(24)へ戻る 《20年間で積み重ねた1065盗塁。その足元には走力を最大限に生かす究極のスパイクがあった》 スパイクにはこだわりました。初めて陸上競技の短距離走用シューズを履いたとき、「これは走りやすいなあ」と思って。ただ野球の場合は状況に応じていろんな動作が求められるから、軽すぎてもだめ。完全にフィットするスパイクが出来上がるまでに10年ぐらいかかったんちゃうかなあ。僕は普段履く靴のサイズは25センチやけど、スパイクは24・5センチ。両足のつま先を丸め、地面をしっかりとつかむ感じで履いていました。スパイクの裏の金具は3本。つま先の金具は通常のスパイクは先端から3センチぐらいのところにあるんですが、僕のは地面にひっかけやすいように1センチぐらいのところにつけてもらっていました。土踏まずの部分も両サイドが細くえぐれていて、これがきつい。土踏まずがめちゃくちゃ痛くなるんです。これを履いた大ち