こないだガブリエル・ガルシア=マルケスの訃報に接し、ガルシア=マルケスの名前は安部公房の「地球儀に住むガルシア・マルケス」を読んで知ったが、実はこの文章はガルシア=マルケスについてより、彼の前年にノーベル文学賞を受賞したエリアス・カネッティについての話のほうが面白いと書いた。 今日はちょっとそれを紹介させてもらう。ちょっと長いが「地球儀に住むガルシア・マルケス」より引用させてもらう。 偶然だけど、萩原延寿君がオクスフォードに行っていたころ、これも金がなかったから学校が終ると安いパブに行って、ビール飲んでパンでも食べていた。いつも隣り合わせに爺さんが一人いた。自分も黄色いアジア人で、孤独で、金もない。すぐその爺さんと友達になった。ずいぶん頭のいい乞食だなあと思って、試しにちょっと難しいことを言うと、向こうはそれ以上のことを知っている。名前を聞いたら、エリアス・カネッティ。さすがイギリスともな
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