文●池田直渡 写真●日産 さて、前回は「日産は消滅の危機にある」かの様な報道の嘘についてと、なぜ日産の利益が激減したのかについて説明した。 ▼前回の記事はこちら もうひとつ、よく見かけるのが「日産はEVに全振りして失敗した」という説がある。これも嘘である。 日産は確かに世界に先駆けて、2011年に電気自動車リーフを発売した。リーフは当時のスマートグリッド構想の一部であり、つまり原発の夜間余剰電力を安価に利用してエネルギーを賢く使うシステムの一部だったのだが、極めて不運なことに発売3ヶ月後に東北大震災が勃発。日本全国の原発が沈黙した。 二階に上げて梯子を外されたリーフは、漂流を余儀なくされ、販売的に失敗した。ただし、莫大なEVの開発コストも回収しなくてはならない。日産という会社は伝統的に内部派閥の対立が激しい。EV派閥の人はリーフのシステムの流用を嫌がり、ずいぶん抵抗したと聞く。それでも手弁