細かく描き込まれたペンタッチの線画。造語、古語を織り交ぜ、韻をふむテキスト。ユニークな作品で熱狂的なコレクターを生み出したエドワード・ゴーリーを知っていますか? 日本では2000年に3冊の絵本『ギャシュリークラムのちびっ子たち』『うろんな客』『優雅に叱責する自転車』が翻訳出版されたことをきっかけに、一躍ブームが起きました。 訳したのは人気翻訳家の柴田元幸さん。80年代以降、ポール・オースター、リチャード・パワーズ、レベッカ・ブラウンなど多くの注目すべき現代アメリカ小説を日本に紹介してきた柴田さんが、なぜエドワード・ゴーリーの“絵本”を訳すことになったのでしょうか。 ゴーリー作品の魅力について語っていただきつつ、柴田さんと作品との出会いや、翻訳の舞台裏をお聞きしました。 “大人向け”と評されがちなゴーリー絵本ですが、子どもと一緒に楽しめそうな絵本も柴田さんにおすすめしていただきました! ●『