動物園を舞台にしたユニークな婚活イベント「ZOO婚」が全国各地に広がっている。「動物が会話のきっかけになる。堅苦しくなくて楽しい」と参加者の評判は上々。家族連れが多い動物園側も、客層を広げて来園者を増やせるというメリットがあり、イベントをバックアップしている。 「動物を交えてなら緊張せずに男性と話ができると思って」。七月一日、高知県香南市の県立のいち動物公園で開かれた「のいちde ZOO婚」に参加した高知市の家事手伝いの女性(40)は参加の動機を語る。 参加費は男性四千円、女性三千五百円。未婚の男女計四十人が参加した。男女五人ずつのグループに分かれ、キリンの飼育舎といった普段は入ることができない動物園の裏側へ。和気あいあいと動物に餌を与えた後、動物に関するクイズを出され、ヒントを求めて園内を回った。初めは遠慮がちだった参加者も目の前の動物の話などで徐々にうち解けていった。