バチカンで11日、サン・ピエトロ大聖堂近くのドイツ人巡礼者の墓地(Campo Santo Teutonico)に埋葬されている2つの墓の棺が開けられ、その遺骨が36年前に行方不明となったバチカン職員の娘、エマヌエラ・オルランディ(当時15歳)のものかどうかを法医学に基づいて検証する。バチカン放送独語版が2日、娘の家族関係者の情報として報じた。 現場には墓の所有者関係者と36年前に行方不明となった家族関係者が立ち会う。法医学技術で遺骨の年齢やDNAなどが検証されることになっている。行方不明となった娘の家族関係者は、「墓の棺の鑑定・検証を承認してくれたバチカンのパロリン国務長官に感謝する。家族としてはなんらかの事実が判明することを願っている」と述べている。 今回の墓の検証は、オルランディ家の Laura Sgro弁護士に一通の書簡が届き、その中で今回開く墓の棺の中に「エマヌエラの遺骨が入ってい