電力会社に群がった原発文化人25人への論告求刑/佐高信 各電力会社や関連団体は、原発の「安全性」やイメージ向上を図るため、多くの著名人をPRにもちいてきた。 原発推進の一翼を担ってきた彼ら彼女らを佐高信が斬る ---------------- 東京電力をリーダーとする電気事業連合会(電事連)がいかに巨額のカネを使って世論を買い占めてきたか、そして、 その手先となつてノーテンキなタレントや文化人が原発安全神話を鼓吹してきたか。 それを糾弾するためはまず二つの事例を紹介する。 一つはアントニオ猪木の青森県知事選挙応援事件である。 猪木の秘書だった佐藤久美子の『議員秘書捨身の告白』(講談社)によれば、最初、原発一時凍結派の候補から150万円で 来てほしいと頼まれた猪木はその候補の応援に行くつもりだったが、推進派のバックにいた電事連から1億円を提示され、 あわてて150万円を返して、そちらに乗り換