現在のまま大気中に温室効果ガス(主にCO2)が増え続けると、地球上に大規模な気候変動がもたらされることは必定とされている。 それを防ぐために結ばれたのがパリ協定。2030年までに気温上昇を少なくても1・5度以下にすることが求められ、そのために温室効果ガスの排出をいかに減らすかが世界各国の課題だ。その対策の中でも、森林生態系は重要な役割を担っている。 たとえば日本の場合、2030年度の排出量を2013年度の水準から26%削減するという目標を立てた。このうち約2780万CO2トン(2.0%)を森林吸収量で確保する計画だ。日本の計画は森林吸収分に期待するところ大なのである。 だが森林の吸収分について、重大な指摘がアメリカの研究者チームよりなされていた。森林のCO2を吸収する能力そのものが、温暖化によって大きく落ちる可能性を指摘しているのだ。 高温で光合成能力が低下 アメリカの科学誌サイエンス・ア