寺院に参拝した証しである御朱印をめぐり、トラブルが相次いでいる。元号が令和に変わったことで、ブームが過熱。授与される側の暴言や転売が問題視され、取りやめるところも出てきた。 「こっちはお客さんだぞ」。東京都台東区の浅草神社では4月末から、「平成」「令和」という新旧の元号が入った御朱印を数量限定で配布したところ、予想を超える行列ができた。入手できなかった人が神職や巫女(みこ)に罵声を浴びせたという。 ネットオークションでは5千円を超える値をつけ、「転売も看過できない」と神社は検討。混乱を避けるとして、19日までの三社祭では恒例だった特別な御朱印の配布を取りやめた。 朱印に本尊の名などを墨書してもらう御朱印は10年ほど前からブームが続き、神社などにも広がった。福島県会津若松市の白虎隊の墓の近くにある土産物店「飯盛分店」では、五代目墓守の飯盛尚子さん(46)が、墓参者と丁寧にやり取りをしながら御