JR西日本が新たに購入したスイス製(砥石式)の「レール削正車」=兵庫県姫路市で2020年6月15日、菱田諭士撮影 JR西日本は17日、レールを研磨する保線用車両「レール削正(さくせい)車」を、現在の3編成から5編成に増強すると発表した。レールの表面に生じた細かい傷を取り除くことで、レールの寿命を2倍程度に延ばすことができる。鉄道業界では将来の労働力不足が危惧されており、「削正車の働きでレールの交換作業を削減でき、省人化につながる」(施設部)と期待している。 削正車は車体の底部に砥石(といし)や超硬合金の刃などが装着され、走行しながらレールの表面を削る仕組みで、1時間で約300メートルを研磨できる。レールの寿命は約20年だが、研磨により40年程度に延びるという。