発達障害の子どもたちへの指導や支援を含めた特別支援教育がスタートして今年で18年目となる。学校関係者や保護者らに広く知られるようになり、特別支援学級などで学ぶ児童生徒は急増。教員不足や学びの質といった課題も見えてきた。鹿児島県内の現状を報告する。(シリーズ・かわる学びや@鹿児島~特別支援教育の今①より) 【併せて読みたい】療育が広がり認知上がる発達障害、保護者の抵抗感も減る? 特別支援学級の在籍数7.3倍に、顕著な「自閉症・情緒障害」は21倍 鹿児島県内の公立小中 鹿児島市の中学3年の長女が療育を勧められたのは、幼稚園の年中クラスの時だった。頻繁にトイレへ行きたがり、日に10回を超えることがあった。母親(47)は「療育といえば、重い障害がある子というイメージしかなかった。まさか自分の子が、とすごくショックだった」と振り返る。 療育を受けながら、小学校入学へ向けた就学相談を受けた。市教育委員