[ローマ 26日 ロイター] - 欧州の一部地域にシベリア寒気団による厳しい寒波が襲来し、イタリアのローマでも6年ぶりの大雪に見舞われた。当局が軍に道路の除雪作業を要請する事態となっている。 普段賑わっているベネチア広場は未明から静まり返り、人通りのない銀世界となった。 ローマ法王庁(バチカン)では、神父や神学生が雪合戦に興じる姿が見られ、コロッセオ近くでは学生らがオッピオの丘をスキーで滑り降りるなどしている。 ローマでこの量の降雪となったのは6年ぶり、2月末としては数十年ぶりの量という。 雪に不慣れなローマでは、学校が休校となり、職場にたどり着けない人が多数出ている。警察は、可能であれば自宅に留まるよう住民に呼びかけている。 この寒波は今週の大半にわたって続く見込みで、国連の世界気象機関(WMO)は、欧州南部でも最低気温が零度を下回ると予想している。