夏、急激に発達した積乱雲がもたらす短時間で集中的な大雨。 「ゲリラ豪雨」と呼ばれ、東京や大阪などの都市部でも頻発しています。 時に浸水被害や死亡事故にもつながるこの局所的な大雨。 最新の研究で、東京などでは都市部特有の「ある条件」によって引き起こされている可能性が指摘されています。 映像取材部の小嶋陽輔カメラマンが解説します。 大雨の頻度に偏り 風向きとも関係 東京都内の局所的大雨のメカニズムを研究している首都大学東京の高橋日出男教授は、雨の強さや降る場所に都市の環境が何らかの影響をもたらしていると考えています。 過去11年間、夏の東京都心部で発生した合計226回の局所的大雨について、高橋教授は気象庁や東京都などが設置した90か所の観測点から得られたデータを詳細に分析しました。 その結果、大雨の頻度に地域ごとの偏りがあることが明らかになってきました。 また、その地域の分布は風向