●「刑場公開」は法務省による「だまし討ち」で秘密裏に行なわれた 法務省の英語表記は「Ministry of Justice」。「Justice」には「正義」「公平」「公正」という意味がある。しかし、日本の法務省に「正義」「公平」「公正」はなかった。 8月27日午前。法務省は「死刑執行の現場」である東京拘置所の刑場を、新聞・テレビ・通信社などに所属する「法曹記者クラブ」の記者20数名に限定して「公開」した。 記者は各社1名、撮影はムービー、スチールともに「代表取材」の1台に限定された。 そして不思議なことに、その現場には約1カ月にわたって毎日問い合わせを続けた「記者クラブに所属しない記者」(外国通信社、雑誌社、インターネットメディア、フリーランスの記者)は一人もいなかった。 なぜなら記者クラブに所属しない記者たちには「刑場取材の予定」すら事前に知らされていなかったからだ。「刑場の公開」は、法