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2011年6月14日のブックマーク (2件)

  • 第107回 ベトナムで漢字は復活する? | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム

    ベトナム語のクオックグウという名のローマ字は、世界の中でも字の種類が多い。母音の「a」にも、音韻の差を示すために「ˆ」が被さったり、「ˇ」が乗っかったりすることが多い。そこにさらに6つの声調(アクセント)を表すために「~」「・」など5種類の記号が上下に付される。 (クリックで拡大) チュノムで書かれた文と遭遇。ハノイの文廟で。このたぐいのチュノムの現代での使用例を数例見つけることができた。 「ẫ」など、不便で識別もたいへんなのでは、と外国人として思うことがある。25年前の授業のプリントは、英文タイプ打ちのローマ字に、そうした記号が手書きで添えてあった。「・」などと解されるものが印刷時のただの汚れであることもあった(思えば、かのJISの幽霊文字の原点のようだ)。 ネイティブの方々の手書きは、記号の形がいっそう不明確に見え、特定しにくいときがある。しかし、そうした老婆心とは裏腹に、学生たちには

    第107回 ベトナムで漢字は復活する? | 漢字の現在(笹原 宏之) | 三省堂 ことばのコラム
  • 三陸鉄道北リアス線(1)消失島越駅前に唯一残った宮沢賢治の石碑|日本鉄道旅行地図帳 東日本大震災の記録|新潮社

    三陸鉄道北リアス線は宮古と久慈を結ぶ71kmの第3セクター鉄道。国鉄宮古線(宮古~田老)と久慈線(久慈~普代)を引き継ぎ、1984年(昭和59年)に田老~普代を新線開業して、三陸鉄道北リアス線となった。 風光明媚なリアス式海岸を車窓から眺められる区間は実はそう多くない。明治以降でも3度の大きな津波を経験し、線路は山側のできるだけ高い位置に敷設された。それでも海に近いところに設置された駅がいくつかあり、そのひとつが島越(しまのこし)である。コンクリート高架上にホームがあり、海側に白亜の壁に青い屋根の駅舎があった。ホーム標高は13.5m。駅前広場に宮沢賢治の詩「発動機船 第二」の一節が記された石碑があり、何もかも流された駅関連の施設で、かろうじて残った石碑である。 取材時、がれきの整理が進んでいたようで、駅周辺はコンクリートの残骸が広範囲に散らばっているのが目についた。 唯一残った島越駅前の石