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生態学の検索結果1 - 40 件 / 120件

  • カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来

    理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター 染色体分配研究チームの三品 達平 基礎科学特別研究員(研究当時、現 客員研究員)、京都大学 生態学研究センターの佐藤 拓哉 准教授、国立台湾大学の邱 名鍾 助教、大阪医科薬科大学 医学部の橋口 康之 講師(研究当時)、神戸大学 理学研究科の佐倉 緑 准教授、岡田 龍一 学術研究員、東京農業大学 農学部の佐々木 剛 教授、福井県立大学 海洋生物資源学部の武島 弘彦 客員研究員らの国際共同研究グループは、ハリガネムシのゲノムにカマキリ由来と考えられる大量の遺伝子を発見し、この大規模な遺伝子水平伝播[1]がハリガネムシによるカマキリの行動改変(宿主操作[2])の成立に関与している可能性を示しました。 本研究成果は、寄生生物が系統的に大きく異なる宿主の行動をなぜ操作できるのかという謎を分子レベルで解明することに貢献すると期待されます。 自然界では、寄生

      カマキリを操るハリガネムシ遺伝子の驚くべき由来
    • パプアニューギニアの人が筋肉質な理由に糞便から迫る|梅崎昌裕 | 東京大学

      パプアニューギニアの高地に滞在するうち、サツマイモが主食でタンパク質摂取が少ない現地の人たちが筋骨隆々だと気づいた梅崎先生。 糞便サンプルを集めて分析し、窒素を固定する機能を持つ腸内細菌を探りあてました。 人類と腸内細菌との素敵な共生関係とは? たとえば、ライオンは地域が別でも肉食ですが、人類の食べ物は地域ごとにいろいろです。アフリカにいた頃にはまだ小さかった人類の多様性は、各地に広がって環境に適応するうちに拡大しました。そうした人類の多様性の解明を目指すのが、人類生態学です。 糞便から腸内細菌を調べる 人類生態学では調査地に長く滞在することが多く、私の場合はそれがパプアニューギニア高地でした。現場に入らないと見えないテーマを探すのがこの分野の醍醐味です。初めて現地に赴いたのは、博士1年だった1993年。通算2年超の滞在で感じたのは、現地の主食がサツマイモでタンパク質摂取が明らかに足りない

        パプアニューギニアの人が筋肉質な理由に糞便から迫る|梅崎昌裕 | 東京大学
      • 東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六本木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」(週刊現代) @moneygendai

        東京の空の勢力図が変わろうとしている。都市生態系の頂点であるカラスにタカなどの猛禽類が挑戦状を突き付けたのだ。彼らはなぜ東京に来たのか。鳥たちが繰り広げる熱い「空中ドラマ」に迫る。 カラス独裁の揺らぎ 今、東京の空に異変が起きている。といっても、この異常な暑さのことではない。鳥である。一度、空を見上げてみてほしい。その変化に気付くかもしれない。 「これまで東京都上空の覇権を握っていたのは、カラスでした。しかし、個体数の減少に伴い、オオタカやハヤブサなどの猛禽類が東京都心に進出し、熾烈な勢力争いを始めているのです。両者の戦いにスズメやツバメなどの小鳥も巻き込まれ、東京の空はさながら、生態系の頂点をかけた仁義なき戦いのような状態になっています」 そう語るのは、NPO法人自然観察大学学長で、『都会の鳥の生態学-カラス、ツバメ、スズメ、水鳥、猛禽の栄枯盛衰』の著書がある唐沢孝一氏である。長年にわた

          東京上空の勢力図に異変…オオタカが明治神宮で、ハヤブサが六本木ヒルズで繁殖…カラスが東京から消える「ヤバすぎる未来」(週刊現代) @moneygendai
        • 人間は頂点捕食者ではないと何回教えても学生が覚えてくれない話「君の主食はイヌワシか?」

          MUKAI, T. ー1.0/C @takahiko_mukai 可能性はあるんだ。最後まで聞いてくれ/系統地理学,生態学,外来種の研究をしてるっぽい大学教員。Tweet内容は個人の見解です。Ichthyologist/Herpetologist, Gifu Univ. www1.gifu-u.ac.jp/~tmukai/ MUKAI, T. @takahiko_mukai 個人的には,大学で生態学など教える中で,人間は主に植物質の食事に依存しているので,頂点捕食者ではありませんよ,と何度も繰り返し話しても,試験をすると「人間は頂点捕食者である」と書く学生がいてげんなりするのです…… 君の主食はイヌワシかなんかですか? 2023-08-28 17:25:12 MUKAI, T. @takahiko_mukai キーストーン種の有無による群集構造の変化について説明したりもしているから,「人間

            人間は頂点捕食者ではないと何回教えても学生が覚えてくれない話「君の主食はイヌワシか?」
          • 書評 「ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

            ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?~進化の仕組みを基礎から学ぶ~ (光文社新書) 作者:河田 雅圭光文社Amazon 本書は進化生物学者河田雅圭による進化の一般向けの解説書になる.河田は新進気鋭の学者であった1990年に「はじめての進化論」を書いている.当時は行動生態学が日本に導入された直後であり,新しい学問を世に知らしめようという意欲にあふれ,かつコンパクトにまとまった良い入門書だった.そして東北大学を定年退官して執筆時間がとれるようになり,その後の30年以上の学問の進展を踏まえ,改めて一般向けの進化の解説書を書いたということになる.ダーウィンの議論の今日的当否を問うような印象の題名だが,それは本書の極く一部の内容で,基本的にはいくつかの誤解が生じやすいトピックを扱いつつ進化とは何かを解説する書物になっている. 第1章 進化とは何か 1.1 そもそも進化とはなんだろうか? 第1章第

              書評 「ダーウィンの進化論はどこまで正しいのか?」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
            • 「ゆる言語学ラジオ」批判の根本的無理|アリス&テレス

              はじめに Podcast及びYoutubeで活動している、「ゆる言語学ラジオ」というコンテンツがある。皆様はご存じだろうか。 ご存じない方に向けて、簡単にご紹介しておきたい。 「ゆる言語学ラジオ」はその名の通り、言語学的なトピックを、面白おかしく扱うラジオだ。具体的には、「象は鼻が長い」の主語は「象」か「鼻」かという議題や、英単語「spring」が「春」や「ばね」や「泉」という複数の意味をもつのは何故か、等の興味深い話を聞くことが出来る。 しかしこの「ゆる言語学ラジオ」、言語学という名を冠している以上、学術的な見地から批判を受けることがたまにある。 要するに、学術的に正確ではないこと、厳密ではないことを、インターネットを通して垂れ流しているという批判である。 こういう批判それ自体は決して珍しいものではない。ありていに言って、インターネット上では、よく観察される類のものだろう。 例えば量子力

                「ゆる言語学ラジオ」批判の根本的無理|アリス&テレス
              • 人間は身勝手な危険動物だから、ザリガニを勝手に増やし勝手に殺すのも通常運転 - シロクマの屑籠

                www.asahi.com 虐殺が行われるのを、ただ見ていた。 令和5年の夏のある日のこと。現場には少し前の日からロープが張られ、午前8時頃、作業着姿の中年男性たちが白いハイエースに乗って現れた。発動機の音高く、草刈り機が起動する。土地を覆う植物たちは無残に薙ぎ払われ、小さな蝶やバッタ、コオロギたちが逃げ惑っていた。地面に放り出された芋虫が、鳥たちについばまれていく。 しかしそれも前奏曲でしかなかった。 本当の破局はお昼過ぎに訪れた。小さなダンプカーがやってきて、草刈りが行われたばかりの大地に土砂を流し込んだのだ。小さな命を揺籃してきた緑の楽園が、茶色い土や礫に埋め尽くされていく。作業はその日いっぱい続けられ、おそらく、蝶の幼虫たちはなすすべもなく死に絶えた。背の高い草木にはセミの抜け殻もついていたから、地下に残された彼らも助からないだろう。コオロギやバッタのなかにはアスファルトを横断し、

                  人間は身勝手な危険動物だから、ザリガニを勝手に増やし勝手に殺すのも通常運転 - シロクマの屑籠
                • たった1頭のオオカミが島全体の生態系を復活させる : カラパイア

                  近親交配で島のオオカミが減少 ミシガン州に位置するロイヤル島は、豊かな生物多様性で知られているが、ロイヤル島に最初のオオカミ集団が到着したのは、1940年代後半のことだ。 彼らのおもな獲物はヘラジカだった。 その後、捕食者と獲物のシステムに関する世界最長の研究が始まった。 だが、犬パルボウイルス感染症の発生で、1980年代までにオオカミの数が最高の50頭から12頭前後まで減少してしまった。 最終的にウイルスは消滅したが、オオカミの数はすぐには回復しなかった。 その理由は、深刻な近親交配のせいだ。純血種の犬によくみられる、脊椎変形といった健康の悪化だけでなく、繁殖力の低下など、種の存続に深刻な問題を引き起こしていたのだ。 もしあなたが、野生のオオカミだったとして、自分の体の8倍もあるムースのような獲物を倒さなくてはならない場合、仲間の数が減ってしまったら、生きていくのは相当厳しいものになるで

                    たった1頭のオオカミが島全体の生態系を復活させる : カラパイア
                  • なぜ人は自然が好きで自然に癒されるのか?に関する進化的な仮説を提案した論文の日本語解説|Fukano Yuya

                    本記事は、 以下の論文の日本語解説です。 Fukano & Soga (2024). Greenery hypothesis: an evolutionary explanation for why presence/absence of green affects humans. People and Nature. https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pan3.10619 自然に対する心理的反応に関する新しい仮説を提案した論文で、実験などで何かを実証したものではありません。また、本研究のように進化心理学的な研究は誤解を生みやすいトピックです。こういった背景から、プレスリリースなどではなく、論文全体を(機械翻訳など使いながら)解説しました。興味がある方は、とても長いですが頑張って読んでみてください。15

                      なぜ人は自然が好きで自然に癒されるのか?に関する進化的な仮説を提案した論文の日本語解説|Fukano Yuya
                    • 死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』

                      面会にやってきた母親を、息子はハグしようとする。母親は身をすくませるため、息子はハグを諦めて、少し離れる。すると母親は悲しげに言う「もうお母さんのことを愛してくれなくなったの?」 母親が帰った後、息子は暴れ出したので、保護室へ収容される。 グレゴリー・ベイトソンは、統合失調症の息子ではなく、母親の言動に注目する。息子のことを愛していると言う一方で、息子からの愛情を身振りで拒絶する。さらに、息子からの愛が無いとして非難する。 息子は混乱するだろう。ハグしようとする愛情表現を拒絶するばかりでなく、そもそもハグそのものが「無かったこと」として扱われる。にも関わらず、息子のことを愛していると述べる……そんな母親に近づけばよいのか、離れればよいのか、分からなくなる。 矛盾するメッセージに挟まれる ベイトソンは、この状況をダブルバインドと名づける。会話による言葉のメッセージと、身振りやしぐさ、声の調子

                        死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』
                      • なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)

                        なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開 世界的哲学者、マルクス・ガブリエルによる初の「日本書き下ろし」となる著作、『倫理資本主義の時代』(斎藤幸平[監修]土方奈美[訳]、ハヤカワ新書)が本日発売しました。 本記事では、その刊行を記念して本書の序文を全文公開します。資本主義が行き詰まりとなり、「入れ子構造の危機」に瀕している現代の世界。その打開の鍵は資本主義の放棄ではなく、道徳的価値と経済的価値を再統合し、「善」の組み込みによってアップデートを施した「倫理資本主義」の実装であると説く本書。こうした発想は、いったいどこから生まれたのか? そして、なぜ彼は世界に先駆けて日本で倫理資本主義の価値を表明しようと考えたのか? その秘密の一端が、明快に語られます。 『倫理資本主義の時代』ハヤカワ新書 私たちは先例のない危機

                          なぜ、いま日本に「倫理資本主義」が求められているのか? マルクス・ガブリエル『倫理資本主義の時代』/「はじめに」全文公開|Hayakawa Books & Magazines(β)
                        • 京大霊長研“解体”の経緯を論文に 元所長「汚点だからこそ記録」 | 毎日新聞

                          日本の霊長類研究を憂う元京都大霊長類研究所長の杉山幸丸名誉教授=愛知県犬山市で2024年6月13日午前11時46分、川瀬慎一朗撮影 国内外の霊長類研究をリードしてきた研究施設「京都大霊長類研究所」(愛知県犬山市)。研究費不正問題で2021年度末に“解体”されるまでの経緯をまとめた論文が、かつて所属した研究者らにより発表された。責任著者で元所長の杉山幸丸・京大名誉教授(89)=霊長類生態学=は「日本科学史の汚点だからこそ、しっかり記録しなければならない」と話している。 杉山氏らがまとめた論文「霊長類研究所解体の経緯を考える」は、霊長研が消滅するまでの経緯を裁判記録や公的資料を精査し、分析している。4月に科学技術振興機構(JST)が開設するサイトで公開したほか、海外研究者の注目も高いため6月には国際霊長類学会の学会誌(ウェブ版)にも掲載した。 霊長研は1967年に設立され、野外研究と実験室研究

                            京大霊長研“解体”の経緯を論文に 元所長「汚点だからこそ記録」 | 毎日新聞
                          • 「農業界のスタンフォード大学」が描くオーガニックじゃない「未来の農業」 | 有機農業だけでやっていくのは不可能

                            農業分野で世界のトップに立つオランダのワーゲニンゲン大学の学長は「農業をこのままの体制で続けることは不可能」と語ると同時に、すべてを有機農業に移行すればいいわけでもないと主張する。それではどうしたら、持続可能な農業を営むことができるのか。「農業界のスタンフォード大学」の取り組みを、フランス誌が取材した。 「環境や生物多様性を尊重しつつ、世界人口に対応する食糧を確保することは可能です」 すがすがしいほどに楽観的な意見だが、ワーゲニンゲン大学の学長ショーケ・ヘイモヴァーラの言葉なのだから、重みがある。ワーゲニンゲンはアムステルダムから南東に90キロのところにある小さな自治体だ。同大学は、あらゆる世界ランクのトップに君臨する農業界の権威として、この分野のスタンフォードとも謳われる。 オランダ政府の「シンクタンク」とも目され、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)からも諮問を受けているうえ、充実

                              「農業界のスタンフォード大学」が描くオーガニックじゃない「未来の農業」 | 有機農業だけでやっていくのは不可能
                            • 太平洋ゴミベルトを調べてみたら生命の宝庫だった、驚きの報告

                              美しい見た目のアオミノウミウシ(Glaucus atlanticus)は、空気をのみ込んで海面に浮く。(PHOTOGRAPH BY DENIS RIEK) 世界で最も多くの海洋ごみが漂う太平洋ゴミベルトが、多くの海洋生物のすみかになっていることが明らかになった。そこにはアオミノウミウシやカツオノカンムリなど、海面近くを浮遊する水表生物が大量に生息していたのだ。これまで海のごみ溜めだと思われてきた太平洋ゴミベルトは、実は知られざる生物学的ホットスポットかもしれない。 「海洋ゴミベルトは、本当に重要な海の生態系になっているのです。ところが私たちは、これについてほとんど何も知りません」と話すのは、5月4日付けで学術誌「PLOS Biology」に発表された論文の筆頭著者で、米ジョージタウン大学の海洋生物学者レベッカ・ヘルム氏だ。「これまでプラスチックごみにばかり焦点が当てられてきて、生態系は完全

                                太平洋ゴミベルトを調べてみたら生命の宝庫だった、驚きの報告
                              • 書評 「心理学を遊撃する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                心理学を遊撃する 作者:山田祐樹ちとせプレスAmazon 本書は認知心理学者山田佑樹による,「心理学の再現性問題」についてそれをリサーチ対象として捉えて突っ込んでいった結果を報告してくれる書物である. 「心理学の再現性問題」は,心理学者にとって自分のリサーチの基礎ががらがらと崩れていくかもしれないような重苦しいテーマであるに違いない.しかし著者はそれを軽やかに取り上げ,様々な角度からつつき,本質を見極めようとする.物語としてはその突貫振りが楽しいし,再現性問題が非常に複雑な側面を持ち,かつとても興味深い現象であり,到達点がなお見えない奥深いものであることを教えてくれる.それはまさに最前線からの「遊撃」レポートであり,迫力満点の一冊だ. 第1章 心理学の楽屋話をしよう 第1章では心理学の「楽屋話」が書かれている.まず著者の駆け出しのころの研究(ランダムネスの知覚),面白い効果を実験で示せたと

                                  書評 「心理学を遊撃する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                • 言語の広がりや進化などを物理学者が力学的に分析する「言語物理学」とは?

                                  物理学は基本的には自然科学の分野ですが、物理学の手法とツールはさまざまに応用可能で、社会物理学や経済物理学などの分野が発展しています。同じように物理学の手法を言語の分析や分類などに応用した言語物理学について、世界最大の物理学会の1つであるInstitute of Physics(IOP)の会員誌であるPhysics Worldが、日本語における「悪口」の広まりなどを例に挙げて解説しています。 The physics of languages – Physics World https://physicsworld.com/a/the-physics-of-languages/ 物理学を他の分野に適用する手法はさまざまな分野で浸透していますが、社会物理学や経済物理学と比べて、言語学への物理学の応用はあまり浸透していません。言語は、生物種と同じように広がり、進化し、競争し、絶滅していく性質があ

                                    言語の広がりや進化などを物理学者が力学的に分析する「言語物理学」とは?
                                  • 2024年冬アニメ感想

                                    ・悪役令嬢レベル99~私は裏ボスですが魔王ではありません~ 「はいはいどうぜいつものなろうノベルでしょ」と思って観たら、思いのほか面白い。 その理由はあまりのテンポの良さと、無駄を一切省いたノンストレスさにあるのだと思う。 主人公がレベル99で最強、なんていう擦られ過多のテンプレを厭味ったらしく見せつけないのも良い。 なろうものの「こういうのでいいんだよ」を詰め込んだ作品で、それ故に希薄な感じも否めないものの万人受けしそうな感はある。 あとEDが秀逸で、EDに関していえば今季一かもしれない。モンキーダンス!! ・アンデッドアンラック メタい作品。言葉遊びもあって良い。 展開もジャンプらしい王道かと思いきや、色々と捻りを利かせている。 原作を読んだことがないので意外な展開に「おっ」となることも多く、意外と凝った作品。 また、化物語のような演出が多かったも印象的。 ただ難点は前回の振り返りの長

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                                    • 「カヤネズミって毎年こんなベトナム戦争みたいな経験してたんか...」由布岳で行われた野焼きに逃げ惑うカヤネズミの動画にさまざまな意見が集まる

                                      富山ゆう太 @mizube_tomiyama レジデント型研究者。由布院温泉で自然を守っています。 |日本ミズベ研究所代表|公益財団事務局長|社会人博士課程|環境保全学、魚類生態学、川づくり、環境社会学、まちづくり、公益セクション| https://t.co/cMkiT6IwSK

                                        「カヤネズミって毎年こんなベトナム戦争みたいな経験してたんか...」由布岳で行われた野焼きに逃げ惑うカヤネズミの動画にさまざまな意見が集まる
                                      • 書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                        進化が同性愛を用意した: ジェンダーの生物学 作者:坂口 菊恵創元社Amazon 本書は進化心理学者坂口菊恵による同性愛を扱った一冊.坂口は進化心理学的に性淘汰産物としてのヒトの行動性差,個人差について探究し,その後その至近要因にも踏み込んで内分泌行動の研究も行ってきた研究者だ.単著としてはナンパや痴漢のされやすさの個人差に関する「ナンパを科学する」に続く2冊目ということになる. 本書は同性愛を科学的に考察するものだが,まず同性愛行動そのものが複雑で多層的な側面を持つこと,またラディカルなフェミニズムや社会正義運動の吹き荒れる昨今,同性愛はなかなか社会的に微妙なテーマとなっていること,さらに(環境要因として)同性愛の社会史や文化史まで視野に入れていることから,かなり複雑で込み入った構成となっている. Part 1 同性愛でいっぱいの地球 第1章では動物界に同性愛行動がありふれていることが強

                                          書評 「進化が同性愛を用意した」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                        • 古代ヨーロッパで牛は食肉目的ではなく「糞」のために飼育されていた

                                          ウクライナのキエフにある村落であるトリピーッリャ(トリポリ)は、ヨーロッパ最古の都市とされる先史時代の遺跡があることで知られています。当時の古代トリピーッリャには、非常に洗練された牧草地と食物があり、その社会システムの重要な部分を牛が占めていました。しかし、牛は食肉のためではなく、主に糞(ふん)を使用するために飼育されていたことを古生態学者の研究グループが示しています。 PNAS https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2312962120 Europe's earliest cities relied on fertilizer and plant protein, isotope analysis shows https://phys.org/news/2023-12-europe-earliest-cities-fertilizer-protein

                                            古代ヨーロッパで牛は食肉目的ではなく「糞」のために飼育されていた
                                          • アジアゾウが死んだ子ゾウを埋葬、初の証拠、どれも上下逆さ姿勢

                                            インドのベンガル地方北部のニュー・ドゥアーズ茶園で見つかった、土に埋められたゾウの死骸。(PHOTOGRAPH BY WEST BENGAL FOREST DEPARTMENT) サバンナで暮らすアフリカゾウが仲間の死を悼むことは以前から知られていたが、野生のアジアゾウではこれまでほとんど報告がなかった。しかし、2024年2月26日付けで学術誌「Journal of Threatened Taxa」に発表された研究によると、アジアゾウは死んだ子ゾウを埋葬している可能性があるという。 論文では、2022年と2023年にインドのベンガル地方北部で、5つの異なる群れが、死んだ子ゾウを灌漑(かんがい)用の溝まで引きずっていき、そこに埋めた事例が報告されている。どの事例でも、子ゾウの脚は地面から突き出し、頭部や鼻、背中は土で覆われていた。 埋葬という行為は、動物の世界ではほとんど見られない。アフリカ

                                              アジアゾウが死んだ子ゾウを埋葬、初の証拠、どれも上下逆さ姿勢
                                            • ノア・スミス「脱成長:いらないよそんなの」(2023年5月24日)

                                              貧困と衰退を称えてみたって環境や貧しい人たちの助けになんてならない 1年半まえ,「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」ってタイトルの記事を書いた〔日本語版〕.あの頃,脱成長運動はアメリカでちょっとだけ注目を集めつつあった.気候変動に対抗する主要な行動をすすめようとする人々の後押しの一環としてだ.でも,エズラ・クライン,ブランコ・ミラノヴィッチ,ケルシー・パイパーといった著作家たちが意見を言葉にして,この考えを批判した.要点をかいつまんでいうと: クラインの指摘――〔脱成長で求められる〕生活水準の大幅な低下は,豊かな国々では政治的に受け入れられそうにない. ミラノヴィッチは次の点を論じた――世界規模で意味のある脱成長が実現されるには,豊かな国々をこえて運動が広まらないといけない.他方で,脱成長のためには,貧しい国々が貧困から抜け出すのを止めなくてはならない.これは,政治的に実現

                                                ノア・スミス「脱成長:いらないよそんなの」(2023年5月24日)
                                              • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                                                2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                                                  ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                                                • 科学としての歴史 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

                                                  過去の出来事を科学的に分析することで、未来を予想できるとする「歴史動態学」が登場した。既存の歴史学者は懐疑的だが、このアプローチは興味深い。 SOURCE:REF.1 「歴史は繰り返す」という格言は、時に真実であるように思われる。例えば米国では、1861~65年の南北戦争後に民族間・階級間の反目による暴力事件が都市部で急増し、それが全米に広がって、1870年頃にピークに達した。国内騒乱が次に増加したのは1920年頃で、人種的反感による暴動、労働者のストライキ、反共感情の高まりなどにより、多くの人が近いうちに革命が起こるかもしれないと思った。米国社会は1970年頃にも不穏な状態に陥り、激しい学生デモ、政治的暗殺、暴動、テロが頻発した(『暴力の周期』参照)。 コネチカット大学(米国ストーズ)で個体群動態学の研究をしているPeter Turchinは、米国の政情の不安定さがピークに達した3つの時

                                                    科学としての歴史 | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio
                                                  • シカの森林被害は土壌微生物にも波及する―大規模生態系操作実験と環境DNA分析の融合―

                                                    ※ 本文および「詳しい研究内容について」(PDF)を一部修正しました。(2024年1月9日) 現在、日本の森林では、多くの地域において、ニホンジカ(以下、シカ)の食害による植生の荒廃が深刻化しています。シカの食害が森林に与える影響を理解するためには、土壌を含む生態系全体への波及効果の分析が必要となります。植物が減ると土壌の性質や土壌微生物に影響を与え、その影響が植物自体に跳ね返ってくるため、土壌微生物の多様性が低下し、さらなる生態系の変化の引き金となる可能性があるからです。しかし、シカによる食害が、土壌微生物の多様性や種組成にどのような影響を与えるかは明らかになっていませんでした。 門脇浩明 白眉センター/農学研究科特定准教授、本庄三恵 生態学研究センター准教授、中村直人 農学研究科博士課程学生らの研究グループは、芦生(あしう)生物相保全プロジェクト(ABCプロジェクト)メンバーら(高柳敦

                                                      シカの森林被害は土壌微生物にも波及する―大規模生態系操作実験と環境DNA分析の融合―
                                                    • 新属新種の植物「ムジナノショクダイ」を発見 鹿児島・肝付の山林 | 毎日新聞

                                                      光合成をしない植物「タヌキノショクダイ」の仲間で、新属新種の植物を発見したと、神戸大や鹿児島大などの研究チームが発表した。ほとんどが土の中に埋まっていることから、地中をすみかとする「ムジナ(アナグマ)」にちなんで「ムジナノショクダイ」と名付けられた。 ムジナノショクダイはキノコのような形で、全体が白く、数珠状のゴロゴロとした根を持つ。根の先端からの高さは3センチ。6月上旬の約1週間だけ、触手のような花の部分(高さ2ミリ、直径2センチ程度)が地表に現れる。 最初に見つけたのは福岡市の植物愛好家、中村康則さん(49)。2022年6月、鹿児島県肝付町の山林の中で、タヌキノショクダイの仲間のように見える白い花が、雨で流されて落ちているのを見つけた。知人の研究者を通じて神戸大の末次健司教授(植物生態学)に詳細な検討を依頼した。 タヌキノショクダイ科の植物は東南アジアを中心に5属100種程度存在してい

                                                        新属新種の植物「ムジナノショクダイ」を発見 鹿児島・肝付の山林 | 毎日新聞
                                                      • 「ネコは進化的に完璧」と進化生物学者が熱弁

                                                        見た目の愛らしさや運動能力、独立性の高さなどを理由にネコを称賛する人は多くいますが、世界有数の自然史系博物館として知られるロンドン自然史博物館で働く進化生物学者のゴスワミ氏は、科学的な視点から「ネコの進化的な完璧さ」を解説しています。 Cats Are Perfect. An Evolutionary Biologist Explains Why - Scientific American https://www.scientificamerican.com/article/cats-are-perfect-an-evolutionary-biologist-explains-why/ 肉食動物のネコは複数の種類が世界中のさまざまな地域に古くから生息しており、生態学的にはみな同じことをしています。さまざまな種類がいるにもかかわらず、ネコの違いは柄やサイズのみであるため、なぜこれだけ異なる種

                                                          「ネコは進化的に完璧」と進化生物学者が熱弁
                                                        • たった1頭のオオカミが森をよみがえらせる「救世主」となった事例が報告される

                                                          アメリカとカナダの国境に位置するスペリオル湖には、豊かな生物多様性で知られるアイル・ロイヤル(ロイヤル島)という島がありますが、病気や近親交配などで島に生息するオオカミが激減し、島全体の生態系も崩壊の危機に瀕していました。しかし、冬の間だけできる氷の橋を渡って島に入った1頭のオスのオオカミにより森に「遺伝的救済」がもたらされた事例が、科学誌のScience Advancesで報告されました。 The far-reaching effects of genetic process in a keystone predator species, grey wolves | Science Advances https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adc8724 How a lone 'immigrant' wolf revived a forest

                                                            たった1頭のオオカミが森をよみがえらせる「救世主」となった事例が報告される
                                                          • 1時間半かけて来たキャンパスの中国語授業、履修者がまさかのゼロだった話

                                                            楊 駿驍『日中韓のゲーム文化論』発売中! @yaoshunshyo 『日中韓のゲーム文化論』見本出来!3月5日発売です!日本初、そして(おそらく)世界初の東アジアゲーム批評アンソロジーです! 「いまや世界中が「ゲーム化」している。しかしその思想的意味はどこにあるのか。欧米を追い越し先頭にたった日本、それに迫ろうとしている中国・韓国のゲーム文化。三国の優れた批評のなかに独自性を探りつつ、東アジアのゲーム文化を展望すること論集」 以下目次 まえがき 楊駿驍、鄧剣 第Ⅰ部 日本におけるゲーム研究 第1章 日本ゲームはいかに語られてきたか――ゲームの批評/研究がめざすもの 中川大地 第2章 ゲームフリークはバグと戯れる  中沢新一 第3章 オタク論――カルト・他者・アイデンティティ  大澤真幸 第4章 重層化するメディアと子どもたちのリアリティ  吉見俊哉 第5章 萌えの手前、不能性に止まること―

                                                              1時間半かけて来たキャンパスの中国語授業、履修者がまさかのゼロだった話
                                                            • 「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の問題と改善 - ill-identified diary

                                                              この記事の要約 はじめに 問題点の要約 (追記) 先行研究について GARCH(っぽい)モデルによるシミュレーション シミュレーション前の理論分析 選択的夫婦別姓との比較 (追記) ゴルトン゠ワトソン分枝過程について 使用するデータ シミュレーションの技術的な補足 乱数生成について GARCHモデルの結果 シミュレーションの追試 より複雑なシミュレーションについて 男女別 世代重複 創作苗字 三親等の婚姻禁止ルール より高度な人口学的モデル 結論 2024/4/22: 先行研究とゴルトン゠ワトソン分枝過程の解説の追記 2024/4/23: 多数の言い回しのおかしい箇所の校正 2024/4/24: グラフ上の記載ミスとグラフ描画コードを修正 この記事の要約 先日報道された「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の内容に違和感を覚えた. 資料を確認してみると, 大きな問題のある方法で試

                                                                「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の問題と改善 - ill-identified diary
                                                              • 来年は今年以上の暑さに、NASA専門家が予想

                                                                猛暑に見舞われた中で顔を洗う人=16日、米アリゾナ州フェニックス/Brandon Bell/Getty Images (CNN) 米南部や南西部が過酷な熱波に覆われ、北半球が猛暑に見舞われる中、米航空宇宙局(NASA)の専門家が20日、来年はエルニーニョ現象の影響でさらに気温が上昇するだろうと予測した。 エルニーニョは太平洋の熱帯地域で海面水温が平年より高くなり、気象に影響を及ぼす現象。この夏は世界各地で極端な猛暑が続いているが、NASAゴダード宇宙科学研究所のギャビン・シュミット所長によると、今年のエルニーニョは数カ月前に始まったばかりで、まだそれほど大きな影響を及ぼしていないという。 シュミット氏は「我々が今、目の当たりにしている事象はエルニーニョが原因ではない」と指摘。世界の至る所で今後も猛暑が続くとの見通しを示し、「その理由は私たちが温室効果ガスを大気に放出し続けているからだ。私た

                                                                  来年は今年以上の暑さに、NASA専門家が予想
                                                                • 人類は約60万年前に社会学習を通じて技術知識を急速に蓄積し始めたことが石器の分析で判明

                                                                  人類は長年にわたり多種多様な知識を蓄積・継承することで、個人の力だけでは作れない文化を築き上げました。過去330万年間の石器を分析した新たな研究では、「人類は約60万年前に技術的知識を急速に蓄積し始めた」という結論が示されました。 3.3 million years of stone tool complexity suggests that cumulative culture began during the Middle Pleistocene | PNAS https://www.pnas.org/doi/abs/10.1073/pnas.2319175121 ASU study points to origin of cumulative culture in human evolution | ASU News https://news.asu.edu/20240617-sci

                                                                    人類は約60万年前に社会学習を通じて技術知識を急速に蓄積し始めたことが石器の分析で判明
                                                                  • 誤用される「焼畑農業」 ――Twitterの言説を中心に - たぶん大丈夫なブログ

                                                                    はじめに 「焼畑農業」を誤用した言説が巷に溢れている。 そのような言説は、主に2種類に大別できる。 一つは、焼畑農業を環境破壊的な農法だと誤解した上で、焼畑農業の是非についてや、森林火災など他の環境問題に絡めて論じる言説。 もう一つは、焼畑農業そのものを論じるのではなく、「○○は焼畑農業のように人材を使い潰している」「次から次へと業界を荒らし回る○○は焼畑的だ」など、別の物事について論じる際に、ネガティブな意味合いを含んだ比喩として使用する言説である。 この記事では、様々な言説が飛び交うTwitterを中心に見ていくことで、焼畑農業に関する誤解を解きほぐしながら、主に後者の言説(誤解に基づいた比喩として焼畑農業を使用する言説)を類型化して分析し、ひいてはそのような誤用が生じる要因について地理学的な観点から探ってみたい。 (画像1)エチオピア南西部における焼畑の火入れの様子。佐藤廉也のウェブ

                                                                      誤用される「焼畑農業」 ――Twitterの言説を中心に - たぶん大丈夫なブログ
                                                                    • 環境省:中国の3分の1の都市が大気質基準を満たせず - 黄大仙の blog

                                                                      中国環境部は、『美しい中国の建設を全面的に推進する』2023年中国環境戦略・政策学術年次大会での講演の中で、2022年末の時点で、中国の3分の1近くの都市の大気質がまだ基準に達していないことを認めました。 中国国内ニュースサイト百度新聞に掲載された記事より。 2023年4月6日吉林省長春に突然出現した深刻な空气污染 環境部はまた、土壌汚染が一部の地域で蓄積し続けていること、農村生態学がまだ十分に注目されていないこと、環境緊急事態が頻発する高いリスクがまだ根本的に変わっていないこと、騒音、煙霧、悪臭などの顕著な環境問題がまだ数多く存在していることを指摘しました。 しかし環境部は依然として、中国の生態環境の趨勢は絶えず改善していると強調しています。 2022年の地級以上の都市におけるpm2.5の平均濃度は初めて1立方メートル当たり29μgに低下し、重汚染日数は93%減少し、表流水における良好な

                                                                        環境省:中国の3分の1の都市が大気質基準を満たせず - 黄大仙の blog
                                                                      • インド洋のキハダマグロが過去70年で70%も減少していることが明らかに

                                                                        by nosha 寿司や刺身、ポキなどの料理にはマグロが欠かせません。クロマグロやミナミマグロに比べて脂肪分の少ないキハダマグロは、日本だけではなく世界中で消費されている食用魚ですが、近年インド洋に生息するキハダマグロが激減しているという研究が発表されました。 Multiple lines of evidence highlight the dire straits of yellowfin tuna in the Indian Ocean. - ScienceDirect https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0964569123004271 Tuna species popular in sashimi and poke bowls in sharp decline in the Indian Ocean https://

                                                                          インド洋のキハダマグロが過去70年で70%も減少していることが明らかに
                                                                        • 「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の問題と改善

                                                                          この投稿は https://ill-identified.hatenablog.com/entry/2024/04/21/230009 に投稿したものと同一の内容です. どのサービスが一番文書を書きやすいかを調べるために, いくつかのサービスで同一の内容を投稿しています. この記事の要約 先日報道された「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の内容に違和感を覚えた. 資料を確認してみると, 大きな問題のある方法で試算がなされていることがわかった. 苗字の絶滅問題について, より実現可能性の高いシナリオをシミュレーションし, そのプログラムと結果を公開した 報道された試算とは大きく異なる結果を得られた より精緻な分析を行いたいが, 技術的・計算リソース的なハードルに阻まれている なんか良いアイディアあったら教えてください はじめに 注: 本稿のシミュレーションはまだ完了していません.

                                                                            「500年後に日本人が佐藤だけになる」という試算の問題と改善
                                                                          • 「老化」は生命の進化において重要な役割を持っている可能性があるとの研究結果

                                                                            老化には病気の苦しみや死への恐怖といったマイナスイメージがつきまといますが、数百万年の進化の道のりを再現するコンピューターシミュレーションにより、年を取ることは動物が生存競争を有利に進める上で重要な性質である可能性が示されました。 Directional selection coupled with kin selection favors the establishment of senescence | BMC Biology | Full Text https://bmcbiol.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12915-023-01716-w Hungarian scientists prove that senescence ca | EurekAlert! https://www.eurekalert.org/news-releases

                                                                              「老化」は生命の進化において重要な役割を持っている可能性があるとの研究結果
                                                                            • 書評 「WEIRD 「現代人」の奇妙な心理」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

                                                                              WEIRD「現代人」の奇妙な心理 上 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 作者:ジョセフ・ヘンリック,今西康子白揚社AmazonWEIRD(ウィアード)「現代人」の奇妙な心理 下:経済的繁栄、民主制、個人主義の起源 作者:ジョセフ・ヘンリック白揚社Amazon 本書は文化進化研究の第一人者で「文化がヒトを進化させた」の著者でもあるジョセフ・ヘンリックによる一冊.WEIRDという書名から多くの心理学研究のサンプルが西洋諸国の大学生に偏っている問題を扱ったものかと思っていたら,そうではなく,この西洋諸国の大学生の心理傾向が,実際にとても奇妙(weird)であり,それがどのようにしてそうなったのかを説明していく大著だった.ヘンリックの説明はもちろん文化進化を主軸においているが,歴史的経緯が詳しく描かれており,読みごたえのある本に仕上がっている. 日本を含む東アジアの人々にある集団主義的心理と,西

                                                                                書評 「WEIRD 「現代人」の奇妙な心理」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
                                                                              • ペットは人を幸せで健康にするのか? 研究が示す本当のところ

                                                                                ペットを飼うことは、高齢者をはじめ、友人や家族との親密な関係が希薄な人にとっては特に重要な効果をもたらす。(PHOTOGRAPH BY ROBERT CLARK, NAT GEO IMAGE COLLECTION) イヌは長い間、人間の最良の友と呼ばれてきた。その主な理由は忠誠心、愛情、サービス精神といったイヌの性質だ。米国ミシガン州グランドラピッズ在住のシャロン・リードさんはイヌの献身的な愛情を実感している一人だ。「夫の死後、愛犬が最も頼りになる存在となり、愛犬のおかげで、つらい時期を乗り越えることができました」 ペットを飼うことが健康にもたらす利点として最も広く知られているのは、ストレスに対処しやすくなること、共感や思いやりの精神が育まれること、「孤独の害から守られる」ことだと米パデュー大学の動物生態学教授で、同大学ヒューマン・アニマル・ボンド・センターの所長を務めるアラン・ベック氏は

                                                                                  ペットは人を幸せで健康にするのか? 研究が示す本当のところ
                                                                                • アンコウはオスがメスに融合する「性的寄生」により深海で繁栄したことが研究で判明

                                                                                  by OpenCage 太陽の光がほとんど届かない海の漸深層、いわゆる「ミッドナイトゾーン(midnight zone)」に生息するアンコウは、生物発光ルアーで獲物を誘う珍しい狩猟方法など、深海の脊椎動物の中で最も多様な生態を持つグループです。遺伝子解析でアンコウの進化の歴史をたどる研究により、アンコウの繁栄には小さなオスがメスの体に取りついて一体化する奇妙な生態である「性的寄生」が大きな役割を果たしていたことが突き止められました。 Reproductive innovation enabled radiation in the deep sea during an ecological crisis | bioRxiv https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.01.12.575380v1.full Anglerfish entered t

                                                                                    アンコウはオスがメスに融合する「性的寄生」により深海で繁栄したことが研究で判明