ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は2020年8月11日、2020年度第1四半期の決算説明会に登壇し、70歳を過ぎても健康状態に問題がなければ「経営を続行したい」と述べた。孫氏は自身が19歳の時に立てた「人生50カ年計画」に基づき「60代で後継者に引き継ぐ」と表明していたが、これを方向修正した格好だ。 孫氏は人生50カ年計画として自身の経営者としての計画を立て、ほぼ実行してきている。計画とは、20代で名乗りを上げ、30代で軍資金をため、40代でひと勝負かけ、50代で事業を完成させ、60代で次の世代に事業を継承するという内容だ。計画に基づき、後継者育成プログラムを設けたり、後継者候補としてニケシュ・アローラ氏を副社長に招き入れたりしてきた。 2016年にニケシュ・アローラ氏が退任して以降は、後継者探しをいったん棚上げし、しばらくは社長を続ける意向を示していた。ただし60代で引退するかどう