文字表記は日本語の大きな特徴 私たちが日常的に使っている日本語。他の国の言葉と比べた時、どのような特徴があるのでしょうか。よく取り上げられるものを示すと、 敬語の表現が豊富である。 単語の数が非常に多い。 文字表記が多彩である。 全国各地の方言が豊かである。 などがあります。このうち、異論が一番少ないのが文字表記の多様さと言えます。「あいまいな言語である」「むずかしい言語である」という場合もありますが、必ずしも科学的な説明とは言えません。 確かに、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット(ローマ字)の複数の文字の種類を使いこなし、縦書きにも横書きにも書くことがあるという特徴は、他の言語には見られません。特に、こう書かなければならないという厳密な正書法がない(例えば、「ばら」「バラ」「薔薇」のいずれにも書くことがあります)のは、漢字の習得などとともに日本語の難しさと言ってよいかもしれませ