米ボストンの病院で3月に同国初の全顔面移植手術を受けた男性が9日、会見に臨み、新しい顔を披露した。フランス通信(AFP)が同日、報じた。 アクション映画「フェイス」さながら、顔を完全に入れ替えた男性は、テキサス州在住のダラス・ウィーンズさん(26)。2008年11月、作業中に頭が高圧線に触れ、やけどで左目、鼻、唇を失った。残った右目も、光を感じることができなくなった。 ウィーンズさんは今年3月、ボストンにあるブリガム・アンド・ウィメンズ病院で15時間以上に及ぶ移植手術を受けた。顔面には無感覚の箇所もあり、神経機能を取り戻すためのリハビリを続けるという。 会見に同席した医師によると、ウィーンズさんはドナーの顔には似ていないという。移植された顔面は、患者の顔の骨格や筋肉に合わせて形を変えるためだ。 黒いサングラスをかけて会見に臨んだウィーンズさんは、「この顔に違和感はない。自分の顔になったよう