最近はてな界隈でよしもとばななの『人生の旅をゆく』(幻冬舎文庫)が話題になった。それで文庫本を買って読んでみた。ネット上で取り上げられた一節を読んでの私の感想は、はてなブックマークにコメントした通り「店長に同情する」であって、これは本を読んでも変わらない。せめてワインの栓を抜く前に店長に相談するべきだったとしか思わない。ただし、本全体の印象は、とくに変わっているとかそういうものはまるでなくて、おばさんにうまくなりきれないおばさんのあるタイプの女性の心情が素直に書かれているなという印象。 私にとってはよしもとばななの本をちゃんと全部読んだのはこれが初めてで、むしろそのことのほうが自分としては大きかった。80年代、まだ吉本ばななと名が表記されていた頃、小説がすごく話題になっていて、しかも女性に人気だということで、だったら読んでみようと一冊手に入れて読み始めたけれど、どうにも読めなかった。途中で
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