文部科学省は2017年度からの新規事業として小中学生を対象とするジュニアドクター育成塾をスタートさせる。高い意欲や突出した能力を持つ小中学生を発掘し、大学などで英才教育して未来の日本を担う人材に育てる事業で、科学技術振興機構で実施機関の募集を始めた。 ジュニアドクター育成塾は週末や夏休みを利用し、1~2年かけて実施する。全国の大学、研究機関、企業などに拠点を設け、各拠点で理数、情報など特定分野で飛び抜けた才能を持つ小中学生を選抜、研究者や専門家による個別指導や実験参加の場を設ける。 最終段階では、各拠点のトップクラスを集め、数日間の合宿を実施してノーベル賞受賞学者の講演を聴くほか、優秀な児童生徒の海外派遣も検討する。 大学や高校では未来のリーダー人材を育成する取り組みが盛んになってきたが、義務教育段階ではこうした取り組みがほとんどなかった。特に優れた小中学生は高いレベルで学ばないと学習意欲