外出時に好きな音楽が聞ける携帯音楽プレーヤーは、動画対応など機能の充実ぶりが目立っている。圧倒的な人気の米アップル「iPod(アイポッド)」は新シリーズで魅力を高め、「老舗」ソニーの「ウォークマン」が追いかける構図だ。(黒川茂樹) 老舗が「王者」大研究 ソニーがカセットテープ式の初代ウォークマンを発売したのは1979年7月。個人で音楽を楽しむ習慣を広げる画期的な商品だった。世界の累計販売台数は約3億7000万台(2006年度末)に達する。 アップルが初代iPodを発売したのは2001年11月。パソコンを使って、自宅の音楽コレクションをiPodの内蔵ハードディスクなどに丸ごと移し、どこでも楽しめるスタイルを浸透させた。 調査会社のBCNによると、05年以降、携帯音楽プレーヤーの市場占有率はiPodが50%前後。2位のウォークマンは06年の20%程度から、今年4月以降、30%近くに迫っている。