タグ

ブックマーク / omoshow.blog95.fc2.com (49)

  • “フジファブリック”になりたい『BOYS』

    「今のフジファブリックを応援している人たちの多くは義理」という文章を目にした。ショックだった。ああ、確かに、そうかもしれない。志村正彦が生きていた頃のフジファブリックに感じていた、ワクワクというか、ドキドキというか、ベタな言い方をすると「興奮と感動」を、今のフジファブリックに感じているとは言いがたい。でも、それは果たして「義理」なのか。今のフジファブリックが奏でる音楽を聴いているのは、志村正彦というバンドの個性の核であった人物を失ってしまった彼らの背中を押してあげたいという気持ちだけなのか。ははっ、そんなわけない。私がフジファブリックというバンドの音楽を聴き続けているのは、そこに可能性を感じているからだ。個を失ってしまったバンドが如何にして自分たちの音楽を見出そうとしているのか、そのドラマに注目しているからだ。もっと長く、もっともっと長く、“フジファブリック”になるために。きっと何処までも

  • 8.6秒バズーカー『ラッスンゴレライブ』(2015年6月17日)

    初めてラーメンズの『現代片桐概論』を観たときは、それの何が面白いのかがさっぱり分からなかった。『現代片桐概論』とは、白衣を身につけた小林賢太郎演じる講師が、片桐仁演じる“教材用片桐仁”を隣に立たせた状態で「カタギリ」という生物について講義するコントである。無論、カタギリなどという生物は実在しないので、そこで語られている内容は全て嘘、虚構だ。だが、その嘘が、他人に追及されることはない。なにせ、相方の片桐は“教材用片桐仁”としての役目を全うしなくてはならないために、口を開くことも出来ない。結果、嘘は嘘のまま舞台上に放り出され、そのまま垂れ流しになってしまう。 笑いについて学術的な側面から研究している井山弘幸氏によると、この『現代片桐概論』はリアリティの破壊を描いているのだそうだ。小林によって展開されるリアルな講義の中に、実在しないことが明白なカタギリが違和感無く存在していることによって、可笑し

  • マツモトクラブ『ヒゲメガネ thank you!』(2015年5月27日)

    たった一人の芸人が座布団の上に座って複数の人物を演じてみせる“落語”に対し、“一人コント”の多くは一つのネタに対して一人の登場人物だけを演じていることが多い。といっても、他に登場人物が存在しないわけではない。芸人は、自身が演じている人物に、他の人物たちと対話させることで、その存在を表現する。無論、対話といっても、返事などはない。だが、その返事の内容から想定されるリアクションを取ることによって、目に見えない人物が、耳に聞こえない返事をしたことが、観客には伝えられる。一見、それは大変に難しいことのように思える。事実、容易ではない。確かな演技力が無ければ成立しない芸である。だが、あえて観客の無限大の想像力に判断を委ねることで、実際に舞台上で複数の人間がやりとりを重ねているよりも何倍も面白いコントとなる……かもしれない。ならないかもしれない。そこは当人の実力次第だろう。 そんな一人コントの常識を打

  • 厚切りジェイソン『WHY JAPANESE PEOPLE!?』(2015年6月24日)

    外国人の視点から、日の素晴らしさをアピールするテレビ番組が増えた。空港で日にやってきた外国人にインタビューしたり、伝統工芸の職人を目指している外国人を追いかけたり、逆に海外で生活している日人の艱難辛苦の日々を描いた再現ドラマを制作したりして、忘れられてしまった我が国の来の魅力を再認識させようとしているわけだ。それ自体は悪いことではないが、日人が「日は素晴らしい!」と日人に伝えようとする構図がどうもしっくりこない。かつて、日人といえば、音と建前を使い分けた奥ゆかしい人種だといわれていたような気がするのだが。テレビで大々的に取り上げてもらわなくてはならないほど、日人のアイデンティティが揺らいでいるということなんだろうか。 そんな時代に現れたピン芸人、厚切りジェイソン。生まれはアメリカ合衆国、芸人であると同時にIT企業の役員を務めている。スゴイデスネ。ひょんなことからザブング

    takaaki110
    takaaki110 2015/07/05
    ホントは予約しようと思ってたんだけど、ちょっと前に某空港で外国人にアタックしまくる番組に出てた時に、ちょっとだけ流れた本編映像で無観客なの知っちゃって…。
  • 『ツイ4』新人賞の応募作について感想を書いてみた。

    『ツイ4』が炎上している。 『ツイ4』とは、星海社のウェブサイト“最前線”によって、Twitterで四コマ漫画を配信しているアカウントのことだ。現在も複数の作品が一日に一度のペースで配信され続けている。単行化されている作品もあり、『女の友情と筋肉』(KANA)、『ノヒマンガ』(ボン)、『強くてカッコイイ女子は好きですか?』(川村一真)などの作品が好評を博しているらしい。個人的には『じょしよん』(なるあすく)がお気に入りだ。ベタなのに無秩序な世界観を女子高生で強引に包み込んでしまう、昨今の萌え傾向の最終地点の様な作品である。 炎上のきっかけとなったのは、『ツイ4』アカウント上で公開された新人賞の座談会である。ネット上で募集された各作品に対する編集者たちの毒舌コメントが、多くのTwitterユーザーたちの逆鱗に触れたのだ。正直、私個人としては「そこまで怒るような内容かしらん」と思ったのだが、

  • 所ジョージと「餌のない釣り針」

    “ロックンロールをもっと面白くする”というテーマを掲げている『SHAKE』は、ミュージシャンを中心に取り上げたムックだ。巻頭特集の「甲ヒロト 蓄音機とアナログ・レコードの現在地」をはじめとして、浅井健一×加藤ひさし、尾崎世界観、和田唱などのミュージシャンたちが、それぞれの趣味嗜好について語っている。 そんな顔ぶれの中に、何故か所ジョージがいる。 何故か、という表現は失礼にあたるのかもしれない。1977年にデビューして以来、所はシンガーソングライターとして(たまに休みながらも)活動し続けているからだ。とはいえ、世間の彼に対するイメージは今も昔もテレビタレントであって、先に挙げたようなゴリゴリのロックンローラーたちの中に紛れているのを見ると、どうしても違和感を覚えてしまう。無論、それがいけないというわけではない。むしろ、十年来のミュージシャンとしての所ファンとしては、とっても有り難い。ど

  • 『アメトーーク』での中野聡子が実にアウトで良かった件。

    先日の『アメトーーク』に出演していた中野聡子が素晴らしかった。 中野聡子は日エレキテル連合のメンバーだ。ネタ書きを担当しており、彼女たちの代表作『未亡人朱美ちゃん3号』では、「いいじゃないのォ~」と言いながら朱美ちゃんを口説いている中年男性・細貝さんを演じている。 この日の『アメトーーク』のトークテーマは“マイナス思考芸人”。過去に“人見知り芸人”“女の子苦手芸人”など、芸人たちのあまり人に知られたくない側面をネタにしてきた同番組ならではのテーマである。……余談だが、これらのネガティブ要素の強い企画のことを、番組では【闇シリーズ!!】とまとめているらしいのだが、そんな風に大々的に盛り上げられると少し冷めるのでやめてほしい。どうでもいいことだけど。 普段、過剰な衣装とメイクでキャラクターを演じている中野だが、ここでは(当然のことながら)素顔で登場。ピンで『アメトーーク』に出演するのはこれが

  • 悪意を込めてハマダーを『水曜日のダウンタウン』

    多くの人々の目にとまるプライムタイムで放送されているにも関わらず、常にマニアックで挑発的な企画を通し続けているバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』。「芸能人・有名人たちが自説をプレゼンし、その説が正しいかどうかをVTRで検証する」というアーティスティックかつインテリジェンスなシステムを採用しているにも関わらず、その内容は【引退後の力士の髪型が総じておかしいのはマゲで後ろに毛穴が持っていかれているから説】【勝俣州和 ファン0人説】【売れている芸人が連れてる後輩 ほぼほぼポンコツ説】など、激しい悪意と偏見に満ちている。だが、その実直な底意地の悪さがウケており、視聴率はなかなか悪くないらしい。 番組の演出を務めているのは、過去に『クイズ☆タレント名鑑』『テベ・コンヒーロ』『Kiss My Fake』などを手掛けてきた藤井健太郎。彼の番組はいずれも清く正しく悪趣味で、テレビ東京の佐久間“ゴッドタ

  • 「評価している人が悪い」問題

    最近、「作品を批判するために、その作品を評価している人たちを糾弾する」テキストを、よく見かける。どうも、まだあまり有名ではない制作者自身を批判するのは可哀想だから、という理由が主らしい。気持ちは分からなくもない。実際問題、どんな作品であろうとも、それを評価する人が存在しなければ、単なるゴミだ。そのゴミ同然となるべき作品が世に出回っているということは、つまり世間の愚鈍な眼を持った連中が評価しているからなわけで、だから彼らを批判する……非常に筋は通っている。通っているとは思うけれど、個人的にはなんていうかこの手法、とっても嫌悪感を覚える。 というのも、この手法で作品を批判している人たちは、「あの作品が評価されているのは、評価している人間が間違っているからだ!」という時点で、まるで戦後の頑固オヤジの様に思考停止しているように感じられるからだ。何故、その作品が評価されているのか、その作品が多くの人

  • 『レイザーラモンRG 「Live in Japan」』

    『レイザーラモンRG「Live in Japan」』を観た。 レイザーラモンRGこと出渕誠はよしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属するお笑い芸人だ。1997年にプロレス同好会で知り合った住谷正樹とともにお笑いコンビ「レイザーラモン」を結成。『長崎の平和像』『森光子暗殺計画』『総理大臣VS国民』などのアナーキーなコントを生み出し、地下芸人への道を真っ直ぐに突き進む。しかし、相方の住谷がハードゲイのキャラクター“レイザーラモンHG”でブレイクしたことを受け、これに便乗、リアルゲイのキャラクター“レイザーラモンRG”として、バラエティ番組に出演するようになる。当初はHGのコバンザメとして各方面から非難を浴びせられていたが、試行錯誤の末「あるあるネタ」に開眼。名曲に乗せてあるあるを披露するスタイルが注目を集め、2013年3月には初のあるあるDVD『GREATEST HITS』をリリース。

  • 文章を書くということ。

    「ちゃんとした文章を書かなくてはいけないよ」と、心の声が自分自身にプレッシャーをかけている。ちゃんとした文章だって? そんなものなんかありはしないよ。あの村上春樹だって、デビュー作で書いているじゃないか。「完璧な文章などといったものは存在しない」って。完璧な文章なんて存在しない、だから、ちゃんとした文章というのも存在しないのではないか。そう問いかけると、心の声が今度は「それは詭弁だよ」と語りかけてくる。 そう。確かに詭弁だ。完璧な文章が存在しないからといって、それがちゃんとした文章が存在しないという理由にはならない。読者の印象にもよるけれど、やはり文章には良し悪しがあって、良しとされる文章がちゃんとした文章なのだろう。オーケイ、確かにちゃんとした文章は存在する。それは認めよう。でも、ちゃんとした文章が、必ずしも魅力的だとは限らない。多少、文章としては崩れている方が、ちゃんとした文章よりも読

  • マキタスポーツ『推定無罪』

    マキタスポーツ? マキタスポーツっていうと、あの“作詞作曲ものまね”とかいって、他のミュージシャンの楽曲を中途半端にパクった曲をものまねって言い張ってるピン芸人? もしくは、カノンだかなんだか知んねーけど、とにかくそういうヒット曲の法則みたいなのを使って『十年目のプロポーズ』っていう面白くもなんともないCDをリリースした自称音楽研究家だろ? そのマキタスポーツがどうしたんだよ。え? アルバム出したの? 出せたの? しかも二枚組? タイトルは……『推定無罪』? 遂に訴えられたの? そういうわけじゃないのか。えっ、なに、今持ってんの? 貸してみろよ。……なんだよ、このパッケージ。ふざけてんなー。この絵、誰が描いてんの? 天久聖一? 『バカドリル』の? いや、詳しくは知んないけど。 何が入ってんの? あっ、さっき言ってた“作詞作曲ものまね”入ってんじゃん。『コーヒー★ギューニュー』っていうのは、

    takaaki110
    takaaki110 2013/09/04
    "お湯に"て。(^^;)
  • 「キングオブコント2013」準決勝進出組・データ表

    「キングオブコント2013」準決勝進出者が決定したので、データで区分してみた。 まずは、過去に決勝進出経験のある、全18組。 うしろシティ(2012) エレキコミック(2010) 鬼ヶ島(2011) かもめんたる(2012) 銀シャリ(2012) THE GEESE(2008)※ノーシード さらば青春の光(2012) しずる(2009、2010、2012) ジャルジャル(2009、2010) TKO(2008、2010、2011) 天竺鼠(2008、2009) トップリード(2011、2012) 2700(2008、2011) モンスターエンジン(2009、2011) 夜ふかしの会(2012) ラバーガール(2010) ラブレターズ(2011) ロッチ(2009、2010) “コンビ結成年数10年以内”という規定があったM-1グランプリと違って、キングオブコントは結成年数関係無く出場できる

  • 『下衆と女子の極み 強くなりたきゃパンを食え』(ハマカーン)

    「爆笑オンエアバトル」で初めてハマカーンの漫才を観たときのことを、僕はまったく覚えていない。どういう漫才を演じていたのかも、どのくらいウケていたのかも、まったく覚えていない。ただ、ハマカーンというコンビの存在だけは、妙に頭に残っていた。それは彼らにとって二度目の出場で、初出場の時に413キロバトルというそこそこの結果を残していたことが原因なのだろう。当時、ハマカーンは2ちゃんねるでバカみたいに批判されていた。オンエアされる度に「つまらない」と罵られていた。僕も当時はボールの数ほどは面白くはないように思っていたけれど(※それからしばらくして、彼らが香川収録で披露した漫才コント『大統領とSP』で大笑い、考えを改める)、「つまらない」などと断言されるほど酷くはないとも思っていたので、それらの意見にけっこうな苛立ちを覚えたものである。しかし、それらの批判に挫けることなく、ハマカーンは番組でオンエア

  • 「THE MANZAIツアー in三木町」

    複数の漫才師が出演するライブ「THE MANZAIツアー in三木町」を鑑賞するために、三木町文化交流プラザという所に出掛けてきた。タイトルに“THE MANZAI”とあることから、出演しているのはいずれも『THE MANZAI 2011』及び『THE MANZAI 2012』において結果を残してきた漫才師ばかり……と思っていたのだが、いざメンバーを確認してみると、どちらかの大会で決勝戦に進出した経験があるのは八組中四組、しかも最終決戦への進出に至った漫才師はゼロというビミョーな組み合わせ。とはいえ、その出演者の中にある非よしもと芸人・磁石の名前がなんとも魅力的で、今回の鑑賞を決断するに至った次第である。 会場に到着したのは正午を迎える直前のこと。開演時刻ギリギリの到着だったので随分と慌てたが、いざ会場前に行ってみるとまるで人気がない。よくよく確認してみると、開演時刻を1時間ほど勘違いして

    「THE MANZAIツアー in三木町」
    takaaki110
    takaaki110 2013/06/10
    かつてのM-1ツアーも半分ぐらいは準決勝のグループだったからね。/吉本の地方事務所がある地域だと、そこの芸人さんも駆り出されますが、1回戦敗退のグループとか入ってたりしますからね。
  • オンナノコ電力 単独ライブ『純血』

    キャットファイターとして活動している“夢子”と“シャッターチャンスわか”によって結成されたコントユニット・オンナノコ電力が、2012年7月12日にネイキッドロフトで開催した最初で最後の単独ライブの模様を収録。そもそもはキャットファイターによるイベントで突発的に結成されたユニットのため、芸人としてのポテンシャルは決して高くない。ところどころの台詞は聞き取りにくいし、演技にもメリハリがないため、ちょっとネタの世界観に入り込みにくいところはある。とはいえ、コントそのものは、凡百の若手芸人たちのネタよりもずっと詰められている。人前に出す以上はちゃんとしたものを見せなくてはならないという、パフォーマーとしての誠意が故のことだろう。たぶん。 編は、オンナノコ電力による渾身のコントを収めた第一部と、MCに落語家の鈴々舎馬るこを迎えてトークを展開する第二部に分かれている。第一部では四のコントが披露され

  • 有吉弘行、一発屋芸人について語る。

    マツコ「これね、ウチの有吉、相当まだ抑えてますよ」 『怒り新党』は、“幹事長”マツコ・デラックスと“政調会長”有吉弘行、そして“総裁秘書”夏目三久の三人が、“国民の皆さま”こと視聴者から寄せられたお怒りメールを元に、好き勝手に意見をするトークバラエティ番組である。歯に衣着せないマツコと、テーマと絶妙な距離を保つテクニシャン有吉のやりとりは、常に他のトーク番組ではあまり味わうことの出来ない独特の緊張感を生み出している。予定調和なお笑い番組が増えている現代において、なんとも希有な番組だといえるだろう。 しかし、この番組も2年目に突入したとあってか、このところは緊張感が緩んでいるように感じることも多くなった。そして気が付くと、マツコと有吉がワーキャーと騒いでいる姿を、ただ茫然と眺めているだけの時間を過ごす羽目に……。 そんな、ある日の放送回に、こんなお怒りメールが寄せられた。 「私は、毎年流行っ

  • 『グレイテスト・ヒッツ』(レイザーラモンRG)

    まずは、2013年当時の日について語ろう。あの頃の俺たちは、東日を襲った大震災の余韻を忘れることが出来ないままに、漠然と薄暗い日常を過ごしていた。そこには、結末の見えない高揚感に包まれた80年代、終末に向かって突き進んでいることに自暴自棄になって明け暮れた90年代、何処へ向かえば良いのか分からずに模索し続けたゼロ年代、そのいずれの時代とも違う陰さが立ち込めていたんだ。そんな時代の中、俺たちは常夜灯に群がる虫けらたちの様に、ほのかな灯りに寄り添って生きていた。でも、その灯りはあまりにも頼りなくて、気が付けばまた別の灯りを探して暗闇を彷徨う、そんな毎日を過ごしていた。 そんな、ある日のことだ。いつものように、見えない明日へ刻一刻と迫っていく時計から逃げ出すため、俺は一人、行きつけのバーで飲んだくれていた。そう、いつものことだ。カウンターに突っ伏して、じっと動かなくなるまで酔い潰れて、最後

  • 『爆笑オンエアバトル』に挑んだ落語家たち

    1999年4月の放送開始以後、数々の若手芸人たちを発掘し、世に送り出してきた“史上最もシビアなバラエティ番組”『爆笑オンエアバトル』。百人の一般審査員たちが若手芸人のネタを審査、十組中上位五組のネタが全国に放送されるというゲーム性を含んだシンプルなシステムが人気を集め、ゼロ年代のお笑いブームを席巻したバラエティ番組の大半が終了していった中において、この番組は今現在も『オンバト+』とタイトルを改めて放送され続けている。 この『オンバト+』において、2011年に初めて“落語”がオンエアされた。座布団の上に座って、着物を身にまとった人が、手ぬぐいや扇子を使いながら話をする……あの落語である。しかし、『オンバト+』の舞台で初めて落語を演じた芸人は、実は落語家ではなかった。その芸人の名は、メンソールライト。メンソールライトは太田プロに所属するピン芸人で、それまで番組では立ち飲み屋でだらだらと話をして

    takaaki110
    takaaki110 2013/02/26
    14年間でわずか2回。/講談師も一人だけ出てる。
  • 『R-1ぐらんぷり2012』がっつり批評

    そろそろマジメに批評してやろうじゃねえか、と、意味無く上から目線。 【Aブロック】 ■友近『水谷千重子』 演歌歌手が公演で実際に言ってそうなことを話す“あるある”、J-POPを歌う際にこぶしを強調することで演歌歌手のアイデンティティを茶化す“風刺”、豆腐を持って踊る越後前舞踊の“不条理”、それら友近の武器全てをギュッと詰め込んでいるネタ。これがダメだというのなら、もう今の友近には打つ手がないと言っても過言ではない(事実、今年のR-1に友近は出場しなかった) ■野性爆弾 川島『それゆけ大松くん』 野性爆弾のコントがそうであるように、これもまた観客の裏切りを重視したネタになっている。ほのぼのとした絵描き唄が始まったかと思えば、犬が交尾している絵が出来上がる。二回目も同じような絵が出来るのかと思いきや、今度は犬がサメにべられている絵になる。次の絵描き唄は……と思わせておいて、今度は不可思議な世