「カスバの女」(大高ひさを作詞、久我山明作曲、エト邦枝唄)という古い歌謡曲に有線放送でリクエストが急増している。♪ここは地の果てアルジェリア どうせカスバの夜に咲く 酒場の女のうす情け……。日揮の関係者が現地で涙を流しながら歌った唄である。 日揮の社員を含む多数の日本人が死亡したアルジェリアのテロ事件が経済界に与えた衝撃は凄まじいものだった。治安が悪い新興国での事業展開に大きなリスクが伴うことを改めて思い知らされたからだ。 資源開発に絡む大型プロジェクトを請け負えば業績への貢献は小さくない。だが、危険と表裏一体のビジネスを、これまでのような手法で進めていっていいものなのかどうか。苦悩は深い。 日本貿易振興機構(ジェトロ)によるとアルジェリアに拠点を持つ日本企業は15社程度。外務省によると2011年時点では16社だ。現在はエネルギー関連のプラント設備や高速道路建設が中心だ。今後は自動車など消
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