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ブックマーク / www.users.kudpc.kyoto-u.ac.jp/~o51340 (1)

  • 松田清研究室|蘭学ABC

    蘭学ABC −あ行− あ い イタリアンス流 アルファベットの書体に、ゴシック、イタリック、ローマンの3種があることは蘭学者にも知られていた。しかし、長崎へやってきた蘭学生や蘭癖家たちに、正しく伝えられたかというと、そうでもなさそうである。 大槻玄沢が天明5年に長崎に留学し、その成果をもとに天明8年(1788)に刊行した『蘭学階梯』をみると、ローマン書体のアルファベット大文字が26種掲げられ、「右はロメインスホオフトテッテルと云体なり、この体尤も簡古にして、古文の正体なる者なり(後略)」と説明を加えている。つぎに、ローマン書体の小文字(Aのみ大文字と小文字a)を示し、「右はロメインセレッテルと云体なり、ロメインセは地名なり、また別にドリュクとて、印刻に用る一体あれども、近ロ刊行の書、皆此体を用ゆ」という。ここまでは、一応納得できる。 すなわち、「ロメインスホオフトテッテル」はromei

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