2013年にダイソーに入社し、ベンダーに丸投げ状態から内製化を進めた丸本健二郎氏は、7年後、北の大地にいた。コープさっぽろを支えるさまざまなシステムの現状を把握するためだ。 AWSのマネージドサービスを最大限活用したサーバレス、柔軟さを重視したマイクロサービス化など、ダイソーの目指す姿を6年掛けて実現してきた丸本氏の目に、今のコープさっぽろはどう映っているのか。丸本氏のメモをのぞいてみた。 個別最適から全体最適へ――コープさっぽろが抱える技術課題店舗の裏側では複数の発注システム、帳票システムが存在し、全体最適化がなされていない。原因は、個々のプロジェクトが部分最適で進められ、全体設計がなされていないことにあると推測される。 ハードウェアに関しても、用途に応じた最適な機器、配備数を再考し、利用するスタッフが混乱しないようシンプルな構成にすべきだろう。 ハード、ソフト、そしてデータの繋がりを俯