● 三橋順子『女装と日本人 (講談社現代新書)』(2008) 初出/現代性教育研究月報 ここ数年、性に関する書籍で心底面白いと思うものには出会ったことがない。もうだいたいがパターン化されていて、「はいはい、フーコーを使って分析したいんですね」とか、「はいはい、性の多様性の焼き直しですね」とか、扱う素材がちょっと違うくらいで、最初から答えがわかっているものばかりだからだ。その点、この『女装と日本人』は繰るページごとに新しい発見があり、久しぶりに性の問題を考える楽しさを味わった。 本書も流行りの近代主義批判がベースになっていて、現代の性的抑圧の源泉を近代の性科学の輸入に求め、前近代のあいまいで複雑なセクシュアリティ/ジェンダーのありようをロマンティックに理想とするあたりは、別の思潮から批判されるかもしれない。しかしそうした点は別にしても、この本には読み手に訴える力が満ちている。それは歴史に埋も
消費インサイド 今の世の中、いったいどんな商品やサービスが流行っているのか? それを日々ウォッチすることは、ビジネスでヒントを得るためにも重要なこと。世間でにわかに盛り上がっているトレンド、これから盛り上がりそうなトレンドを、様々な分野から選りすぐってご紹介します。 バックナンバー一覧 いかなる目的で制度を導入するのか? 問題点が浮上した際に、住民の立場からそれを解決できるのか?──制度導入に際して、私たちが事前に知っておくべきことは多い 2013年4月から佐賀県武雄市は、同市立図書館の運営をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(「TSUTAYA」運営企業)に委託すると発表した。図書館が果たしていた従来の業務内容、つまり図書や視聴覚資料の貸し出しの他、雑誌や文具の販売、カフェの設置などを計画しているという。 「えっ、図書館って民間企業が運営できるの?」と不思議に思う方もいるかもしれない。実は
大阪市立大(大阪市住吉区)が4月から、学術情報総合センター(図書館)について、閉館日だった日曜日に開館し、土曜日には午後5時の閉館時間を同7時まで延長する方針を固めたことがわかった。今年の目標に「『前例がない』とは口にしません」を掲げる橋下大阪市長のツイッターに、学生らから「日曜開館」を求める投稿が寄せられたことが後押しとなった。 同センターは現在、平日は午前9時~午後10時、土曜は午前10時~午後5時、日曜は休館となっている。 学生側からは、日曜開館を求める声が根強く、数年前から検討課題となっていたが、人件費などの予算面から実現してこなかったという。 だが、橋下市長のツイッターに今月5日、「一番勉強したい日曜日に大学図書館が開いていないのはつらいです」などの投稿が寄せられ、市長が「市大はサービス向上の意識がない」と対応を指示。その声に押される形で大学が、4月からの実施を決めた。 センター
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く