ガンジス川の川岸にたまったゴミを片付ける男性( インド・コルカタ、2017年4月9日撮影)。 REUTERS/Danish Siddiqui インドのガンジス川は矛盾に満ちている。この大河は冷たく、その水源はヒマラヤ山脈の氷河にまでさかのぼる。だが、その透き通っていた水は、インドの人口密度の高い都市を通りベンガル湾へ流れ込むまでに、ゴミと下水で汚れた水に変わる。 インドのモディ首相は2015年、30億ドル(約3170億円)を投じて、4億人が飲み水として利用し、10億人を超えるヒンドゥー教徒が聖なる川として崇拝するこの川を浄化すると約束した。だが、ロイターの報道によると、状況改善のために実際に使われた予算はその4分の1以下であることが、最近の監査で明らかになった。 敬虔なヒンドゥー教徒からは「母なるガンガー」とも呼ばれるガンジス川は、ひどい状況にある。人々が調理や水浴びに使い、死者の葬儀を行
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