ミャンマーのムスリム(イスラム教徒)系少数民族ロヒンギャが暴力を恐れて大量に隣国バングラデシュへ避難するなか、ラカイン州各地のロヒンギャの村は依然として燃やされている。 8月25日にラカイン州でムスリム武装勢力が多数の警察施設を襲撃したのを機に、治安部隊や警察からの暴力を逃れて約29万4000人のロヒンギャが隣国バングラデシュへ避難した。
ミャンマー西部のラカイン州には、イスラム教を信仰するベンガル系住民「ロヒンギャ」の居住区がある。ゲットーのように、外から隔離されているのが特徴だ。仏教徒のミャンマー人や外国人は原則入れない。筆者は、ラカイン州の州都シットウェにあるロヒンギャ居住区に潜入できた。ロヒンギャの暮らしぶりをレポートする。 ■「ロヒンギャに殺されるぞ」 ミャンマーの最大都市ヤンゴンから飛ぶことおよそ1時間半。シットウェの空港に降り立つと、許可なしでは入れない地区をひとつひとつ書いたボードが目に入る。その中には難民キャンプ(ミャンマー政府はロヒンギャに国籍を付与していないため、ミャンマー国内にロヒンギャの“難民キャンプ”がある)ももちろん含まれる。 シットウェ中心部の中級ホテルにチェックインした私は、リセプションで尋ねてみた。 「ロヒンギャのコミュニティに行きたい。どうすればいい?」 すると従業員からこんな言葉が返っ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く