この記事は、7月13日に開催されるTokyo.Rで発表するためのメモ用に書き溜めているものです。主に R ユーザー向けの情報をまとめていますが、 Positron 自体は Python も R もサポートしています(むしろ、説明の順序も Python の方が先に書かれていることが多いのを見るに、Python の方が優先されてそう)。 はじめに まず強調しておきたいのは、現時点で、カタギの人間が Positron に入門する必要はないです。詳しくはあとで見ていきますが、重要なポイントとして、 Positron はまだ絶賛開発中という段階で、安定して使えるようになるのはだいぶ先 たとえ Positron が正式リリースされても RStudio は残る というのが今の状況です。なので、RStudio をメインで使っている人は、数年は迷わずRStudioを使い続けて大丈夫です。いま慌てて入門する必
私は、これまで全高情研の皆様とはいろいろ一緒に勉強させていただいてきましたので、今回このような場をいただいたことを大変光栄に思っております。本日は、『情報Ⅰ、これまで情報入試の普及について私たちがどのようなことをしてきたかについてお話ししたいと思います。 最初に簡単に自己紹介いたします。電気通信大学では、情報・ネットワーク工学専攻ということで、専門は計算機科学ですが、最近は情報教育に関することも研究テーマとしています。 並列処理の研究では、1993年に東京大学から電気通信大学に着任して最初に行った研究が、64台のUNIXワークステーションをつないで仮想的な分散メモリ型の並列計算機を作って、ゲーム木を効率的に並列探索するためのシステムを構成することでした。ゲーム木を効率的に並列探索するためのシステムを構築して、19~25手程度の詰め将棋問題を解くということをやりました。 この研究成果は、『I
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先日、ネット上である投稿が話題となりました。物議をかもしたのは、小学校の算数ドリルの一ページ。小学校3年生レベルの、ごく普通の割り算問題に混じって「18÷0」という問題が。これに対して、投稿者のお子さんが「答えなし」と回答したところ、先生はバツをつけた上に「正しい答えは0」と書き直したのです。 何が問題なのか、と思われるかもしれません。実は、数学において「0で割る」行為は、認められていない。ためしに、お手持ちの電卓や、スマートフォンで「18÷0」を試してみてください。きっと「エラー」と出るはずです。 小学校は、教育機関です。もちろん、誤ったことを教えてはいけないはず。それに、教員側は仮にも大学教育までを修了してきているはずなのに、正しい答えである「答えなし」にバツをつけただけではなく、「18÷0=0」と初歩的かつ致命的なミスをしてしまった。これについて、採点した先生のうかつさや、無知さをた
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