核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞した。 日本でも大きく報道されていると思うので、筆者は違う視点で思いを書こう。 今回の受賞は、委員長が交代したこと、米国やNATOのリーダーとの関係の変化、被爆者の方々が地道な活動を丁寧に長年続けてきたこと、日本の若い世代が核廃絶運動を引き継いでいることが重なって実現した側面もあるだろう。 ノーベル平和賞を決めるのは、ノルウェー議会に選出された「5人」のノルウェー人だ。そして、「誰が委員長」で、「5人がどのような価値観や背景を持っているのか」、「5人を推薦したノルウェー政党の思想」は、選出に影響する。 なぜなら、選んでいるのは感情がある人間だからだ。 想像してみてほしい。もし、あなたが委員のひとりだったら、あなたの価値観はどれほど選考過程に影響するだろうか? 「委員長の交代」の度に、ノーベル委員会は新しく生