聞くと身構える人も多いでしょうが、「法」という固定された観点から見ることで、今起きている、そしてこれから起こる変化をかえってわかりや

                                                                                • 心に残る3大偉人伝「野口英世」「リンカーン」「ナイチンゲール」~「伝記」が本になる人物は今後現れるのか - さえわたる 音楽・エンタメ日記

                                                                                  幼い頃、私は「音楽少年」「日記少年」であると同時に「読書少年」でもありました。 自分の部屋には、年齢には不釣り合いな大きな本棚が据えられ、絵本や児童書にまじって「〇〇文学全集」や、いまや骨董品的存在となった「百科事典」1巻~〇巻のような、りっぱなカバー箱に入った分厚い本がたくさん並んでいました。 フィクションの童話を読むのも嫌いではありませんでしたが、興味を惹かれたのは歴史上の人物の生涯を描いた実話である「偉人伝」。 俗に言う「伝記本」です。 中でも印象深く心に刻まれているのが、この3人の伝記です。 <野口英世> 「千円札の顔」としてお馴染み。 医師であり、細菌研究に人生を捧げた学者として知られています。 福島県に生まれ、1歳の時に囲炉裏に落ちて左手を大やけどし、「てんぼう」と呼ばれいじめられた話から物語は始まります。 やけどのために実家の農作業を手伝えず、学問で身を立てようと決意し、貧し

                                                                                    心に残る3大偉人伝「野口英世」「リンカーン」「ナイチンゲール」~「伝記」が本になる人物は今後現れるのか - さえわたる 音楽・エンタメ日記