中国のアフリカ進出ますます盛況なり 10月1日前後の数日間、世界のメディアが揃って「中国建国60周年記念式典」関連の情報を報じる中、英国の経済紙フィナンシャル・タイムズはあえて別の、中国関連の話題を連日熱心に伝えていた。 中国の国営石油会社、中国海洋石油(CNOOC)が、シェル(蘭)、エクソンモービル(米)、トタル(仏)といった欧米の石油メジャーと、ナイジェリアの石油利権を競り合っているというニュースである。 中国がアフリカで、なりふり構わぬ「資源外交」を繰り広げていることは日本でも周知だが、ナイジェリアでの石油利権争奪戦はつぎの2つの点で看過できない。 まず、CNOOCは、ナイジェリアの推定石油埋蔵量の6分の1にあたる60億バレルもの量を狙っているという。参考までに、60億バレルとはわが国が世界中から輸入する原油総量の4年分に相当する。さらに、中国がこれまでに、スーダンやアンゴラなど他の