【視聴者からの疑問】 ある日、NHK福島に視聴者から質問が寄せられました。 「福島県庁は、なぜ郡山市ではなく福島市になったのか。」 この短い単純な疑問には、多くの思いが込められています。 福島県内には、人口30万人規模の大きな都市は、いわき市・郡山市・福島市の3つがあり、地域性は多少異なるものの、それぞれ同じくらい発展しています。 とりわけ、郡山市は県の中心に位置していて、交通の要衝でもあり、経済県都の異名を持っているんです。 【答えを求めて】 県文化振興財団・山田英明さん 福島県出身でもある私は、まずは手がかりをつかむべく、福島市にある県歴史資料館に向かい、資料館を運営する県文化振興財団の山田英明さんに協力をお願いしました。 山田さんは、収蔵資料を熟知している頼もしい存在で、ずばり「福島市が県庁になったのはなぜか?」を聞いてみました。 山田さんは、まず福島県の成り立ちを知ることが大事だと