24日に開幕した台北・故宮博物院の特別展「神品(しんぴん)至宝」(東京国立博物館、毎日新聞社など主催)は、実現まで構想から10年以上の歳月がかかった。日本画家の故平山郁夫さん=2009年に79歳で死去=ら日台の関係者が開催に奔走したが、障壁となっていたのは文化財の帰属問題。国交のない日本に所蔵品を持ち出した場合、中国当局に差し押さえられる可能性を台湾側は危惧していた。実現の決め手となったのは、日本側が故宮展のため制定した新たな国内法だった。鑑賞待ちの長蛇の列が連日続いている特別展。「翠玉白菜」など至宝の数々は苦難のドラマの末、日本の美術ファンらの前に現れた。【高橋昌紀/デジタル報道センター】 この国内法は、11年3月に成立した「海外美術品等公開促進法」。国際文化交流の振興の観点から、公開の必要性が高いと文部科学相が指定した海外美術品について、強制執行や仮差し押さえ、仮処分を禁止した。 この
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