島根県安来市が、島根県内の公立図書館に対し、文献の一部削除を要請していたことが明らかになった。 島根県安来市の「安来市誌」(1970年発行)と合併前の「伯太町史」(62年発行)に差別を助長する部分があったとして、安来市が県内の公立図書館に、この2冊を所蔵している場合、当該ページを切り取って市に送付するよう求めていたことが13日分かった。 図書館がこの要請に従い、ページを切り取るようなことがあってはならないが、安来市がこのような要請を行ったことは、理解できる(当然だが肯定しない)。図書館の役割や文献の意味を理解していないという意見もあるだろうが、一般の「理解」は、この程度のものでは無いかと思う。 時代とともに何が差別であるかという意識は変わるものである。現在の物差で過去をはかることはあってはならないが、ある程度の配慮を行う必要もあると思う。また、今回の要請は、今後、法的処置を受けることを回避