微弱な無線通信用電波からの環境発電をスピントロニクスで実現 発表のポイント Wi-FiやBluetoothなどで用いられる微弱な通信用電波から電力を生み出す環境発電(注1)技術をスピントロニクス(注2)の原理を用いて実現しました。 -27 dBmの強度の電波で発電して市販の温度センサーを駆動することに成功しました。 IoT社会の進展を促進する電池や電源を必要としないエッジ端末(注3)への応用が期待されます。 概要 私たちの身の回りにはWi-FiやBluetoothなど通信用電波が飛び交っています。これらの電波が運ぶエネルギーから効率的に発電できれば、電池や電源が無くても永続的に動く電子機器を実現でき、IoT(モノのインターネット)技術の普及範囲を飛躍的に拡大するものと期待されます。しかし一般に通信用電波の強度は-20 dBm以下と極めて弱く、現時点でそのような電波強度で電子機器を駆動するの