矢野順子著 近似する言語を持つ隣国タイ。その強大な政治・文化の磁場にさらされ続けるラオスにとって、言語の独自性は独立の証しである。国民語を創り、守り育てる現場からのレポート。(ブックレット《アジアを学ぼう》11) A5判・並製・64頁・本体800円 2008年11月10日発行 ISBN978-4-89489-738-0 目次 言語ナショナリズム 著者紹介 はじめに──つくられる国民語 1 三年間のラオス留学、問題意識の原点──ローイか、ホーイか 2 タイ語とラーオ語 3 テレビ、ラジオ、出版物──影響の背景 4 あこがれと警戒心──複雑な思い 5 言語ナショナリズム 一 「ラオス」の誕生──メコン川に引かれた国境線 1 ラーンサーン王国──繁栄と没落 2 国境線と言語の「境界」──分断されたラーオ人たち 3 「失地回復」と大タイ主義 4 ラオス刷新運動──ラ