92年ぶりのメダルが日本馬術界に輝いた。 総合馬術団体で大岩義明(48=nittoh)、戸本一真(41=JRA)、田中利幸(39=乗馬クラブクレイン)、北島隆三(38=乗馬クラブクレイン)が115・80点で銅メダルを獲得した。最終種目の障害馬術を前に北島の馬が馬体検査をクリアできず、田中と入れ替わる窮地にも耐え5位から、一丸で大逆転した。1932年ロサンゼルス五輪の障害飛越で「バロン西」こと西竹一さん(42歳で死去)が金メダルを獲得して以来の悲願を成し遂げた。 ◇ ◇ ◇ 太平洋戦争の硫黄島に散った西さんに捧ぐ。日本馬術チームが92年もの間、届かなかった五輪のメダルを手にした。 想定外の試練にも耐えた。最終種目を前に北島の馬が馬体検査をパスできず20点の減点。2種目を終えて3位だった日本は5位に下がった。 それでも急きょ騎乗した田中が13カ所の障害を1つも落とさず完璧なピンチヒッターを