「大変情けなく思っています」「心からおわび申し上げます」――。新型コロナウイルスに感染した著名人や所属団体から相次ぐ「謝罪」の文言。感染防止策を講じていた人も多い。それでも謝罪すべきことなのか。謝罪に向かわせる「空気感」は何なのか。そして、それは感染拡大防止を妨げないか。リスク管理や医療の専門家、感染経験者と考えた。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】 スポーツ界や芸能界から相次ぐ謝罪 サッカーJ1神戸の酒井高徳選手は3月30日、チーム公式サイトや写真共有アプリ「インスタグラム」で公表したコメントで、感染の報告と共に謝罪の言葉を繰り返した。 「今回はサポーターの皆さんや一般の方々、Jリーグ関係者、全ての選手、スタッフ、その家族やご友人に不安とご迷惑をおかけしてしまうことになり、本当に申し訳ございません」と始まり、人が密集する場所を避けたり、手洗いや消毒をしたりしながら生活した上での感