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評伝の検索結果121 - 160 件 / 3193件

  • 竹中平蔵氏、じつはかつて「公共投資の拡大」を声高に主張していた(佐々木 実) @gendai_biz

    竹中平蔵氏と言えば、小泉政権で「構造改革」の旗振り役となったことで知られている。そのときの彼は、公共事業、政府支出を減らせという、極端なまでの「緊縮財政論者」だった。いわゆる「身を切る改革」である。公共事業が生産性の低い「ゾンビ企業」が生きながらえさせているせいで日本経済は停滞している、との主張だ。 ところが、じつは1990年代のはじめ、竹中氏は、「公共事業の拡大」を声高に主張していた。アメリカが日本に内需拡大を強く迫った日米構造協議の直後のことだ。アメリカの経済エリートたちの側で日米構造協議を見ていた竹中氏は、彼らの影響のもと、まるでアメリカ政府の尻馬に乗るように日本政府に巨額の公共事業を迫る主張を繰り返していたのだった。当時の事情を、ジャーナリストの佐々木実氏による竹中氏の評伝『竹中平蔵 市場と権力』より紹介する。 「外圧」の必要性を説く 日米経済関係のエキスパートになった竹中が日本社

      竹中平蔵氏、じつはかつて「公共投資の拡大」を声高に主張していた(佐々木 実) @gendai_biz
    • ベルリンオリンピックのマラソンで日本の選手として優勝した孫 基禎の葬儀(2002年11月17日)に,「日本からの参列,供花,香典,弔電はなかった」「ゼロであった」という驚くべき事実 : 社会科学者の随想

      【第2次大戦前において最後の大会,ヒトラーのためになってもいた1936年ベルリン・オリンピック,そのマラソン競技に旧大日本帝国の選手として出場し,優勝した孫 基禎の「葬儀」(2002年11月17日)にさいして,JOC側が歴史に記録した「冷酷無比な仕打ち」】 【当時のJOC会長には2001年9月から竹田恒和が就任していたが,さすがに,ネトウヨまがいの疑似知識人:息子竹田泰和のオヤジだけのことはあって,孫 基禎に対するシカトの仕方も念入りだったのか?】 最近作の寺島善一『評伝 孫 基禎-スポーツは国境を越えて心をつなぐ-』(社会評論社,2019年4月10日発行)を読んでいたら,びっくりさせられる個所に出会った。 さきに,本書の簡単な紹介をしておく。紀伊國屋書店のそれを引用しておく。 1936年ナチス政権が開催したベルリンオリンピック。日本代表としてマラソン競技に出場し、金メダルを獲得した孫 基

        ベルリンオリンピックのマラソンで日本の選手として優勝した孫 基禎の葬儀(2002年11月17日)に,「日本からの参列,供花,香典,弔電はなかった」「ゼロであった」という驚くべき事実 : 社会科学者の随想
      • ドイツ文学史をどの本で学ぶか? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々

        読んだふりではなく、これからの読書のために文学史を学ぶ ドイツ文学を知るための第一歩 代表作から文学史を知る 一昔前のスタンダード 原文に触れてみたい人向け 評伝、年表、翻訳文献一覧などが充実 放送大学のテキストもおすすめ 大学院入試ならやはりこの一冊 執筆者たちの思い入れが伝わってくる記述 地域ごと、時代ごとの文学史も学びたい 読んだふりではなく、これからの読書のために文学史を学ぶ 昨年から関西学院大学で、ドイツ近代文学講義およびドイツ文学特殊講義という講義科目を半期ずつ担当しています。ドイツ文学を専攻する学生を相手にした授業というのは、じつは初めてなので、何を教えたらいいのか戸惑うことばかりでしたが、一年やってみて、要はこれから自分がやりたいことを話せばいいのだと気づきました。もちろん、すでに知っていることや、長年研究してきたことを授業で話すのほうがやりやすいのでしょうが、私はこれまで

          ドイツ文学史をどの本で学ぶか? - ドイツ語教員が教えながら学ぶ日々
        • 『オッペンハイマー』レビュー 広島・長崎に目を向けていないのは、オッペンハイマーの伝記映画として重大な欠点ではないか

          ※本レビューには映画『オッペンハイマー』のストーリーや展開に触れる記述が含まれます。 カメラは人の心を写せないが、映画『オッペンハイマー』では少々勝手が違うようだ。なぜなら、この映画では「オッペンハイマーの心」が心象風景として視覚的に描かれるからである。その心的イメージは「宇宙の幻影」として火花が炸裂したり、粒子が回転するような抽象的な映像からはじまり、オッペンハイマーの苦悩が深まっていくにつれ、外界をも浸食し、“実際には見ていない”さまざまな光景を幻視しはじめる。 それはマンガの吹き出しや論文の注釈のようなものだ。我々は表情・台詞・状況に加えて「心的イメージ」を第四の手がかりとして、オッペンハイマーの心を推論していく。あるいはそこに何が描かれているのか、あるいは何が欠けているのかで、作り手であるクリストファー・ノーランの心(意図)も推論するだろう。 そして映画では、物語がどんどん進むにつ

            『オッペンハイマー』レビュー 広島・長崎に目を向けていないのは、オッペンハイマーの伝記映画として重大な欠点ではないか
          • 違法ではないが…新・菅政権の核心「自助」の源流を作った竹中平蔵のズルさとは | 文春オンライン

            そんな竹中平蔵の評伝に、佐々木実『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(講談社・2013年 文庫改題『竹中平蔵~』)がある。本書は、大宅壮一ノンフィクション賞や新潮ドキュメント賞を受賞するなど評価が高いことにくわえて、佐々木実が取材によって掘り起こした、あるエピソードが載ることでも知られている。それはどんな逸話か。 竹中平蔵 ©️getty 竹中平蔵のズルさ ――竹中平蔵が初めての著書を出版するのは33歳のときのこと。それによってサントリー学芸賞を受賞する。ところがそこには他の研究者と共同でおこなったものも取り上げられているのだが、「共同研究に基づくものであるという事実が、巧妙なやり方でぼやかされ」、竹中個人で行ったものであるかのようになっていた。成果をひとり占めされた共同研究者はその著書を見て、泣きだしたという。 本書に収められた数多くのエピソードのなかでも、これが特別ウケたよ

              違法ではないが…新・菅政権の核心「自助」の源流を作った竹中平蔵のズルさとは | 文春オンライン
            • 「“世界を変えたが、国家には背けなかった”」成蹊大学名誉教授 /富田 武 | 特集

              2022年8月30日、ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフが亡くなった(享年91歳)。すでに多くの評伝や追悼記事が書かれた。「彼は偉大な改革者だったが、民主化を徹底できず、市場経済の浸透もコントロールできず、退場した」「核大国の指導者として核軍縮に初めて着手し、冷戦終結に貢献したが、ソ連の解体を阻止できなかった」「グラースノスチを唱え、言論の自由と議会制民主主義をもたらしたが、それによる社会運動と民族運動の高まりに押し流された」等々が語られ、それぞれ一面をついているが、物足りない。 他方、人々はゴルバチョフがウクライナ戦争の最中に亡くなったため、独裁者にして侵略者のプーチンを生み出すことになったペレストロイカと対米欧協調の限界が強調される昨今である。よく人物の評価は「棺に覆われるときに定まる」と言われるが、「プーチンを生んだゴルバチョフ」といった乱暴な遡及法は同意し難い。筆者が「停滞のブレジネ

              • 『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed

                『独ソ戦』著者最新作『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』読了。ドイツ国防軍ハインツ・グデーリアン上級大将を主役に据えた評伝である。読み物として純粋に面白かった。これは、凄惨な記述の続く「独ソ戦」に比べて、わかりやすい1人の将軍の栄枯盛衰の物語ということもあるが、何より著者の腐心の結果だろう。 戦車将軍グデーリアン 「電撃戦」を演出した男 (角川新書) 作者:大木 毅 発売日: 2020/03/07 メディア: 新書 第二次大戦時のドイツ国防軍の将軍で知名度でいうと、ロンメル元帥がダントツ、次にマンシュタイン元帥、グデーリアンはその次あたりになるだろう(ちなみに僕のお気に入りはゴットハルト・ハインリツィ上級大将)。多少、第二次大戦に詳しい方なら、グデーリアンといえばドイツ陸軍装甲師団の生みの親、電撃戦成功の立役者、戦術家としては有能だが戦略家としては疑問符がつく、というイメージを持

                  『戦車将軍グデーリアン「電撃戦」を演出した男』とても面白かった。 - Everything you've ever Dreamed
                • TVアニメ『回復術士のやり直し』が提示する凌辱のアイロニー:暴虐の彼方に広がる普遍性を求めて|髙橋優

                  はじめに もしサドが十八世紀に生れなかったならば――つまり信仰がもっとも俗的なものに覆われ、無力な形式と堕した時代に生れなかったならば、サドは基督者であったかもしれぬ。なぜならば後年、彼が探求したものの一つは肉慾と悪を通しての永遠だったからである。サドの魂はたえず、しびれるような魂の陶酔と、この陶酔が永遠にいわゆる神への没入の中に続くことをねがっていた。もし永遠と陶酔が基督教の中に発見されていたならば、彼は烈しい信仰者となったかもしれぬ。 (遠藤周作「サド伝」『遠藤周作文学全集 第十一巻 評伝Ⅱ』新潮社、2000年、12頁) 「問題作が宣戦布告!? 最強ヒーラーの復讐譚が禁断のTVアニメ化!」 2021年3月に放送が終了したTVアニメ『回復術士のやり直し』の公式ツイッターアカウントはこのように喧伝していた。本作は「復讐」と称した露悪的な暴力・凌辱描写を前面に打ち出した作品となっており、地上

                    TVアニメ『回復術士のやり直し』が提示する凌辱のアイロニー:暴虐の彼方に広がる普遍性を求めて|髙橋優
                  • トランプ氏、消えぬプーチン氏への執着 ウクライナ侵攻後も変わらず

                    2017年のAPEC首脳会議で言葉を交わす当時のトランプ大統領(左)とプーチン氏/MIKHAIL KLIMENTYEV/AFP/SPUTNIK/AFP via Getty Images (CNN) 米国のトランプ前大統領は、苦し紛れの上にひどく見慣れた戦術に訴え、バイデン大統領に痛手を与えようと努めている。ロシアのプーチン大統領に協力を求めることで、それを果たそうとしている。 見たところトランプ氏は全く変わっていない。むしろ深みにはまる一方で、ますます行き着くところまで行き、目に余るその無神経さによって政治の世界で相手にされなくなる可能性もある。 ジャストザニュースとのインタビューで、同氏はバイデン氏の息子のハンター氏がロシアで結んだ商取引に関する立証されていない主張を強調。プーチン氏に対し、事態について把握している可能性のあるあらゆる情報を公表するよう強く求めた。そうした情報にロシア政府

                      トランプ氏、消えぬプーチン氏への執着 ウクライナ侵攻後も変わらず
                    • AIにブッダを観た - ニューロサイエンスとマーケティングの間 - Between Neuroscience and Marketing

                      1.4/50 Summilux ASPH, Leica M10P, RAW (@Boston, MA, March 2023) 昨年の秋、現代を代表する評伝作家の北康利先生が、僕のゼミにお越し頂き、様々に熱く、そして味わい深い薫陶を頂く有り難い機会があった。日本人として福澤諭吉先生には多大な感謝をしており、その御恩返しとしてやってきたと、幸せと出会い、福澤先生と現代、など多岐にわたる味わい深いお話を頂いたのだが、その中で『代表的日本人』(内村鑑三著)について触れられることがあった。 代表的日本人 (岩波文庫) 作者:内村 鑑三,鈴木 範久岩波書店Amazon たしか高校時代の乱読の中で読んだことがあり、そのときはかなり滑って僕にはあまり記憶に残らなかった、とお伝えしたところ、これは明治の開国をした日本にこれだけの普通じゃない人たち(現代風に言えばヤバい人たち)がいたということを西欧諸国に示

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                      • 瀬戸内寂聴さん死去 99歳、作家・僧侶 文化勲章受章者:朝日新聞デジタル

                        近現代の新しい女性の生き方を描いた小説で人気を集め、反戦・平和を訴える社会活動にも精力的だった作家で僧侶、文化勲章受章者の瀬戸内寂聴(せとうち・じゃくちょう)さんが9日、心不全で死去した。99歳だった。 徳島市生まれ。名は「晴美(はるみ)」と名付けられた。東京女子大在学中に結婚し、卒業後は夫の勤務先だった北京にわたるが、敗戦で1946年に帰国。夫のかつての教え子と恋に落ち、幼い一人娘を残して京都へ。その後離婚し、少女小説や童話を書きながら、丹羽文雄主宰の同人誌「文学者」に加わった。 文芸誌「新潮」に掲載された「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で57年に新潮社同人雑誌賞を受賞。これを皮切りに、61年には評伝「田村俊子」で第1回田村俊子賞、63年には離婚の原因になった自身の恋愛を描いた「夏の終(おわ)り」で女流文学賞を受賞した。以後は岡本かの子、伊藤野枝(のえ)の伝記小説「かの子撩乱(りょ

                          瀬戸内寂聴さん死去 99歳、作家・僧侶 文化勲章受章者:朝日新聞デジタル
                        • 五輪中止だけじゃない! 大友克洋『AKIRA』が予言した「東京壊滅」は、これからが本番だ(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                          決して喜ばしくはない「予言」だ 中止なのか、延期という名目で時間を稼いでからの中止なのか、それとも――いずれにせよ、コロナ禍のもと日々暗雲が色濃くなる東京オリンピック開催。そんな昨今、大友克洋の名作漫画『AKIRA(アキラ)』(82年に連載開始)の作中にあった、予言めいた記述と、目の前の現実との「奇妙な符号」に注目が集まっている。 といっても、例のあの立て看板の話ではない。同作中に登場した看板、東京オリンピックについて「中止だ中止」と落書きされたアレを京都大学の学生らが立て看板で再現して提示し、話題となった件のことを僕は言っているわけではない。原作漫画版の『AKIRA』には、予言的な箇所がいくつもあったからだ(88年のアニメ映画版にも同様のシーンはあったのだが、本来的なストーリー解釈という観点から、以下、この稿では特記なき場合はすべて漫画版について述べる)。 オリンピックよりも、もっと大き

                            五輪中止だけじゃない! 大友克洋『AKIRA』が予言した「東京壊滅」は、これからが本番だ(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                          • なぜ小池百合子は男社会に利用されなかったのか。働く女性の30年と重ね、『女帝』筆者・石井妙子さんが語る

                            東京都の新型コロナウイルス対策、東京五輪への対応、そして今後の首都東京の舵取りをどうしていくのか、が問われた東京都知事選は、現職の小池百合子都知事の圧勝に終わった。 一方、都知事選直前に出版され、小池氏の政治家としての資質を厳しく追及している『女帝 小池百合子』は20万部ものベストセラーになっている。著者の石井妙子さんはこの「小池再選」をどう見ているのか。Business Insider Japan統括編集長の浜田敬子が聞いた。 —— 都知事選が終わって小池百合子さんが再選しました。石井さん、今率直にどう感じていらっしゃいますか? 石井:再選は予想していました。自民党が対抗馬を立てず、野党の足並みもそろっていたとは言えませんでしたから。 一番問題だと感じたのは結果そのものよりも報道の在り方でした。今回の選挙ではテレビ討論が放送されなかった。小池さんが消極的な姿勢を示したからです。小池さんが

                              なぜ小池百合子は男社会に利用されなかったのか。働く女性の30年と重ね、『女帝』筆者・石井妙子さんが語る
                            • 刊行されない『イーロン・マスクの熱狂』の悲劇 - YAMDAS現更新履歴

                              yamdas.hatenablog.com 昨年、ワタシは戯れにこんなエントリを書いた。 昨年のうちはイーロン・マスクをダシにビジネス本がいろいろ書かれたのだが、昨年秋の時点で、『イーロン・マスクの熱狂』という本が今年の1月に刊行される情報をワタシはつかんでいた。 著者の池松由香氏は日経ビジネス編集部のニューヨーク支局長であり、「池松由香のニューヨーク発直行便」を連載されている。 「製造現場のカイゼン取材は媒体をまたいで20年近く続ける“ライフワーク”」という彼女にとってテスラは恰好の取材対象だったろうし、イーロン・マスクに対しても「マスク氏に会いたい!」 ツイッター本社前に張り込むほどの入れ込みようである。時の人であるイーロン・マスクについての本には勝算があったろう。 しかし、『イーロン・マスクの熱狂』は2023年になっても一向に刊行されない。推測だが、彼による買収後の Twitter

                                刊行されない『イーロン・マスクの熱狂』の悲劇 - YAMDAS現更新履歴
                              • 【評伝】 エリザベス2世、強い義務感が支えた長い治世 - BBCニュース

                                8日に死去した英女王エリザベス2世の長い治世は、王位と国民に人生を捧げるというその強い義務感と決意が結実したものだった(文中敬称略)。 イギリスの影響力が低下し、社会が様変わりし、王室の役割そのものが疑問視される中、女王は多くの人にとって、急速に変化する世界の中で唯一変わらない定点のような存在だった。

                                  【評伝】 エリザベス2世、強い義務感が支えた長い治世 - BBCニュース
                                • ノルマン人の南イタリア征服 -ノルマン朝シチリア王国の成立- - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                  南イタリアの支配者となったヴァイキングの末裔たち 西ローマ帝国崩壊後、現在の西ヨーロッパと北アフリカはゲルマン系民族によって大部分が占領されました。 イタリア半島ではオドアケルの王国を廃した東ゴート王国が建国されましたが、東ローマ帝国によって倒され再び皇帝の下に再統一されました。しかし6世紀半ばにロンゴバルド族が北から侵入してロンゴバルド王国を築きますが、彼らはイタリア半島を統一できず、北イタリアとスポレート公国、ベネヴェント公国を支配しました。一方で東ローマ帝国はシチリアやカラブリアをはじめ、断片的な領土を支配しました。 その後、ロンゴバルドと東ローマ帝国の領土からは都市国家や公国が分裂していきます。このような複数の勢力が対立する政治的状況が、北方のノルマン人が南イタリアに地盤を築く機会を提供することになります。ノルマンディからやってきたロベール・ギスカールや弟のロジェール一世、息子のロ

                                    ノルマン人の南イタリア征服 -ノルマン朝シチリア王国の成立- - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                  • 都知事選、小池百合子氏は「学歴詐称疑惑」を“強行突破”できるか【追記あり】(郷原信郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    ノンフィクション作家石井妙子氏の【女帝 小池百合子】(文芸春秋)が出版された。これまでも、多くの著名人の人物評伝などを執筆し、多数のノンフィクション賞を受賞してきた著者による渾身の著作である。小池氏の生い立ちから、虚言に塗り固められた「実像」を、多くの関係者の証言に基づいて詳細に明らかにし、そのような人物を「首都東京の知事で、総理大臣をも狙う政治家」にしてしまった日本の社会の歪みを鮮やかに描いた同書は、7月の都知事選挙で確実視される小池氏再選に向けての「強烈な一撃」になる可能性がある。 都知事選直前に再び注目される小池氏「学歴詐称」疑惑「希望の党」騒ぎ以降、小池氏には、あまり目立った動きが見られなかった。しかし、東京五輪の開催延期が決まった今年3月下旬になって、「ロックダウン」「オーバーシュート」等の言葉を用いて新型コロナ感染の危機感を煽る「小池劇場」にマスコミの注目を集中させ、人気が急上

                                      都知事選、小池百合子氏は「学歴詐称疑惑」を“強行突破”できるか【追記あり】(郷原信郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • 大衆(この場合庶民か?)生活と貴族階級の生活の齟齬の社会問題 ~平均的大衆/庶民生活の理解に苦しむ階級的貴族が持つ社会的地位の責任ある判断とズレ - 日々是〆〆吟味

                                      大衆(この場合庶民か?)生活と階級的貴族生活 〜あまり平均的な生活を知らない人が決定権を持つ地位に座ることも問題があるかもしれない 大衆から逃れた、階級的貴族の生活 【村上篤直『評伝 小室直樹』】 階級的貴族二世と実利生活 【J.S.ミル『ミル自伝』】 階級的貴族二世と組織の継承と社会的地位 【オルテガ『大衆の反逆』】 大衆(この場合庶民か?)生活と階級的貴族生活 〜あまり平均的な生活を知らない人が決定権を持つ地位に座ることも問題があるかもしれない 大衆から逃れようとマスメディアを遮断してしまうと、むしろアノミーになってしまうのではないか、と少し考えてみました。しかしまた、もし本当に大衆から逃れ得ているとしても問題が出てくるかもしれません。 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/02/18/200043 大衆から逃れた、階級的貴族の生活

                                        大衆(この場合庶民か?)生活と貴族階級の生活の齟齬の社会問題 ~平均的大衆/庶民生活の理解に苦しむ階級的貴族が持つ社会的地位の責任ある判断とズレ - 日々是〆〆吟味
                                      • モハメッド・アリはトラッシュトークをいかに格闘技に持ち込み、それはどんな功罪をもたらしたか【資料集】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                        そもそも、本日開催の「RIZIN」で、関係する記事が250超ブックマークを付けたのなんて、おそらく初めてではないか? encount.press 「あの僕、本当に思うんですけど、対戦相手の選手が何でおれに怒っているのかが全く分からない。俺がまず何をしたと。俺は試合が決まっただけ。相手とは何の因縁もないわけですよ。なんで俺怒られてるの? って思って。 (略) 例えばプロ野球で巨人軍の選手が明日対戦する広島のピッチャーに対して『お前の球なんか止まって見えんだよ! お前なんか早く引退してしまえ』と例えば言ったらブチギレられるし、たぶん出場停止になる。 ただなぜか格闘技ではこれが許されている。これがね、俺ね良くないと思う! 大谷翔平選手、イチロー選手、松井秀喜選手、中田英寿選手がこんなことをするかって言ったら絶対しないでしょ! これはね格闘技の闇だと思っている! (略) そもそも格闘技のこれわけ分

                                          モハメッド・アリはトラッシュトークをいかに格闘技に持ち込み、それはどんな功罪をもたらしたか【資料集】 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                        • 石原慎太郎氏は「キックボクシング」史の、ある意味重要人物らしい。沢村忠のフェイク批判・追及とか…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                          そういえば故・石原慎太郎氏の著作って、ほとんど読んでいない。ソニー盛田昭夫氏らとの共著「Noと言える日本」は当時のミリオンセラーだったから一応目を通したはずだが、ミサイルの電子技術がどうだの、へちまだのという話でいまや記憶にも残ってない。 文学はいわずもがな・・・・・・・ 唯一面白かったのは、議員辞職―東京都知事選の間の潜伏期間に描いた自伝というか断片的回想記で、そこの「他人を描いたゴシップ」のあれこれは、悪口陰口めいていて一寸興味深かった。 亡国の徒に問う (文春文庫) 作者:石原 慎太郎文藝春秋Amazon そんな感じで、イマイチ石原慎太郎のライフヒストリーには詳しくないのだが(斎藤貴男、佐野真一らの評伝は読んでるのに!)、 空疎な小皇帝: 「石原慎太郎」という問題 作者:斎藤 貴男岩波書店Amazonてっぺん野郎―本人も知らなかった石原慎太郎 作者:佐野 真一講談社Amazon ただ

                                            石原慎太郎氏は「キックボクシング」史の、ある意味重要人物らしい。沢村忠のフェイク批判・追及とか…。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                          • 電気グルーヴの二の舞か、槇原敬之の全作消滅? 日本レコード会社のガラパゴス的「自粛」の異様さとは?(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                            また「自粛祭り」の狂態が始まった あまりにも、目に余る。シンガー・ソングライターの槇原敬之が、覚せい剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法(旧薬事法)違反の疑いで、13日、警視庁に逮捕された件と、それにまつわる報道の異様さのことだ。 また芸能業界の麻薬汚染か、といった嘆息は僕にはない。麻薬で法律違反した人は、相応の刑事罰を受ければいい。異常なのは、なんら法律にも契約にももとづいてない「自粛」のほうだ。「またしても」なんだかよくわからない理由で、アーティストの作品が闇に葬られようとしている……このことに、僕はとても深い憤りを感じる。「自粛」やら「禊(みそぎ)」やらに見せかけた、まったく必要のない弾圧、示威行為に辟易する。 逮捕そのものについては、僕は新聞報道以上の情報を持たない。だから「おかしな時期の逮捕だ」という印象を持つ程度だ。2年前の「所持疑い」の件で引っ張ったと書いていたから、「いま

                                              電気グルーヴの二の舞か、槇原敬之の全作消滅? 日本レコード会社のガラパゴス的「自粛」の異様さとは?(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                            • 安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

                                              安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠 きょう、メディアがやたらお祝いモードで報じていた「日米安保条約改定60年」。当時、首相だった安倍首相の祖父・岸信介が国内の猛反対を力ずくで押し切り、ホワイトハウスでアイゼンハワー大統領とともに改定安保条約に署名してから、19日でちょうど60年経つらしい。 外務省の飯倉公館では記念レセプションが開かれ、安倍晋三首相も出席。「いまや日米安保条約は、いつの時代にもまして不滅の柱」、「世界の平和を守り、繁栄を保証する不動の柱」「これからは宇宙やサイバースペースの安全、平和を守る柱として同盟を充実させる責任が私たちにはある」などとあいさつしたと報道されている。 米国の言いなりになるだけの一方的な従属関係、不平等な日米地位協定を放置したままでいったい何を言っているのかという感じだが、さ

                                                安倍首相が「日米安保改定60年」で祖父自慢連発! ならば教えよう、岸信介がA級戦犯逃れるために米国の手先となった証拠 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
                                              • 2022年の本 - Valdegamas侯日録

                                                年末に一年を振り返り、どんな新刊本を読み、何がおもしろかったかを投稿するだけとなって久しい本ブログだが、例年通りその投稿をする。 今年は少し読書の方法や時間の取り方が変わり、関心のある本をきちんと読む時間を比較的確保できた(とはいえ本リストのとおり、読めなかった本も多い)。また昨年取り上げた本が多くなりすぎてしまったという反省もあったことから、今年はこれらの点に留意して紹介を行うこととした。 基本的に自分の場合、その時々の関心の束に合わせてまとめていくつかの本を読むことが多い。これを反映して便宜的に「日本政治」「基地問題」「外交史・政治史」「国際政治・比較政治」「回想録・伝記研究」という塊として、印象に残った本を紹介することとしたい。 ■日本政治 ■基地問題 ■外交史・政治史 ■国際政治・比較政治 ■回想録・伝記研究 ■復刊 ■おわりに ■日本政治 アジア・パシフィック・イニシアティブ編『

                                                  2022年の本 - Valdegamas侯日録
                                                • 社会を描くことの困難と表現における娯楽と芸術 ~社会表現における純文学と通俗小説の微妙な関係と正統性の錯覚 - 日々是〆〆吟味

                                                  社会を描こうとすることと通俗性? 〜問題も難しいがエンターテイメントになりすぎてもしまうものなのだろうか? 社会を丸ごと描くことなど可能なの? 社会表現と純文学と通俗小説 【クラカウアー『探偵小説の哲学』】 【小谷野敦『久米正雄伝』/ナボコフ『ナボコフのロシア文学講義』】 純文学作家と通俗作家? 【ドストエフスキー『罪と罰』】 エンターテイメントの元ネタと正統性の錯覚問題 【宮下あきら『魁!!男塾』】 社会と通俗作品と具体的なものとからっぽなもののゆくえ 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020.07.08 社会を描こうとすることと通俗性? 〜問題も難しいがエンターテイメントになりすぎてもしまうものなのだろうか? 社会を丸ごと描くことなど可能なの? 社会を丸ごと表現出来れば、確かに具体的なものとなる諸関係を描ききることも可能な気がしますね。で

                                                    社会を描くことの困難と表現における娯楽と芸術 ~社会表現における純文学と通俗小説の微妙な関係と正統性の錯覚 - 日々是〆〆吟味
                                                  • 悪魔仮面誕生前夜【ケンドー・カシン評伝#1】|東スポnote

                                                    はじめに〝悪魔仮面〟ことケンドー・カシンは現在、ノアマットで傍若無人な活躍を続けている。無差別な罵詈雑言、卓越した実力に裏付けられたトリッキーなファイトで相変わらず熱狂的なファンは多い。必要最小限の友人しか持たず、マスコミには悪態をつき、マット界でも次々と新たな標的を見つけており、むしろ敵の方が多い。歴代本紙記者にも数々の暴言を吐いてきたが「カシンの情報は東スポでしか読めない」と言われて久しい。なぜ本紙は希代のヘソ曲がり男と、約30年も友好関係を保ってこられたのか。改めて検証したい。(文化部専門委員・平塚雅人) 場外で金本浩二に腕ひしぎ逆十字固めを決めるカシン(99年8月、神宮球場)カシンが東スポに初登場した日 カシンは頑として否定するが、その正体は石澤常光ときみつであることは、神様のみならず誰でも知っている。青森・南津軽郡常盤村(現藤崎町)出身で、父親は元村長。実家は地元でも有名なトキワ

                                                      悪魔仮面誕生前夜【ケンドー・カシン評伝#1】|東スポnote
                                                    • 【早すぎた予言者 南部陽一郎】「福井の神童」が素粒子物理学の世界で挫折を味わった頃(大栗 博司)

                                                      「自発的対称性の破れ」をはじめとする数々の新理論を発見し、"質量"と"力"の起源に迫った南部陽一郎。その後のヒッグス粒子の発見や電弱統一理論の確立にも絶大な貢献をした彼は、20世紀最高の物理学者の1人と称されたにもかかわらず、ノーベル賞受賞は理論発表から半世紀近くも待たねばならなかった。 あまりにも時代を先取りしていたことから「予言者」「魔法使い」とも呼ばれた天才は、どのような人間だったのか? 初の本格的評伝『早すぎた男 南部陽一郎物語』の刊行を記念して、かつて南部研究室で「門下生」として身近に接した経験をもつ大栗博司氏(東京大学カブリIPMU機構長)が、師の逝去に際して寄せた追悼文を全3回にわたってご覧いただく。 本記事は、「日経サイエンス」2015年10月号に掲載された『追悼 南部陽一郎博士・南部先生が成し遂げたこと』を一部改変の上、再録したものです。 南部陽一郎と素粒子物理学 南部陽

                                                        【早すぎた予言者 南部陽一郎】「福井の神童」が素粒子物理学の世界で挫折を味わった頃(大栗 博司)
                                                      • 「イケメンの自衛官を15人集めて頂戴」小池百合子はいかにして「女帝」になったのか | 文春オンライン

                                                        小泉政権のときのこと。拉致被害者が北朝鮮から帰国を果たす際、空港で拉致議連の会長代行・中川昭一は議員たちにこう呼びかけた。 「被害者の方々がタラップを降りてきても、我々は、しばらく遠慮しよう。家族と何十年ぶりに再会するんだ。そこに割り込むようなことは慎もう」 ところがチャーター機から拉致被害者が現れると、テレビに映り込もうとして多くの議員たちは駆け寄っていった。 そのなかに小池百合子もいた。小池はそんなふうにスポットライトの下に立ち続けようとしてきたのだ。 これは石井妙子『女帝 小池百合子』(文藝春秋)にあるエピソードである。本書は「カイロ大学卒、初の日本人女性」などの虚実入り交じる経歴や経験を自己宣伝しながら世を渡り、たくみに実力者に取り入りながら上昇していった小池の評伝である。

                                                          「イケメンの自衛官を15人集めて頂戴」小池百合子はいかにして「女帝」になったのか | 文春オンライン
                                                        • 【2022年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                          今月は歴史専門書の数が多いです 2022年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回も50冊あります。 今回は日本軍や太平洋戦争に関する書籍が多い印象です。 いつも多いんですが、今回は諸外国と絡めたアジア・太平洋地域の歴史として太平洋戦争を見るという視点があります。ウクライナ戦争や台湾海峡危機で改めて日本のすぐ近くに戦争があることが誰の目にも明らかになり、軍事費拡大や予防的な敵基地攻撃を容認するかという議論が盛んになり、改めてかつての戦争について問い直したいという思いが高まっているのかもしれません。 新書・文庫・選書 安価に楽しめる新書、文庫、選書。今期はかなりバリエーション豊かなです。個人的な注目は以下です。(すべて買いました) アメリカとは何か 自

                                                            【2022年9月版】世界史関連の新刊50冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                          • アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(最終章)メチャ売れしたのは「オンナコドモ」の本…だけどそれでいい気がする|りんがる aka 大原ケイ

                                                            アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(最終章)メチャ売れしたのは「オンナコドモ」の本…だけどそれでいい気がする 本のコンテンツでこの10年の傾向などはあるだろうか? 年ごとのベストセラーリストもあるけれど、全体の傾向を見るにはこの10年でもっとも売れた本トップ10が参考になるだろう。以下はベストセラーリストでは紙版もEブックもいっしょにしているUSAトゥデイ紙に載っていたリストで、NPD社が提供するBookscanの情報(全米の85%のPOSデータを集計)を基にしている。 Best-Selling Book of the Decade in the U.S. 順位 タイトル 著者 出版社 刊行年 売上部数 1.    Fifty Shades of Grey    E. L. James    Random House    2011    15.2

                                                              アメリカの書籍出版産業2020:これまでの10年と、これからの10年について(最終章)メチャ売れしたのは「オンナコドモ」の本…だけどそれでいい気がする|りんがる aka 大原ケイ
                                                            • 火を使わなくても爆発、なぜ? 化学の定説覆した高校生2人が米国へ:朝日新聞デジタル

                                                              ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                火を使わなくても爆発、なぜ? 化学の定説覆した高校生2人が米国へ:朝日新聞デジタル
                                                              • 『評伝 石牟礼道子 渚に立つひと』 - HONZ

                                                                伝記は文芸の分野の一つである。 一人の人物の生涯と事績を書くものだから、対象はそれに値する人でなくてはならない。 リットン・ストレイチーというイギリスの文人に『ヴィクトリア朝のエミネントな人々』という列伝の名著がある。取り上げられているのはマニング枢機卿、フローレンス・ナイチンゲール、教育家のトーマス・アーノルド、ゴードン将軍。 ここでぼくはエミネント(eminent 「高名な、卓越した、抜きん出た」)と原語で書いたが、邦訳では『ヴィクトリア朝偉人伝』とされる。そう、偉人なのだ。この四人について詳細に語る余裕はないから一人に絞るとしよう。ゴードン将軍はイギリスの植民地を守るのに功績のあった軍人で、中国で太平天国の乱の平定に力を尽くし、その後アフリカに転じてスーダンのマフディーの乱で戦死した。あくまでもヴィクトリア朝的な基準による偉人。 ここではストレイチーの例を挙げたが、イギリス人は格別に

                                                                  『評伝 石牟礼道子 渚に立つひと』 - HONZ
                                                                • 「自由論」J. S. ミルも「うつ」だった…「神童」と呼ばれた思想家が父から受けた「過酷なスパルタ教育」(関口 正司)

                                                                  『自由論』『功利主義』で知られるJ. S. ミルとは何者だったのか。教科書に必ず出てくる思想家だが、何がすごいのか。 実はその生涯は波瀾万丈、思想の中身は150年後のSNS時代でも古びない鮮烈なものだった――! 没後150年にあわせて刊行された中公新書の評伝『J・S・ミル――自由を探究した思想家』の著者であり、岩波文庫版『自由論』『功利主義』の翻訳者でもある政治哲学者の関口正司氏が解説する。 ※本記事は関口正司『J・S・ミル――自由を探究した思想家』から抜粋・編集したものです。 9人兄弟の長男として誕生したJ. S. ミル イギリスの首都ロンドンの主要な鉄道ターミナルのひとつに、キングスクロス駅がある。市内の北部に位置し、近いところではケンブリッジなどイースト・アングリア各地、遠くはエディンバラをはじめスコットランドの諸都市に向かう列車の始発駅である。「ハリー・ポッター」シリーズのファンに

                                                                    「自由論」J. S. ミルも「うつ」だった…「神童」と呼ばれた思想家が父から受けた「過酷なスパルタ教育」(関口 正司)
                                                                  • 「重信房子は自分の『女』を利用する」日本赤軍元リーダーが「魔女」と呼ばれた理由 | 文春オンライン

                                                                    謎多き「魔女」の素顔に迫る――。東京新聞論説委員兼編集委員の田原牧氏による「『私党』重信房子と日本赤軍」(「文藝春秋」2022年8月号)を一部転載します。 ◆◆◆ 指定された部屋をノックすると、開かれた扉の向こうに彼女が立っていた。だぶっとした黒いタートルネックのセーターにツイードのコート。髪はゆるくパーマをかけていたような記憶がある。レバノンのベカー高原にあったアパートの一室。あのころ、レバノンはまだ内戦下にあった。 5月28日、懲役20年の刑期を満了し、東日本成人矯正医療センター(東京都昭島市)から一人の女性が出所した。日本赤軍のリーダーだった重信房子(76)である。 オランダ・ハーグでのフランス大使館占拠事件(1974年)で国際指名手配中の2000年11月、潜伏先の大阪府高槻市内で逮捕された。それから21年半。獄中で4回にわたる手術で9つの癌を摘出しながら、生き抜いて自由の身となった

                                                                      「重信房子は自分の『女』を利用する」日本赤軍元リーダーが「魔女」と呼ばれた理由 | 文春オンライン
                                                                    • なぜ朱雀門の外で出土? 聖武天皇の「大嘗祭」木簡が物語る施設とは:朝日新聞デジタル

                                                                      ","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"

                                                                        なぜ朱雀門の外で出土? 聖武天皇の「大嘗祭」木簡が物語る施設とは:朝日新聞デジタル
                                                                      • 「恐怖の時代の始まり」だけでいいのか  死者と残された人への視点がない 「オッペンハイマー」:藤原帰一のいつでもシネマ

                                                                        〝原爆の父〟と称される天才物理学者の半生を描いた「オッペンハイマー」。第二次世界大戦末期、広島、長崎に投下された原爆開発の舞台裏と天才科学者の葛藤を、壮大なスケールで映像化。日本公開までに曲折を経た一方、アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門を制覇。賛否渦巻く問題作を、ひとシネマが独自の視点で徹底解剖します。 原爆を開発したマンハッタン計画の責任者ロバート・オッペンハイマーを描いた映画「オッペンハイマー」、ようやく日本でも3月29日から公開されます。ようやくなどと申し上げるのは理由があります。アメリカなど世界各国では昨年7月に上映が始まりましたが、日本ではながらく公開されなかった。日本では公開されないのではないかという観測も流れました。 海外での圧倒的評価 日本でもようやく公開映画の監督は、クリストファー・ノーラン。「バットマン」3部作や「インセプション」など、優れている上に

                                                                          「恐怖の時代の始まり」だけでいいのか  死者と残された人への視点がない 「オッペンハイマー」:藤原帰一のいつでもシネマ
                                                                        • シジュウカラ  映画「殿、利息でござる!」 - ururundoの雑記帳

                                                                          シジュウカラ 神経質なシジュウカラを 窓ガラス越しに見る。 私が少しでも動くと パッと飛んで行ってしまう。 スマホで撮るには 難しいなあ。 餌台に好物のカメムシ みかんを置く。 すぐに どこかから 何羽も飛んで来て チーチーと鳴き交わし 餌を食べる。 あるものは木の枝に咥えて行き あるものは 餌台の箱の中で。 今朝 屋根の上 土の上に うっすらと積もった雪も すぐに溶けてしまった。 雪が雨になり とても冷たい1日だった。 図書館の入り口に置いてある 顔を近づけると測れる体温計で 平熱が36度3分の私の体温は 35度6分だった。 驚いた。 GYAOで何の期待もせずに観た 日本映画「殿、利息でござる!」がよかった。 後半に進むにつれて心に沁みた。 『原作は磯田道史の評伝「穀田屋十三郎」(『無私の日本人』所収)で、18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録『国恩記』(栄洲瑞芝著)

                                                                            シジュウカラ  映画「殿、利息でござる!」 - ururundoの雑記帳
                                                                          • 特集ワイド:宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く | 毎日新聞

                                                                            経済学者、宇沢弘文(1928~2014年)の「社会的共通資本」が読まれている。版元の岩波書店によると、今年に入って売れ行きが伸び、増刷を重ね、30刷累計約10万部の売れ行きという。なぜ今、注目を集めるのか。宇沢の評伝「資本主義と闘った男」で城山三郎賞などを受賞したジャーナリスト、佐々木実さん(55)を訪ねた。 「コロナ禍において医療体制が機能せず、自宅で亡くなる方が相次ぐ危機的な状況がありました。平時を前提に効率的なシステムを構築しようとすれば、非常時に社会は危機に陥る。その典型的なケースでした。宇沢は資本主義の根幹をなす市場経済制度は万能ではなく、こうした危機を内包したシステムだと見抜いていたのです。そして医療は社会的共通資本として慎重に扱うべきだと警鐘を鳴らしていました」。佐々木さんは淡々と語り始…

                                                                              特集ワイド:宇沢弘文の遺言、今こそ 医療の危機警鐘、コロナ禍で現実に 「社会的共通資本」脚光、評伝著者に聞く | 毎日新聞
                                                                            • ヤマトの宅配現場に潜入!アマゾンで注文する客の「無茶ぶり」

                                                                              よこた・ますお/1965年福岡県生まれ。関西学院大学を卒業後、予備校講師を経て、アメリカ・アイオワ大学ジャーナリズム学部で修士号を取得。93年に帰国後、物流業界紙『輸送経済』の記者、編集長を務める。99年よりフリーランスとして活躍。主な著書に、『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』、『評伝 ナンシー関「心に一人のナンシーを」』、『仁義なき宅配 ヤマトvs佐川vs日本郵政vsアマゾン』、『ユニクロ潜入一年』など。『潜入ルポamazon帝国』(小学館)では、新潮ドキュメント賞、 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞の作品賞を受賞。台湾版「潜入 亞馬遜」(人文思潮社出版)も発刊。最新刊『「トランプ信者」潜入一年』(小学館)では、「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」を受賞。 潜入ルポamazon帝国 アマゾンジャパンの2020年の売上高が2兆1848億円(前年度比25.2%増)となり、初めて2兆円を突破

                                                                                ヤマトの宅配現場に潜入!アマゾンで注文する客の「無茶ぶり」
                                                                              • SFマガジンと映画秘宝が炎上していて悲しい古参オタクのおれ

                                                                                どちらも最近まで読んでいた読者としては悲しいし、やりきれない。 映画秘宝はDM事件とその後の編集のごたごたで瓦解。 SFマガジンは絶版本をいじる企画をやろうとして読者の神経を逆なでして大炎上。 どちらも共通しているのは、紙メディアが成立する一定数のファンで成り立っているマイナーなジャンルであること。 そして、読者置いてきぼりで内輪で盛り上がるボーイズクラブっぷりがひどくなってコケたこと。 特にSFマガジンはなんでここにきて内輪でわちゃわちゃやるさまをツイッターで見せつける方針になったのか意味不明。 堺さんの自主映画が海外のフェスで賞を取るような快挙を成し遂げているときに何やってんだか。 マイナーなジャンルがジリ貧になると、せめてもの盛り上げのためにホモソーシャルに走るってわけなのかな。 ああ、自分で書いておいて、いろんなジャンルに当てはまる気がして、暗い気持ちになってくるよ。 映画雑誌なの

                                                                                  SFマガジンと映画秘宝が炎上していて悲しい古参オタクのおれ
                                                                                • アラン・マッギーが語る『クリエイション・ストーリーズ』。その音楽革命の裏側、Oasisに関する証言も | CINRA

                                                                                  ある意味、ロックスターのように波乱に満ちたその半生……映画『クリエイション・ストーリーズ~世界の音楽シーンを塗り替えた男~』(以下、『クリエイション・ストーリーズ』)は、世界一にまでのぼり詰めたインディーレーベル「Creation Records」とその共同創始者であるアラン・マッギーの狂騒の日々を描いた青春音楽映画だ。 「ほぼ実話」と謳うスリリングな脚本を編み上げたアーヴィン・ウェルシュ、製作総指揮を務めたダニー・ボイル、そしてアラン・マッギーを演じた主演のユエン・ブレムナーと、映画『トレインスポッティング』(1996年)のチームが集結したことでも本作は注目を集めている。 「正気を守るために」とでもいわんばかりにドラッグやアルコール、そして音楽に明け暮れ、栄光を掴もうとあがく若者たちーーその姿には、「ロックンロールバンドなんかに君の人生を委ねたりはしないでくれ」なんて声も聞こえてきそうな

                                                                                    アラン・マッギーが語る『クリエイション・ストーリーズ』。その音楽革命の裏側、Oasisに関する証言も | CINRA