国内初となる公道での本格的な自動運転が21日、福井県永平寺町で始まった。ドライバーの代わりに、センサーやカメラなどで情報を集約したシステムがすべての運転操作をする。政府は2025年ごろまでに全国50カ所での実現を目指す。 自動運転のレベルは5段階。最高のレベル5はどの区間でも走行できるが、今回は区間が限定されたレベル4にあたる。レベル3では遠隔地で車両を常時監視する人が必要だが、レベル4はそれより進んだ「完全自動運転」となる。 同町では21年から、町の第三セクターがレベル3での運行を始めた。今回の新車両は7人乗りの電気自動車(EV)で、廃線跡の遊歩道(6キロ)のうち2キロを最大時速12キロで走る。所要時間は約10分。28日から土日祝日に営業運行を始める。運賃は大人100円、中学生以下50円。(永井啓子)
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