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2009年3月12日のブックマーク (3件)

  • 人名用漢字の新字旧字:「万」と「萬」

    旧字の「萬」は人名用漢字なので、子供の名づけに使うことができます。新字の「万」は常用漢字なので、やはり子供の名づけに使うことができます。つまり、「万」も「萬」も出生届に書いてOK。でも「萬」が人名用漢字になるまでには、かなり長い時間が必要だったのです。 昭和21年11月5日、国語審議会は当用漢字表を答申しました。この時点の当用漢字表は手書きのガリ版刷りでしたが、新字の「万」が収録されていて、直後にカッコ書きで旧字の「萬」が添えられていました。つまり、「万(萬)」となっていたわけです。ただし、この「萬」は、くさかんむりの真ん中が開いた字体になっていました。国語審議会が答申した当用漢字表では、くさかんむりは全て、真ん中が開いた4画の字体だったのです。 翌週11月16日に内閣告示された当用漢字表でも、やはり「万(萬)」となっていましたが、「萬」のくさかんむりの真ん中はつながっていました。印刷局が

  • 2008-05-29

    今日はがチキン南蛮を作ってくれた。おいしい。それはともかく。 朝日新聞のサイトを見ていたら、次のような記事を見つけた。執筆者は朝日新聞東京校閲センターの福田亮氏。 今回も新しい常用漢字表の話です。26日に文化審議会の国語分科会漢字小委員会が開催されました。27日付社会面で報じたとおり、12日の1次素案からは特に進展はありませんでした。 26日の席上でも少し話題になったのですが、今回は字種選定の基盤になっている漢字の頻度調査の問題点について考えてみます。というのは、候補漢字の選定手順が決まっていて、この頻度調査が大変重視されているからです。 今回の審議のために文化庁国語課は、三冊の頻度調査資料を作りました。タイトルはいずれも「漢字出現頻度数調査」。ピンクの表紙の「調査(3)」、緑の表紙の「調査(新聞)」、青の表紙の「調査(ウェブサイト)」です。 「調査(3)」は、2000年に国語審議会(当

    2008-05-29
  • 「ザンスカール?サンカル?」の巻 ~西部チベット語の発音(4)ザンスカール語~

    stod phyogsとは、チベット語で「上手方面」の意味。チベットを東西に流れる大河ヤルツァンポの上手側=西部チベット、そしてさらに西の方 にあたります。 まず最初に、「ザンスカール語」という用語についてですが、ここでは「ザンスカールで話されている言葉」程度の意味として使います。 もちろん「ザンスカール方言」でもいいのですが、これが「チベット語の一方言」(言うまでもなくこれは明らか)という意味で使うのか、「ラダック語の一方言」として使うのかで意味合いが若干違ってきます。 後述しますが、「ザンスカールの言葉」=「ラダック語の一方言」という区分には最近異論もあるようですので、ここでは「ザンスカール語」とさせていただきます。 ザンスカールの山々 ------------------------------------------ ラダック・レーからカルギルを経てザンスカールに入ると、ストレスが

    「ザンスカール?サンカル?」の巻 ~西部チベット語の発音(4)ザンスカール語~