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ブックマーク / researchmap.jp (9)

  • 呉座勇一さんの訴訟と和解についての一私見

    1.呉座さんの訴訟と和解の概要およびその意味 すでに周知の事実ですが、さる2023年9月末、2021年3月に発覚した呉座勇一さんのネット上の差別的な数多の暴言をめぐる騒動と、そこから派生した訴訟について、続けざまに大きな進展というか結末が示されました。国際日文化研究センターで内定していた准教授への昇任を撤回された呉座さんが、日文研の上位機関である人間文化研究機構に対し起こした地位確認の訴訟と、呉座さんの一件をめぐって出されたオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が、呉座さんの名誉を毀損したものであるという訴訟が、相次いで和解したのです。 その結果は、呉座さんは助教として日文研に復帰(再度准教授承認が内定しなおしたのかどうかは分かりません)し、名誉毀損訴訟は呉座さんの側が訴えを取り下げ、オープンレターが呉座さんの名誉を傷つけるものではないとの同意をして、和解したものでした。ただし

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    takehikom 2023/10/15
  • ロシア思想と今後の研究について

    はじめに,私がロシア軍によるウクライナ侵攻に断固として反対しているということを明記しておきたい。それからこの文章は,現在のウクライナ情勢について示唆を与えるようなものではなく,一研究者の現時点(2022年3月6日)での雑感にすぎない。状況は日々悪化していくので,考えもまた変わるかもしれない。 私の研究対象は,20世紀初頭のロシア思想,特に,思想家にしてロシア正教の司祭でもあったパーヴェル・フロレンスキイ(1882-1937)の思想である。プーチンが好んで読んでいるとされ,今回の侵攻との思想的繋がりが指摘されるイヴァン・イリインとは一歳違いの思想家だ。 20世紀初頭のロシア思想というのは,西欧,主にドイツの哲学を吸収し,ドイツ哲学を常に参照元としながら,その模倣と独自性の模索とを繰り返した19世紀を経て,ようやくロシアらしさ,ロシアのアイデンティティというものを表に出し始めた時期であった。そ

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    takehikom 2022/03/08
  • 遠隔授業におけるくずし字学習についての覚書 附:くずし字独習のためのリンク集

    COVID-19の感染拡大防止のために、大学等においては遠隔授業・Web課題を推進するところが増えてきています。 そこで、Web課題導入支援のため、くずし字学習支援アプリKuLAの簡易な取扱説明書を作成しましたので、開発者の橋雄太さん(国立歴史民俗博物館)の許可を得て、ここに公開いたします。自宅学習の際に学生に配布し、スマートフォンなどで閲覧されることを念頭に置いています。なお、いずれもCC0ライセンスとし、著作権を放棄します。 詳細な解説は、KuLAホームページや、飯倉洋一編著『アプリで学ぶくずし字―くずし字学習支援アプリKuLAの使い方―』(笠間書院、2017年)をご覧ください。 くずし字学習支援アプリKuLAの使い方/宮川真弥.pdf(1.59MB) くずし字学習支援アプリKuLAの使い方/宮川真弥.docx(1.31MB) 運用として、学生には「くずし字学習支援アプリKuLA」や

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    takehikom 2021/04/11
    遠隔授業におけるくずし字学習についての覚書
  • 日本学術会議会員の任命拒否について私の考えるところ

    2020年10月4日 日学術会議会員の任命拒否について私の考えるところ 松沢裕作 内閣総理大臣が、日学術会議が推薦した次期会員のうち、6名の任命を拒否したことについて、思うところを書きます。 この問題は、まず法律の問題、形式の問題として問われるべきです。すでに幾人かの法律家から、「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」という法の形式において、内閣総理大臣が推薦を拒否することは、原則的にはできないのではないか、という疑義が呈されています。菅内閣総理大臣は、法に違反した手続きをとったのではないかが問われるべきです。 次に、この首相の措置が不当であると考えられるのは、「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」という法の形式において、「推薦に基づかず」任命をおこなわなかった場合には、かなり重い説明の責任が、任命しなかった側に発生するだろうということです。今回の非・任命について、6名のみに、合

  • 政権批判と学問

    大学の教壇に立つようになって今年で19年目になりますが、ここ数年、「批判」と「誹謗中傷」との区別が付かない学生が増えてきたように感じます。 研究者にとっては、批判というものは当然の行為であり、先行研究への(敬意と、それゆえの)批判がなければ研究は成り立ちません。 別に研究に限ったことではなく、批判という健全で建設的な行為が否定されるような歪んだ世界に生まれた覚えはなかったので、批判というものは日常的なものだと認識していました。 ところが、ゼミ等で議論をさせてみると、批判する/されることに嫌悪感を持つ学生がけっこういたりします。なんのために先行研究を調べるのか、「巨人の肩に立つ」とはどういうことか、学部1年の時からしっかり教えてきたつもりですが、慣れていないと批判という行為を悪いことであるかのように誤解する学生は少なくありません。 翻って、「政権批判」を悪事であるかのように考える人が、学生だ

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    takehikom 2020/05/26
    「普通」「当然」「異常な状況」に違和感を持った。眼前の事例や素朴な認識を、専門分野の知見に基づき詳細化し、解決策を入れて読み手に分かりやすく伝えるのが学者の務めではないかと思う
  • 東大情報学環大澤昇平氏の差別発言について - researchmap

    東京大学大学院情報学環特任准教授の大澤昇平氏(@Ohsaworks)が、11月20日にtwitter上で行った差別発言について書きます。この件については、11月24日に情報学環長名ですでに以下のような文書が出されています。 しかし残念ながら、上記の文書からは誰がどのような言動を行い、それがなぜ問題なのかということがわかりません。筆者(明戸)は現在同じ大学、同じ部局の特任助教であり(ただしプロジェクト雇用なので部局そのものの運営等には関わっていません)、また差別やヘイトスピーチにかかわる研究者でもあります。こうしたことをふまえて、ここでは明戸個人の立場から、今回の経緯および論点を整理し、自身の立場を明らかにしておこうと思います。

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    takehikom 2019/11/24
  • 「令和」のアクセントをどう考えるか? - researchmap

    ※この記事を公開した後にj-castの記事を知りました。その情報を加えています。(2019/04/01,19:31) 新元号が「令和(れいわ)」に決まりました。典籍が万葉集だということなども話題になりましたがここでは発音,もっと具体的にはアクセントについて簡単に説明しておきます。記者会見では官房長官・総理大臣ともに「レ\イワ」のようにレを高くあとを低く発音していました。しかし,私(1977年東京23区生まれ)の感覚では「レイワ ̄」のように下がり目のない発音の方が自然です。同じような感覚を持った人は他にもいるようで,例えばTwitterで検索するとけっこう同じような意見を見つけることができますし,j-castでも取り上げられています。 「令和」のアクセントはどれが正しいかということは言語学的には決めようがありません。しかし,官房長官・総理大臣の発音や私などの感覚の背後にあるものの正体はいくつ

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    takehikom 2019/04/02
  • 私の微分積分法がすばらしい - researchmap

    といっても ”私” の微分積分法ではなく、吉田耕作著『私の微分積分法 解析入門』(ちくま学芸文庫)のことです。このはもともと1981年に講談社から出版され、久しく品切れ状態であったのが、今年の四月にようやく文庫として再刊されたものです。 微分積分法のには、だいたい二種類あって、一つは実数の話であるとか論法を厳密に記した由緒正しいもの、そしてもう一つは微分積分法の機動性を重視したです - 最近はこの二つとは別のタイプとして一般向けと称する触りの部分だけのも流行っているようですが、これは除いて考えることにします。最初の二つのうちどちらが良いのかは読者のニーズに依りますが、純粋数学を専攻したいのであれば、前者ので学ぶというのが正道とされています。また執筆者側も数学者に書かせると大概は前者のタイプのになり、応用家に任せると後者になる傾向があるようです。書の執筆者はと言えば、日を代表

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    takehikom 2016/06/20
  • ロマンと現実 - researchmap

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    takehikom 2014/04/29
    『いま、ネット上でも、算数・数学の教え方について、いろいろな議論がなされています…ただ、単に対立を強調するだけの議論には、あまり生産性は無いかなと思っていて』
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